小敵と見て侮る勿れ
ことわざ「小敵と見て侮る勿れ」の意味・読み方・異形などを解説します。
小敵と見て侮る勿れ
しょうてきとみてあなどるなかれ
| 言葉 | 小敵と見て侮る勿れ |
|---|---|
| 読み方 | しょうてきとみてあなどるなかれ |
| 意味 | 相手の力が劣っていても、数で下回っていても、甘く見て気を抜くなということ。見下して用心を欠けば、思いもよらない痛手を負う。
中国が春秋時代と呼ばれたころ、魯(ろ)の君主は、攻め寄せてきた小国の軍をあなどり、守りを固めずに迎え撃とうとした。家臣の臧文仲(ぞうぶんちゅう)は「どんなに小さな国でも軽く扱うべきでない。備えがなければ、兵が多くても頼りにできない」といさめた。君主はこれを聞かずに戦い、負けてしまった。このことわざは、臧文仲のいさめの言葉から生まれた。 大きな敵におじけづくなという教えと対にした形が、大敵と見て恐れず小敵と見て侮らずである。 |
| 例文 | 初戦の相手は格下のチームだが、小敵と見て侮る勿れだ。いつもどおりの準備をして試合に臨もう。 |
| 出典 | 『春秋左氏伝』僖公二十二年 |
| 異形 | 小敵と見て侮るな(しょうてきとみてあなどるな) |
| 場面 | 戒めの言葉 / 油断 / 敵 |
| 使用語彙 | 小敵 |
| 使用漢字 | 小 / 敵 / 見 / 侮 / 勿 |
「小」を含むことわざ
- 愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
- 炒り豆と小娘はそばにあると手が出る(いりまめとこむすめはそばにあるとてがでる)
- 因果の小車(いんがのおぐるま)
- 鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 牛の小便(うしのしょうべん)
「敵」を含むことわざ
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)
- 一日敵を縦せば数世の患い(いちじつてきをゆるせばすうせいのうれい)
- 江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
- 男は敷居を跨げば七人の敵あり(おとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり)
- 敵の家でも口を濡らせ(かたきのいえでもくちをぬらせ)
- 敵の前より借金の前(かたきのまえよりしゃっきんのまえ)
- 糧を敵に借る(かてをてきにかる)
- 金が敵(かねがかたき)
- 金は命の親、命の敵(かねはいのちのおや、いのちのかたき)
「見」を含むことわざ
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 青菜は男に見せな(あおなはおとこにみせな)
- 足元を見る(あしもとをみる)
- 足を重ねて立ち、目を仄てて見る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 後先見ず(あとさきみず)
- 穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 甘く見る(あまくみる)
- 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる)
- いい目を見る(いいめをみる)
「侮」を含むことわざ
- 小敵と見て侮る勿れ(しょうてきとみてあなどるなかれ)
- 大敵と見て恐れず小敵と見て侮らず(たいてきとみておそれずしょうてきとみてあなどらず)
- 人必ず自ら侮りて然る後に人これを侮る(ひとかならずみずからあなどりてしかるのちにひとこれをあなどる)
