「船」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 27 件
「船」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
磯際で船を破る(いそぎわでふねをやぶる)
物事が達成する直前で失敗してしまうこと。 港の近くまできた船が難破してしまうとの意から。
入り船あれば出船あり(いりふねあればでふねあり)
港に入ってくる船もあれば出て行く船があるように、世の中のことはさまざまであるということ。
入り船に良い風出船に悪い(いりふねによいかぜでふねにわるい)
一方に良いことはもう一方には悪く、両方に良いことはないというたとえ。 入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるとの意から。 「出船によい風は入り船に悪い」ともいう。
大船に乗ったよう(おおぶねにのったよう)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。 難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
親船に乗る(おやぶねにのる)
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。 「親船」は、小舟を従えた大きな船のこと。 頼りない小舟ではなく、その小舟を従える親船のほうに乗る意から。
糧を捨てて船を沈む(かてをすててふねをしずむ)
引き返す手立てを自分の手で壊し、後がない構えで敵に当たること。 楚の項羽が鉅鹿へ向かったとき、渡ってきた舟を川底に沈め、飯を炊く釜を叩き割り、三日ぶんの食糧だけを持って兵を進めたという故事から。
川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)
長い航海を終えて港付近の川口で難破することから、成功の直前で失敗することのたとえ。 または、出航時に川口で船を損なうことから、物事の出だしで失敗することのたとえ。
小船の宵拵え(こぶねのよいごしらえ)
まだその時でもないのに、おおげさな支度にかかること。 すぐにも漕ぎ出せる小舟なのに、前の晩から船出の用意を始める意から。
船頭多くして、船、山へ登る(せんどうおおくして、ふね、やまへのぼる)
上に立つ者が並ぶと、進む先はかえって定まらない。 号令の数だけ、話は本筋から外れていく。 「船頭」は船をあやつる責任者のこと。
船頭のそら急ぎ(せんどうのそらいそぎ)
本当は急いでいないのに、急いでいるふりをすることのたとえ。船頭が「船が出るぞ」と言って客を船に乗り込ませながら、なかなか船を出さないことから。
中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん)
つまらないものでも、場合によってはとても価値があるというたとえ。 流れの真ん中で船を失ったときには、ひょうたん一個でも浮き袋の代わりになるとの意から。
出船あれば入船あり(でふねあればいりふねあり)
去る者があれば来る者があり、世の巡りは一つところに留まらない。 港では出ていく船と入ってくる船が入れ替わり続ける意から。
出船に船頭待たず(でふねにせんどうまたず)
好機が到来したら、他の事情などをかまってはいられないということ。出航にちょうどいい風向きになったら、たとえ船頭がいなくても待っていられないということから。
出る船の纜を引く(でるふねのともづなをひく)
あきらめられず、未練がましく振る舞うこと。 「纜」は、船を岸につなぐ綱のことで、出て行く船の纜を引っ張るとの意から。
七尋の島に八尋の船を隠す(ななひろのしまにやひろのふねをかくす)
やっても無駄なことのたとえ。 「尋」は長さの単位。 七尋しかない島に八尋の船を隠すとの意から。
二八月は船頭のあぐみ時(にはちがつはせんどうのあぐみどき)
二月と八月は、海が荒れて舟が出せない日が多いので、船頭も困るということ。
乗り掛かった船(のりかかったふね)
物事を始めてしまった以上、中途でやめるわけにはいかないことのたとえ。乗った舟が岸を離れれば途中で降りることができないことから。
船盗人を徒歩で追う(ふなぬすびとをかちでおう)
相手と同じ土俵に立たないまま追っても、差は開くばかり。手立ての選び方を誤ると、動いた分がまるごと空になる。
船には水より火を恐る(ふねにはみずよりひをおそる)
危険は外から来るものより、内側から起こるもののほうが始末に負えないということ。 水に浮かぶ船でさえ、沈むことより船内の火のほうを恐れるとの意から。
舟は船頭に任せよ(ふねはせんどうにまかせよ)
何事もその道の専門家に任せたほうがうまくいくというたとえ。 船に乗った時は、口出しせずに船頭に任せるのが一番よいとの意から。
船は帆でもつ、帆は船でもつ(ふねはほでもつ、ほはふねでもつ)
世の中は互いに助け合って成り立っているということ。 帆掛け船は帆がなければ進まず、帆は船があってこそのものとの意から。
船は帆まかせ帆は風まかせ(ふねはほまかせほはかぜまかせ)
すべてを成り行きにまかせるしかない状態、また成り行きに任せたほうがうまくいくというたとえ。 帆掛け船は帆任せ、帆は風任せで進むとの意から。
船を漕ぐ(ふねをこぐ)
腰かけたまま上体が行きつ戻りつして、うとうとと眠ること。櫓を操る手つきになぞらえた言い方。
船を沈め釜を破る(ふねをしずめかまをやぶる)
退く道を自分で断ち切って、命がけで事に当たること。川を渡ったあと舟を沈め、飯を炊く釜を壊して、引き返せなくしたという故事から。
船を焼く(ふねをやく)
後戻りの道を自分でつぶしてから、事に臨むこと。 古代ローマの将軍カエサルが、退路にあたる船をことごとく焼き払い、兵の腹を決めさせたという話から。 英語の burn one's boats に当たる。
帆掛け船に艪を押す(ほかけぶねにろをおす)
勢いのあるものに、さらに力を加えることのたとえ。 帆に風を受けて走る舟に、さらに艪を使うとの意から。
渡りに船(わたりにふね)
ちょうど入り用な折に、あつらえ向きの助けが向こうから差し出されること。 迷う間もなく飛び乗れるほど、間の合った話をいう。
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