貴珠は賤蚌より出ず
ことわざ「貴珠は賤蚌より出ず」の意味・読み方・異形などを解説します。
貴珠は賤蚌より出ず
きしゅはせんぼうよりいず
| 言葉 | 貴珠は賤蚌より出ず |
|---|---|
| 読み方 | きしゅはせんぼうよりいず |
| 意味 | 身分の低い家や貧しい暮らしの中からも、優れた人物は現れるということ。親の身分や暮らし向きだけで、子の値打ちまで決めつけるべきでないとも説く。
「貴珠」は値打ちの高い真珠、「賤蚌」は値打ちの低いどぶ貝(川や沼にすむ二枚貝)のこと。見ばえのしない貝が、美しい真珠を宿すことからいう。 東晋の葛洪が著した『抱朴子』で、鋭い刃は鈍い石から、美しい玉は形の悪い原石から生まれると並べて語った箇所から出た言葉。並の親から抜きんでた子が出る意の鳶が鷹を生むと通じる。 |
| 例文 | 山あいの小さな村の、暮らしの苦しい家で育ちながら、世界で活躍する医師になった人がいる。まさに貴珠は賤蚌より出ずだね。 |
| 出典 | 『抱朴子』外篇・博喩 |
| 異形 | 貴珠、賤蚌より出ず(きしゅ、せんぼうよりいず) |
| 場面 | 親子 / 優れている / 貧乏・貧しい |
| 使用漢字 | 貴 / 珠 / 賤 / 蚌 / 出 |
「貴」を含むことわざ
- 冠履を貴んで頭足を忘る(かんりをたっとんでとうそくをわする)
- 謀は密なるを貴ぶ(はかりごとはみつなるをたっとぶ)
- 人肥えたるが故に貴からず(ひとこえたるがゆえにたっとからず)
- 人は故郷を離れて貴し(ひとはこきょうをはなれてたっとし)
- 富貴天に在り(ふうきてんにあり)
- 富貴には他人集まり、貧賤には親戚も離る(ふうきにはたにんあつまり、ひんせんにはしんせきもはなれる)
- 富貴は浮雲の如し(ふうきはふうんのごとし)
- 富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず(ふうきもいんするあたわず、ひんせんもうつすあたわず)
- 無事これ貴人(ぶじこれきじん)
- 兵は神速を貴ぶ(へいはしんそくをたっとぶ)
「珠」を含むことわざ
- 咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)
- 頷下の珠(がんかのたま)
- 珠玉の瓦礫に在るが如し(しゅぎょくのがれきにあるがごとし)
- 掌中の珠(しょうちゅうのたま)
- 大珠小珠、玉盤に落つ(たいじゅしょうじゅ、ぎょくばんにおつ)
- 櫝を買いて珠を還す(とくをかいてたまをかえす)
- 腹を剖きて珠を蔵む(はらをさきてたまをおさむ)
- 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
- 明珠兼乗も未だ一言に若かず(めいしゅけんじょうもいまだいちげんにしかず)
- 竜の頷の珠を取る(りゅうのあぎとのたまをとる)
「賤」を含むことわざ
- 貴珠は賤蚌より出ず(きしゅはせんぼうよりいず)
- 富貴には他人集まり、貧賤には親戚も離る(ふうきにはたにんあつまり、ひんせんにはしんせきもはなれる)
- 富貴も淫する能わず、貧賤も移す能わず(ふうきもいんするあたわず、ひんせんもうつすあたわず)
- 耳を貴び、目を賤しむ(みみをたっとび、めをいやしむ)
「蚌」を含むことわざ
- 鷸蚌の争い(いつぼうのあらそい)
- 貴珠は賤蚌より出ず(きしゅはせんぼうよりいず)
