世を去るについて
世を去る
よをさる

言葉 | 世を去る |
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読み方 | よをさる |
意味 | この世から去る。死ぬ。 |
出典 | - |
「世」を含むことわざ
明日知らぬ世(あすしらぬよ)
今日は無事に過ごせたとしても、明日のことはわからない。永久不変のものなど無いという、この世の無常をいうことば。
あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
あの世の極楽で千日暮らすより、この世で一日でも楽しむほうがよいということ。
石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいという意から。
一世を風靡する(いっせいをふうびする)
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
いらぬお世話の蒲焼(いらぬおせわのかばやき)
余計なおせっかいだということ。「世話を焼く」と「蒲焼」をかけて言ったしゃれ。
有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)
この世の一切の事物は因縁によって生じ、常に変化し続けていくはかないものであるということ。
「去」を含むことわざ
一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
災難が次々と襲ってくるたとえ。
華を去り実に就く(かをさりじつにつく)
見かけを華やかに飾ることよりも、手堅く確実な態度を選ぶこと。
帰去来(ききょらい)
去り跡へ行くとも死に跡へ行くな(さりあとへゆくともしにあとへゆくな)
妻と離婚した男に嫁ぐのはいいが、妻と死別した男には嫁がないほうがいいということ。妻と死別した男の心には、亡妻のよい思い出が残っていて、常に比較されることから。
去る者は追わず(さるものはおわず)
自分の所から去る人を引き止めないこと。
去る者は追わず、来る者は拒まず(さるものはおわず、きたるものはこばまず)
自分を信じられずに、離れて行く者を決して引き止めることはしない。自分を信じて頼ってくる者は、どんな人間でも拒まない。その人の心に任せて、決して無理強いはしないということ。