「飛」を含む故事・ことわざ・慣用句
「飛」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)
世の中は激しく移り変わり、定まりがたいことのたとえ。 奈良県を流れている飛鳥川は、氾濫しやすく淵と瀬が絶えず移り変わるとの意から。 「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」という歌から。
一足飛び(いっそくとび)
順序を飛び越えて到達すること。
羽觴を飛ばす(うしょうをとばす)
宴会などで人々が盛んに酒杯のやりとりをするようす。「羽觴」は羽を広げた雀をかたどった觴(さかずき)のことでそれを人々の間を飛ぶようにまわして酒盛りをする意から。
蛙が飛べば石亀も地団駄(かえるがとべばいしがめもじだんだ)
身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。
笠の台が飛ぶ(かさのだいがとぶ)
首を斬られること。転じて、解雇されること。 「笠の台」は、人間の頭を、笠を乗せる台に見立てていった言葉。
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる(かねさえあればとぶとりもおちる)
世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。
雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)
身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。
眼を飛ばす(がんをとばす)
悪意をもって、相手の顔を睨みつけること。 また、言いがかりの口実とする行為。
清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)
思い切った大きな決断し、覚悟を決めて物事を行うことのたとえ。 「清水の舞台」は、京都の清水寺にある、山の斜面にせり出すように造られた観音堂の舞台のこと。 その舞台から飛び降りるほどの覚悟で物事を実行することから。
清水の舞台から飛び下りる(きよみずのぶたいからとびおりる)
思い切った大きな決断し、覚悟を決めて物事を行うことのたとえ。 「清水の舞台」は、京都の清水寺にある、山の斜面にせり出すように造られた観音堂の舞台のこと。 その舞台から飛び降りるほどの覚悟で物事を実行することから。
首が飛ぶ(くびがとぶ)
解雇されること。
檄を飛ばす(げきをとばす)
自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること。 「檄」は、自分の考えや行動を主張して同意を求めるための文書。もとは、古代中国で召集や説諭のために書いた文書のこと。 「発破をかける」「励まして元気付ける」といった意味で使うのは本来誤用とされる。 「激励」などに使われる「激」と「檄」の字が似ていることから生じたものとも考えられているが、「激を飛ばす」と書くのも誤り。
口角、泡を飛ばす(こうかく、あわをとばす)
口の端からつばきを飛ばすほど、激しい調子でしゃべったり、議論したりするようす。
三年、飛ばず鳴かず(さんねん、とばずなかず)
大いに活躍する機会を、長い間じっと待っていることのたとえ。 三年間飛びも鳴きもしない鳥は、ひとたび飛べば大空高く飛び上がり、ひとたび鳴けば人を驚かすとの意から。
地獄の上の一足飛び(じごくのうえのいっそくとび)
きわめて危険な行為のたとえ。
鷹が飛べば石亀も地団駄(たかがとべばいしがめもじだんだ)
身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。
高飛車に出る(たかびしゃにでる)
相手に対し高圧的な態度をとること。 「高飛車」は、将棋で飛車を自陣前方の高い位置にとる攻撃的な戦法。
宙を飛ぶ(ちゅうをとぶ)
空を飛ぶかのように、非常に速く走ること。
天狗の飛び損ない(てんぐのとびそこない)
日ごろ自慢している者が、油断して失敗してしまうことのたとえ。自由自在に飛び回る天狗が、何かの拍子に飛び損なってしまうということから。
デマを飛ばす(でまをとばす)
根拠のない嘘や噂話などを言いふらすこと。
飛ぶ鳥、跡を濁さず(とぶとり、あとをにごさず)
立ち去る者は、後始末をきちんとしなければならないということ。また、引き際が潔いことのたとえ。水鳥は飛び立ったあとの水を濁さずに飛び去ることから。 「飛ぶ鳥、跡を濁さず」「鳥は立てども跡を濁さず」ともいう。
飛ぶ鳥の献立(とぶとりのこんだて)
手に入れる前に、その使い道を早々と計画することのたとえ。空を飛ぶ鳥を見て、捕らえもしないうちから料理の献立を考えるということから。
飛ぶ鳥懐に入る時は狩人も助く(とぶとりふところにいるときはかりゅうどもたすく)
窮地に陥った者が救いを求めてくれば、どんな事情があっても助けるのが人情であるというたとえ。 追いつめられた鳥が自分のふところに飛び込んでくれば、さすがの猟師も殺したりは出来ないということから。
飛ぶ鳥を落とす(とぶとりをおとす)
権力や勢力が盛んで、多くの人々が従う様子。
飛ぶ鳥を落とす勢い(とぶとりをおとすいきおい)
権力や勢力が盛んな様子。 空を飛んでいる鳥さえ落としてしまうほどの勢いとの意から。
飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
自分から進んで危険や災難の中に飛び込んでいくことのたとえ。 灯火の明るさに引き寄せられて飛んできた夏の虫が、火に飛び込んで焼け死んでしまうとの意から。
鳴かず飛ばず(なかずとばず)
将来に備えて、じっと機会をうかがっていることのたとえ。
飛脚に三里の灸(ひきゃくにさんりのきゅう)
勢いのあるものにさらに勢いをつけるたとえ。「三里」は、膝頭の下の灸点で、ここに灸をすえると足を丈夫にするといわれている。足の速い飛脚が三里に灸をすえれば、さらに足が強くなることから。
吹けば飛ぶよう(ふけばとぶよう)
取り上げるほどでもないこと。些細なこと。
目が飛び出る(めがとびでる)
値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。
目玉が飛び出る(めだまがとびでる)
値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。
目の玉が飛び出る(めのためがとびでる)
値段が驚くほど高い様子。 また、激しく叱られる様子。 「目玉が飛び出る」「目の玉が飛び出る」ともいう。
野次を飛ばす(やじをとばす)
相手の言動を大声で冷やかしたりののしったりすること。
与太を飛ばす(よたをとばす)
ふざけて、いい加減なことを言うこと。でたらめなことを言うこと。