「浮」を含む故事・ことわざ・慣用句
「浮」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
- 頭禿げても浮気はやまぬ(あたまはげてもうわきはやまぬ)- 年をとっても色気がなくならず、浮気心はおさまらないということ。 
- 浮いた噂(ういたうわさ)- 男女関係についての色っぽいうわさ。 
- 浮かぬ顔(うかぬかお)- 心配事などがあって、晴れ晴れとしない顔つき。 
- 浮かぶ瀬(うかぶせ)- 苦しい境遇や立場から抜け出す機会。 「瀬」は、川の浅い所。転じて、場所や機会の意。 
- 浮かぶ瀬がない(うかぶせがない)- 苦しい境遇や立場から逃れる機会が得られない様子。 「浮かぶ瀬」は、川の浅い所。転じて、場所や機会の意。 
- 浮き足立つ(うきあしだつ)- 恐怖や不安などを感じて、逃げようとするときの腰の構えになること。 
- 浮き沈み七度(うきしずみななたび)- 長い人生には良いときもあれば悪いときもあり、それを何度も繰り返すということ。 
- 浮き名を流す(うきなをながす)- 恋愛や情事などの噂が世間に注目される。 
- 浮き彫りにする(うきぼりにする)- 物事の本質を明らかにし、はっきりと示すこと。 
- 浮世の風(うきよのかぜ)- 思うようにならない世間の風潮。 
- 浮世は衣装七分(うきよはいしょうしちぶ)- とかく世間では外見を重んじ、うわべで内容を判断しがちだということ。七分は十分の七のことで、衣装で七分がた評価が下される意から。 
- 浮世は回り持ち(うきよはまわりもち)- 幸不幸、貧富、栄枯盛衰などは絶えず人から人へと回っていき、一ヶ所にとどまらないということ。 
- 浮世は夢(うきよはゆめ)- この世はまるで夢のようにはかなく短いものであるということ。 
- 浮世渡らば豆腐で渡れ(うきよわたらばとうふでわたれ)- 世渡りは、内面にやさしさと柔軟性をもち、物事のけじめはきっちりとつけよというたとえ。豆腐は外見が四角くきちんとした形だが、内は柔らかいことから。 
- 移り変わるは浮き世の習い(うつりかわるはうきよのならい)- 時代が移り変われば世の中も変わっていくのが当然だということ。 「移り変わるは浮き世の習い」ともいう。 
- 浮気と乞食はやめられぬ(うわきとこじきはやめられぬ)- 悪い習慣はあらためにくいということ。 浮気も乞食も一度味をしめたらやめられないとの意から。 「浮気」と「乞食」の「き」を語呂合わせしたもの。 
- 縁と浮き世は末を待て(えんとうきよはすえをまて)- 良縁と好機は、自然に訪れるまで気長に待つのがよいということ。 
- 金は浮き物(かねはうきもの)- 金は一ヶ所にとどまらず、人から人へめぐり渡るものだというたとえ。 
- 心に浮かぶ(こころにうかぶ)- ふと思いだしたり、思いついたりすること。 
- 腰を浮かす(こしをうかす)- 立ちあがろうとして、少し腰をあげること。 
- 沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり(しずむせあればうかぶせあり)- 人生にはいい時も悪い時もある。悪いことばかりが続くわけでないから、くよくよするなということ。 
- 宙に浮く(ちゅうにうく)- 計画などが途中で止まって終わりが見えなくなること。 
- とかく浮世は色と酒(とかくうきよはいろとさけ)- なんといってもこの世の楽しみは、色恋と酒であるということ。 
- 長い浮き世に短い命(ながいうきよにみじかいいのち)- この世が長く続いているのに比べて、人の命ははかなく短いということ。 「長い月日に短い命」ともいう。 
- 鳰の浮き巣(におのうきす)- 不安定なことのたとえ。また、人生の浮き沈みのたとえ。 「鳰」はかいつぶりのこと。 池や沼に棲む水鳥のかいつぶりは巣を浮き草で作るため、水の増減や波によって揺れるので安定しないことから。 
- 熱に浮かされる(ねつにうかされる)- 高熱によって、うわごとを言うような状態になること。 また、分別を失うほど一つのことに熱中すること。 
- 富貴は浮雲の如し(ふうきはふうんのごとし)- 富や地位は、まるで空に浮かぶ雲のようにはかないものだということ。 
- 浮生夢の如し(ふせいゆめのごとし)- 人生はまるで夢のように短くはかないものだということ。 
- 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(みをすててこそうかぶせもあれ)- 自分の身を犠牲にする覚悟でやって、はじめて困難を解決する方法がみつかり、事を成就することができるということ。 溺れかけたとき、水に身をまかせれば体が浮き上がり、浅瀬に立つことができるとの意から。 
- 目に浮かぶ(めにうかぶ)- 姿や光景を、実際にその場で見ているかのように感じること。 
- 盲亀の浮木(もうきのふぼく)- 出会うことがきわめて難しいことのたとえ。また、めったにない幸運にめぐりあうことのたとえ。 百年に一度海面に浮かび上がるとされる目の見えない亀が、海に漂う浮木の穴に入ろうとするが、容易には入れなかったという仏教の説話から。 「盲亀の浮木、優曇華の花」と続けてもいう。 
- 夢の浮橋(ゆめのうきはし)- 夢のこと。また、世間が頼りなく渡りにくいこと、はかないことのたとえ。「浮橋」は水上に筏や舟を並べて、その上に板を渡した橋のこと。 
 
         
    