「利」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 56 件
「利」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
新たに得になることを起こすより、いま障りになっているものを一つ消すほうが値打ちがある。政を預かる者への戒めとして、元の耶律楚材が説いた言葉。
一升徳利こけても三分(いっしょうどっくりこけてもさんぶ)
元手が多ければ、多少損をしても平気だというたとえ。 一升徳利が倒れて中身がこぼれても、三分(三合)くらいは残っているとの意から。
一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということ。 一升入りの徳利に二升は入らないとの意から。
腕が利く(うでがきく)
優れた技量を発揮することが出来る。
大きな口を利く(おおきなくちをきく)
実力もないのに偉そうなことを言うこと。
押さえが利く(おさえがきく)
相手を従わせたり、統率したりする力があること。
押しが利く(おしがきく)
相手を自分の思い通りに従わせる力があること。
男冥利に尽きる(おとこみょうりにつきる)
男としてこれ以上の幸福はないということ。「男冥利」は男に生まれた幸せ、「尽きる」はこれ以上はないという意。
親の意見と冷や酒は後で利く(おやのいけんとひやざけはあとできく)
言われたその場では耳を素通りしていくが、時を置いてから胸に落ちてくる。 冷や酒が遅れて回るのと同じ道筋をたどる。
女冥利に尽きる(おんなみょうりにつきる)
女に生まれた甲斐がここに極まった、と思えるほどの幸せに恵まれること。 「冥利」は知らぬうちに授かる神仏の恵みで、それを受け尽くしたというほどの言い方。
顔が利く(かおがきく)
信用や権力があって相手に無理がとおり、便宜を図ってもらえること。
顔を利かす(かおをきかす)
自らが持つ権力や影響力などを用いて、無理をとおしたり、物事を有利に運んだりすること。
隠れたる信あらば顕われたる利生(かくれたるしんあらばあらわれたるりしょう)
心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。 心中に神仏への信仰心があれば、必ずご利益があるとの意から。 「隠れたる信あらば顕われたる利生」「隠れたる信あらば顕われたる験」ともいう。
陰口を利く(かげぐちをきく)
その人のいないところで悪口を言うこと。 「陰口を利く」ともいう。
利いた風(きいたふう)
よく知らないのに、知ったかぶって生意気な素振りをするさま。
気が利いて間が抜ける(きがきいてまがぬける)
端のほうにばかり目を凝らしたせいで、真ん中にあるものを取り落とす。よく回る頭が、そのまま本筋の抜けに化けてしまうさまをいう。
気が利く(きがきく)
細かなところまで注意が行き届いていて、臨機応変な対応ができること。
機転が利く(きてんがきく)
その場の状況に応じて、即座に適切な判断や行動ができること。
気の利いた化け物は引っ込む時分(きのきいたばけものはひっこむじぶん)
長居する客や、なかなか引退せずに長く地位を占めている人を皮肉って言う言葉。 気の利いた化け物は引き時を心得ているとの意から。 単に「化け物も引っ込む時分」ともいう。
気を利かせる(きをきかせる)
相手の気持ちや周りの状況を配慮し、ふさわしい対応をすること。
漁夫の利(ぎょふのり)
両者が争っている隙につけ入り、第三者が利益を横取りすることのたとえ。 「漁夫」は漁師のこと。漁父とも書く。 鴫(しぎ)と蛤(はまぐり)が争っている間に、漁師が両方とも捕まえたという中国の故事から。 「鷸蚌の争い」ともいう。
口を利く(くちをきく)
言葉を交わすこと。また、間に立って両者の話をまとめること。
君子は義に喩り小人は利に喩る(くんしはぎにさとりしょうじんはりにさとる)
人物の練れた者はまず筋道に適うかを考え、小人物はまず自分の得を数える。
甲が舎利になる(こうがしゃりになる)
そんなことは万に一つも起こらない、と強く打ち消すときの言い方。 固い頭の骨が焼けて粉々の骨になるほどの、まずあり得ない変わりようにたとえたもの。 甲は頭蓋骨、舎利は火葬のあとに残る骨。裏返した「舎利が甲になる」も同じ意味で使う。
粋を利かす(すいをきかす)
人間関係をうまく取り計らうこと。特に男女関係についていう。
凄みを利かせる(すごみをきかせる)
相手を脅すような言動をすること。
大利は利ならず(たいりはりならず)
大きすぎる利益は、一見しただけでは利益と気づきにくいということ。
地の利を得る(ちのりをえる)
地形や位置などが、あることを行うのに有利な条件を備えていること。
地の利を占める(ちのりをしめる)
地理的に有利な条件を備えた場所を自分のものとする。
潰しが利く(つぶしがきく)
それまでの仕事を辞めても、別の仕事で働くことができる能力があること。 金属製品を溶かすと再利用できるとの意から。
