「頼」を含む故事・ことわざ・慣用句
「頼」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
鬼も頼めば人食わず(おにもたのめばひとくわず)
相手の好きな事であっても、こちらから頼むともったいぶってしてくれないことのたとえ。 鬼に食べてくれとこちらから頼めば、かえってたべないとの意から。 「頼めば鬼も人食わず」ともいう。
数を頼む(かずをたのむ)
人数が多いことをたよりにすること。 「かず」は「すう」とも読む。
叶わぬ時の神頼み(かなわぬときのかみだのみ)
普段は信仰心を持たない者が、事が叶わない時だけ、神様に祈って助けてもらおうとすること。
苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)
信仰心のない者が、苦しい時だけ神に祈って助けてもらおうとすること。
衆を頼む(しゅうをたのむ)
人数が多いことを利用して強引に行うこと。
数を頼む(すうをたのむ)
人数が多いことをたよりにすること。 「かず」は「すう」とも読む。
頼みの綱(たのみのつな)
頼りにする人や物のたとえ。
頼みの綱も切れ果てる(たのみのつなもきれはてる)
頼みにしていた最後の手段もだめになり、万策が尽きるということ。「頼みの綱」は、頼りにしてすがる人や物の意。
頼む木陰に雨が漏る(たのむこかげにあめがもる)
頼みにしていたのに、当てが外れることのたとえ。 雨宿りした木陰にも雨が漏ってくるとの意から。 「頼む木の下に雨漏る(たのむこのもと(きのした・きのもと)にあめもる)」ともいう。
頼む木の下に雨漏る(たのむこのもとにあめもる)
頼みにしていたのに、当てが外れることのたとえ。 雨宿りした木陰にも雨が漏ってくるとの意から。 「頼む木の下に雨漏る(たのむこのもと(きのした・きのもと)にあめもる)」ともいう。
頼むと頼まれては犬も木へ登る(たのむとたのまれてはいぬもきへのぼる)
人に懇願されると、出来るはずのないことまで、なんとかやってみようという気になるというたとえ。 折り入ってお願いされると、木登りができない犬も木に登ってみようという気持ちになるとの意から。
頼めば越後から米搗きにも来る(たのめばえちごからこめつきにもくる)
真心をつくして頼めば、人は嫌とは言えないもので、難しいことであっても承知してくれるというたとえ。 「越後」は、現在の新潟県。ここでは遠いの場所のたとえ。 心から頼めば、遠い場所からでも米搗きに来てくれるとの意から。
頼めば鬼も人食わず(たのめばおにもひとくわず)
相手の好きな事であっても、こちらから頼むともったいぶってしてくれないことのたとえ。 鬼に食べてくれとこちらから頼めば、かえってたべないとの意から。 「頼めば鬼も人食わず」ともいう。
杖とも柱とも頼む(つえともはしらともたのむ)
全面的に頼りにすることのたとえ。
成らぬうちが頼み(ならぬうちがたのみ)
物事は、出来上がる前は期待して楽しみにするが、出来上がると気が抜けてしまうということ。また、出来上がるまでは人を頼りにするが、出来上がると頼った相手に知らん顔をするのが世の常だということ。
人の頼まぬ経を読む(ひとのたのまぬきょうをよむ)
頼まれもしないのによけいな手出しをするたとえ。ひとの迷惑も考えずにでしゃばるたとえ。