「も」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「も」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 52 件
明けても暮れても(あけてもくれても)
毎日毎日同じような状態が続いたり、同じことを続けて行ったりするようす。
後にも先にも(あとにもさきにも)
今までも、これから先もということ。これ一回きりであるということ。
いい鴨(いいかも)
こちらの思い通りに利用できそうな人のたとえ。 猟場で格好の獲物として狙われる鴨の意から。
石に齧りついても(いしにかじりついても)
どんな苦労や困難があっても。何がなんでも。
石に裃(いしにかみしも)
硬い石に裃を着せたように、堅苦しい人のたとえ。また、そういう様子のこと。「裃」は江戸時代の武士の礼服。
意地でも(いじでも)
行き掛かり上、なんとしてでも。 無理にでも成し遂げようとする心意気を表す語。
一応も二応も(いちおうもにおうも)
一度だけでなく二度も。繰り返し念入りに。
一にも二にも(いちにもににも)
他の何よりも、そのことに専念すること。何はさておき。
命に替えても(いのちにかえても)
自分の命と引きかえにしても。 どんなことがあっても守り抜こうという気持ちを表す。
いやが上にも(いやがうえにも)
なおいっそう。ますます。
否が応でも(いやがおうでも)
承知してもしなくても。何が何でも。
否でも応でも(いやでもおうでも)
承知してもしなくても。何が何でも。
うんともすんとも(うんともすんとも)
ひと言もものを言わない様子。まったく返事をしない様子。 「すん」は、返事の「うん」と語呂を合わせたもの。
狼に衣(おおかみにころも)
まるで僧衣をまとった狼のように、慈悲深い善人のようにみせかけて内面は恐ろしいことのたとえ。 「狼が衣を着たよう」ともいう。
鬼に衣(おににころも)
不必要なこと。また、不釣り合いなことのたとえ。 鬼はもともと裸で衣服を必要としないことから。 また、慈悲深い善人のようにみせかけて内面は恐ろしいこと。狼に衣。
数を言うまい羽織りの紐(かずをいうまいはおりのひも)
口数が多いとろくなことがないので、おしゃべりは慎めという戒めの言葉。「数を言うまい羽織りの紐よ、かたく結んで胸に置く」という俗謡から。
烏の鳴かない日はあっても(からすのなかないひはあっても)
それだけは必ず毎日行われるということを強調していう語。 毎日必ず鳴く烏が鳴かない日があったとしてもの意。
義理にも(ぎりにも)
本心では無いにしても。仮にも。 あとに打ち消しの語を伴う。
口が腐っても(くちがくさっても)
何があっても決して言わないと強く思う気持ち。
口が裂けても(くちがさけても)
何があっても決して言わないと強く思う気持ち。
口先の裃(くちさきのかみしも)
言葉はていねいで相手をうやまっているように見えるが、実はうわべだけで誠意がないこと。
献上の鴨(けんじょうのかも)
着物は汚くみすぼらしいが、足袋や履物だけは綺麗にしている者をののしって言うことば。 江戸時代、将軍へ鴨を献上する際に、鴨の足を白紙で包んだことから。
逆立ちしても(さかだちしても)
どれだけ努力しても実現できないことのたとえ。
死なば諸共(しなばもろとも)
死ぬまで運命を共にするという覚悟を表す言葉。または、道連れにして死んでやるという脅しの言葉。死ぬときは一緒に死ぬという意味から。
心腹の友(しんぷくのとも)
心の内を許し合った最も親しい友人のこと。「心腹」は、胸と腹。転じて、心から頼りにすること。
酢でも蒟蒻でも(すでもこんにゃくでも)
どうにもこうにも手におえないことのたとえ。
是が非でも(ぜがひでも)
善悪に関わらず。何が何でも。 ある物事の実現を強く望む言葉。 「理が非でも」ともいう。
竹馬の友(ちくばのとも)
子供のころからの親友や幼馴染のこと。 「竹馬」は一本の竹の棒を馬に見立てたもの。 幼いころから竹馬で駆け回って一緒に遊んだ友達という意味から。
ちんちんかもかも(ちんちんかもかも)
男女の仲がきわめて睦まじいこと。
杖とも柱とも(つえともはしらとも)
全面的に頼りにすることのたとえ。
手鍋提げても(てなべさげても)
好きな男と夫婦になれるなら、どんな苦労もいとわないということ。
年寄りは二度目の子供(としよりはにどめのこども)
老いるとわがままになったり、甘えたりするようになって子どものようになるということ。 「Old men are twice children.」を訳した言葉。
兎にも角にも(とにもかくにも)
いずれにしても。ともかく。 細かい部分を気にせずに、重要な部分に関心を向けることを表す言葉。
どこもかしこも(どこもかしこも)
どの場所と限定することなく、全体にわたっている様子を表す言葉。どこもここも。どこでも。
どっちに転んでも(どっちにころんでも)
予想される二つの結果のどちらでも大きな違いがない様子。
泣いても笑っても(ないてもわらっても)
今更どんなことをしても。どんなにあがいても。
何が何でも(なにがなんでも)
たとえどのようなことがあっても。
何はなくとも(なにはなくとも)
他にこれといったものが何もなくても、そのものさえあれば十分満たされているという気持ちを表す言葉。
何としても(なんとしても)
たとえどのようなことが起きても。
似るを友(にるをとも)
境遇や性質の似た者同士が親友となること。 「似たるを友」ともいう。
猫も杓子も(ねこもしゃくしも)
なにもかも。だれもかれもみんな。 猫の手と杓子が似ているところから。 また、神主も僧侶もという意味の「禰子(ねこ)も釈氏(しゃくし)」や、女性も子どももという意味の「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」などが語源との説もある。
寝ても覚めても(ねてもさめても)
いつでも。四六時中。
八十八夜の別れ霜(はちじゅうはちやのわかれじも)
八十八夜を最後に、霜も降りなくなるということ。「八十八夜」は、立春から数えて八十八日目に当たる五月二日頃。「別れ霜」は晩春の頃、最後に降りる霜のこと。
莫逆の友(ばくぎゃくのとも)
非常に気の合う親友のこと。「莫逆」は「ばくげき」とも読み、心に逆らうことが莫(な)いという意。
巫山の雲(ふざんのくも)
男女が夢の中で情交を結ぶこと。また、男女の情愛が細やかなことのたとえ。 中国楚の懐王が、昼寝の夢の中で巫山という山の神女と契ったという故事から。 「巫山の雲雨」「巫山の雲」「巫山の雨」「巫山の春」「[[朝雲暮雨*https://yoji.jitenon.jp/yojig/3167.html]]」ともいう。
骨が舎利になっても(ほねがしゃりになっても)
たとえ死んでも。どんなに辛くても。 強い決意を表す言葉。 「舎利」は火葬した後の骨のこと。
曲がりなりにも(まがりなりにも)
不十分ではあるが、どうにかこうにか整っているさま。
まさかの時の友こそ真の友(まさかのときのともこそしんのとも)
苦しい状況の時、助けてくれる友こそ本当の友だちだということ。
万に一つも(まんにひとつも)
(あとに打ち消しの語を伴って)可能性が低いことをあらわす言葉。
右を見ても左を見ても(みぎをみてもひだりをみても)
どの方向を見ても。
痩せても枯れても(やせてもかれても)
どんなに落ちぶれようとも、誇りや志は持ち続けるという気概を示す言葉。
雪の上に霜(ゆきのうえにしも)
十分すぎるほどあるうえに、さらに同じようなものを加えること。 「雪に霜を加える」「雪の上に霜」ともいう。
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