「帰」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 30 件
「帰」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
朝茶は七里帰っても飲め(あさちゃはしちりかえってものめ)
朝の茶は一日の災難よけなので、飲み忘れて旅立ちしたら、たとえ七里の道を戻ってでも飲むべきだということ。
市に帰するが如し(いちにきするがごとし)
多くの人が市場に集まるように、人徳のある人のところへ人々が慕って集まるということ。
烏有に帰す(うゆうにきす)
すっかりなくなってしまうこと。特に火事ですべてを無くしてしまうことをいう。「烏有」は漢文で「烏(いずくん)ぞ有らんや」と読み、全くないこと。
江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
後先を勘定に入れず景気よく振る舞うのが江戸の気風で、道中の初めのうちに懐を空にしてしまう。派手に使った分だけ、戻りは寒々しい姿になる。
灰燼に帰す(かいじんにきす)
跡形もなく燃え尽きてしまうこと。「灰燼」は灰と燃えかすの意。
帰らぬ人となる(かえらぬひととなる)
死ぬこと。亡くなること。
帰りなんいざ(かえりなんいざ)
もう戻るとしよう、と自分に言い聞かせる言葉。役人勤めに見切りをつけた陶淵明が郷里へ向かうにあたって詠み起こした句で、「田園将に蕪れなんとす、胡ぞ帰らざる」と続く。
学若し成らずんば死すとも帰らず(がくもしならずんばしすともかえらず)
学びを志して郷里を離れた以上、成し遂げるまでは生きて土を踏まない。 幕末の僧が旅立ちの折に壁へ書きつけた詩の一句で、退路を断つ姿勢を示すのに使う。
画餅に帰す(がべいにきす)
計画したことが失敗に終わることのたとえ。 「画餅」は絵に書いた餅のことで、実際には食べられないとの意から。
帰去来(ききょらい)
勤めを投げうって田舎の暮らしへ戻ること。官途にしがみつくより、意のままに生きるほうを選ぶ身の振り方をいう。陶淵明の賦の題で、「かえりなんいざ」と訓読される。
帰心、矢の如し(きしん、やのごとし)
故郷や我が家に帰りたいと思う気持ちが募ること。
虚にして往き実にして帰る(きょにしてゆきじつにしてかえる)
空の器のまま門をくぐった者が、教わった覚えもないのに満ちて戻る。 すぐれた人のそばに身を置くだけで、内側が入れ替わる。
自然に帰れ(しぜんにかえれ)
文明の積み重ねた因習に人が損なわれていると見て、生まれながらの姿へ立ち返れと呼びかける言葉。 学問や芸術の進歩がかえって人の徳を傷つけたと説いた十八世紀の思想を一言に縮めたもので、その思想家自身がこの形で書き残したわけではない。
四大空に帰す(しだいくうにきす)
肉体が消滅すること。死ぬこと。肉体が四大に戻るという意味から。 「四大」は地・水・火・風のことで、仏教ではこれによって肉体が構成されているということから肉体という意味。
死を視ること帰するが如し(しをみることきするがごとし)
命が尽きるのを、旅先から住み慣れた家へ戻るのと変わらぬものとして受け止め、少しも取り乱さないさま。
水泡に帰す(すいほうにきす)
水の泡がはかなく消えるように、努力したことがまったく無駄に終わることのたとえ。
生は寄なり死は帰なり(せいはきなりしはきなり)
人は仮にこの世に身を寄せて生きているのであり、死ねば本来いた所に帰るということ。
葬礼帰りの医者話(そうれいがえりのいしゃばなし)
言ってもどうにもならない愚痴を言うたとえ。また、手遅れで間に合わないことのたとえ。葬式からの帰り道に、医者のよしあしなどを話すということから。
宝の山に入りながら手を空しくして帰る(たからのやまにいりながらてをむなしくしてかえる)
よい機会に恵まれながら、結局何の利益も得られないで終わることのたとえ。
年寄れば愚に帰る(としよればぐにかえる)
年を取れば、子どものように愚かになってしまうということ。
虎は千里行って千里帰る(とらはせんりいってせんりかえる)
勢いが盛んで力強い行動力のたとえ。また、子を思う親の愛情深い行動力のたとえ。虎は一日に千里の道を進み、その後、再び同じ距離を戻ってくると言われることから。
泣くほど留めても帰れば喜ぶ(なくほどとめてもかえればよろこぶ)
帰る客を泣くように引き止める人でも、帰ってしまえば喜ぶものだということ。
錦を衣て故郷に帰る(にしきをきてこきょうにかえる)
若い日に出ていった土地へ、身を立ててから戻ってくること。 出たときと戻ったときの姿の隔たりが、そのまま値打ちになる。 単に「錦を飾る」、また「錦(錦衣)を衣(着)て郷(故郷)に還(帰)る」ともいう。
百里来た道は百里帰る(ひゃくりきたみちはひゃくりかえる)
自分のしたことには、必ずそれなりの報いがあるということ。 百里歩いてきた道は、百里歩かなければもとの場所には戻れないとの意から。
不帰の客となる(ふきのきゃくとなる)
死ぬこと。「不帰」は、再び帰ってこないこと。
覆水、盆に帰らず(ふくすい、ぼんにかえらず)
別れた夫婦がよりを戻すのは、もはやかなわない。また、済んでしまった事は元へは返らないというたとえ。 読書にふけって暮らしを顧みない夫に愛想を尽かし、妻は家を出た。のちに太公望が斉に封ぜられたと聞いて復縁を願い出たが、太公望は盆の水を地にあけ、これをもとどおりに汲めたならばと答えた。
星を戴いて出で、星を戴いて帰る(ほしをいただいていで、ほしをいただいてかえる)
朝早くから夜遅くまで仕事に励むことのたとえ。まだ星の見える早朝に家を出て、夜空に星がきらめく頃に帰るということから。
本卦帰り(ほんけがえり)
数え年六十一歳のこと。六十年で再び生まれた年の干支に還ることから。 「本卦還り」ともいう。
行き大名の帰り乞食(ゆきだいみょうのかえりこじき)
出はじめに羽振りよく散じてしまい、戻る段になって手元が尽きる。あとの分を残しておかなかったばかりに、帰り道は身を縮めて過ごすことになる。
落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。
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