「食」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「食」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 28 件
食い足りない(くいたりない)
物事の内容が不十分で、不満のあるさま。 食べても食べても満足できないとの意から。
食い溜め寝溜めは何にもならぬ(くいだめねだめはなんにもならぬ)
余分に食べたり寝たりしても、時間が経てば腹も空くし眠くもなるので無駄であるということ。
食い付き馬に乗ったよう(くいつきうまにのったよう)
危険なことをやめることができないたとえ。 食いつく癖のある馬に乗ると、乗っているのも危ないが、降りると馬に食いつかれるので降りられないとの意から。
食いつく犬は吠えつかぬ(くいつくいぬはほえつかぬ)
自信や実力のある者はむやみに騒ぎ立てたりしないというたとえ。 臆病な犬はむやみに吠えるが、強い犬はむやみに吠えたりせず行動に出るということから。
食い物と念仏は一口ずつ(くいものとねんぶつはひとくちずつ)
食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏は一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。 「食い物」は「食べ物」ともいう。
食うか食われるか(くうかくわれるか)
優劣がつけられないほど、実力に差のない者同士が生き残りをかけて命懸けで戦うこと。 相手を食うか自分が食われるかとの意から。
食うことは今日食い、言うことは明日言え(くうことはきょうくい、いうことはあすいえ)
食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
食うた餅より心持ち(くうたもちよりこころもち)
ごちそうしてもらったり、贈り物をもらったりするのもうれしいが、それをしてくれた相手の心持ちがもっとうれしいということ。「餅」と「持ち」をかけたしゃれ。
食うに倒れず病むに倒れる(くうにたおれずやむにたおれる)
食べることはなんとかなるが、病気になると治療費で財産を失うことになるということ。
食うや食わず(くうやくわず)
食事も満足に取れないほど、非常に生活が苦しいようす。
食えない(くえない)
ずるがしこく、気を許すことができない。油断ができない。
「―人だ」食ってすぐ寝ると牛になる(くってすぐねるとうしになる)
食べてすぐ横になる行儀の悪さを戒めることば。
食らえどもその味わいを知らず(くらえどもそのあじわいをしらず)
何事も精神を集中しないと、身につかないというたとえ。ただ食べていたのでは、その食べ物の味はわからないという意味から。
食わず嫌い(くわずぎらい)
食べてみないで嫌いだと決めつけること。
食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)
貧しい暮らしでも、気楽で穏やかに暮らしていることのたとえ。
食わせておいて扨と言い(くわせておいてさてといい)
ご馳走した後に、「さて」と頼み事を切り出すこと。
食わぬ殺生(くわぬせっしょう)
自分のためにもならないのに無益な殺生をすること。
食わぬ飯が髭に付く(くわぬめしがひげにつく)
身に覚えのない疑いをかけられることのたとえ。 食べもしない飯粒が知らない間に髭に付いて疑われることから。
食が進む(しょくがすすむ)
食欲が増して、たくさん食べられる。
食が細い(しょくがほそい)
多くの量を食べることができないこと。小食であること。
食牛の気(しょくぎゅうのき)
幼い頃から大きな目標を持っていることのたとえ。 虎(とら)や豹(ひょう)は、子どもの時から自分より大きな牛を食おうとするほどの激しい気性を持っているの意から。 「食牛の気」ともいう。
食言(しょくげん)
前に言ったことと違うことを言ったり、したりすること。嘘をつくこと。 口から出した言葉をもう一度口に入れるという意味から。
食後の一睡、万病円(しょくごのいっすい、まんびょうえん)
食後のひと眠りはからだによいというたとえ。「万病円」は、万病に効果があるといわれる丸薬。
食後の一睡、万病丹(しょくごのいっすい、まんびょうたん)
食後のひと眠りはからだによいというたとえ。「万病丹」は、万病に効果があるといわれる丸薬。
食指が動く(しょくしがうごく)
食欲が起こること。また、何かが欲しいと思ったり、何かをしたい気持ちになること。「食指」は人差し指のことで、中国鄭の子公が自分の人指し指が動くのを見て、ごちそうにありつける前兆であると言ったという故事から。
食膳に供する(しょくぜんにきょうする)
料理をして食事として出すこと。
食膳に上る(しょくぜんにのぼる)
食事として出ること。
食を願わば器物(しょくをねがわばうつわもの)
物事を行うためには準備の必要があるということ。 食べ物を求めるには入れるための器が必要ということから。
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