「樹」を含む故事・ことわざ・慣用句
「樹」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
この世で起こるすべての出来事は、すべて前世からの因縁によるものなので大切にしなければならないということ。 同じ木の陰で雨宿りをしたり、同じ流れの水を飲んだりするといった、偶然のちょっとした出来事も、すべて前世からの縁によるものであるとの意から。 「一河の流れを汲むも他生の縁」ともいう。
樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)
親孝行をしようと思う時に、親はもうこの世にいなくてままならないというたとえ。樹木が静かに立っていようとしても、風が止まないので静かになれない意から。
立ち寄らば大樹の陰(たちよらばたいじゅのかげ)
人を頼るなら、社会的に勢力がある人がよいというたとえ。 身を寄せるなら、大きな木の下が安全であることから。 「立ち寄らば大木の陰」「立ち寄らば大樹の陰」「寄らば大木の下」ともいう。
蚍蜉大樹を撼かす(ひふたいじゅをうごかす)
自分の実力や身分をわきまえずに大それたことをするたとえ。身の程を知らないことのたとえ。 「蚍蜉」は、大きな蟻(あり)。 蟻が大木を動かそうとすることから。
風樹の歎(ふうじゅのたん)
親に孝行したいと思ったときにはすでに親は無く、どうすることもできないという嘆きのことば。 「風樹」とは、風に吹かれて揺れ動く木のこと。 『韓詩外伝』「樹静かならんと欲すれども風止まず。子養わんと欲すれども親待たず。(木は静かに静止していたいのに、風がやまなければどうすることもできない。子どもが孝行したいと思っても親は待ってくれない。)」に基づく。
寄らば大樹の陰(よらばたいじゅのかげ)
人を頼るなら、社会的に勢力がある人がよいというたとえ。 身を寄せるなら、大きな木の下が安全であることから。 「立ち寄らば大木の陰」「立ち寄らば大樹の陰」「寄らば大木の下」ともいう。