親しき仲に垣をせよとは
親しき仲に垣をせよ
したしきなかにかきをせよ
言葉 | 親しき仲に垣をせよ |
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読み方 | したしきなかにかきをせよ |
意味 | 親しい間柄でも遠慮がなくなると不仲のもとになるので、節度を守れという戒めの言葉。
「思う仲には垣をせよ」「良い仲には垣をせよ」「睦まじき仲に垣をせよ」「近しき仲にも垣を結え」などともいう。 |
異形 | 思う仲には垣をせよ(おもうなかにはかきをせよ) |
良い仲には垣をせよ(よいなかにはかきをせよ) | |
睦まじき仲に垣をせよ(むつまじきなかにかきをせよ) | |
近しき仲にも垣を結え(ちかしきなかにもかきをゆえ) | |
場面用途 | 礼儀 |
類句 | 心安いは不和の基(こころやすいはふわのもと) |
親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり) | |
使用語彙 | 仲 / 垣 / 思う |
使用漢字 | 親 / 仲 / 垣 / 思 / 良 / 睦 / 近 / 結 |
「親」を含むことわざ
- いつまでもあると思うな親と金(いつまでもあるとおもうなおやとかね)
- 命の親(いのちのおや)
- 打たれても親の杖(うたれてもおやのつえ)
- 打つも撫でるも親の恩(うつもなでるもおやのおん)
- 生みの親より育ての親(うみのおやよりそだてのおや)
- 大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然(おおやといえばおやもどうぜん、たなこといえばこもどうぜん)
- 親思う心にまさる親心(おやおもうこころにまさるおやごころ)
- 親方思いの主倒し(おやかたおもいのしゅたおし)
- 親方日の丸(おやかたひのまる)
- 親が親なら子も子(おやがおやならこもこ)
「仲」を含むことわざ
- いい仲になる(いいなかになる)
- 親子の仲でも金銭は他人(おやこのなかでもきんせんはたにん)
- 犬猿の仲(けんえんのなか)
- 死せる孔明、生ける仲達を走らす(しせるこうめい、いけるちゅうたつをはしらす)
- 親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
- 仲裁は時の氏神(ちゅうさいはときのうじがみ)
- 遠くて近いは男女の仲(とおくてちかいはだんじょのなか)
- 遠くて近きは男女の仲(とおくてちかきはだんじょのなか)
「垣」を含むことわざ
- 垣堅くして犬入らず(かきかたくしていぬいらず)
- 垣を作る(かきをつくる)
- 垣を結う(かきをゆう)
- 蒟蒻で石垣を築く(こんにゃくでいしがきをきずく)
- 人は石垣人は城(ひとはいしがきひとはしろ)
「思」を含むことわざ
- 合うも不思議合わぬも不思議(あうもふしぎあわぬもふしぎ)
- 明るけりゃ月夜だと思う(あかるけりゃつきよだとおもう)
- 悪獣もなおその類を思う(あくじゅうもなおそのるいをおもう)
- 明日ありと思う心の仇桜(あすありとおもうこころのあだざくら)
- 頭の濡れぬ思案(あたまのぬれぬしあん)
- 蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)
- 蟻の思いも天に昇る(ありのおもいもてんにのぼる)
- あるは厭なり思うは成らず(あるはいやなりおもうはならず)
- 鮑の貝の片思い(あわびのかいのかたおもい)
- 鮑の片思い(あわびのかたおもい)
「良」を含むことわざ
- 悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
- 家貧しくして良妻を思う(いえまずしくしてりょうさいをおもう)
- 入り船に良い風出船に悪い(いりふねによいかぜでふねにわるい)
- 遅かりし由良之助(おそかりしゆらのすけ)
- 親と月夜はいつも良い(おやとつきよはいつもよい)
- 金は良き召し使いなれど悪しき主なり(かねはよきめしつかいなれどあしきしゅなり)
- 苦する良かろう楽する悪かろう(くするよかろうらくするわるかろう)
- 勝れて良き物は勝れて悪し(すぐれてよきものはすぐれてあし)
- 節制は最良の薬なり(せっせいはさいりょうのくすりなり)
- 高かろう良かろう、安かろう悪かろう(たかかろうよかろう、やすかろうわるかろう)
「睦」を含むことわざ
- 睦まじき仲に垣をせよ(むつまじきなかにかきをせよ)
「近」を含むことわざ
- 遠水、近火を救わず(えんすい、きんかをすくわず)
- 遠慮なければ近憂あり(えんりょなければきんゆうあり)
- 近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
- 学を好むは、知に近し(がくをこのむは、ちにちかし)
- 北に近ければ南に遠い(きたにちかければみなみにとおい)
- 君子、危うきに近寄らず(くんし、あやうきにちかよらず)
- 剛毅朴訥、仁に近し(ごうきぼくとつ、じんにちかし)
- 酒と朝寝は貧乏の近道(さけとあさねはびんぼうのちかみち)
- 性相近し、習い相遠し(せいあいちかし、ならいあいとおし)
- 近くて見えぬは睫(ちかくてみえぬはまつげ)