「塵」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 22 件
「塵」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
歩く足には塵が付く(あるくあしにはちりがつく)
何か物事を行おうとすれば必ず煩わしいことが起きる。だから何もせずじっとしているのにかぎるということ。 「歩く足には泥が付く」ともいう。
お髭の塵を払う(おひげのちりをはらう)
上に立つ者の身のまわりにまで手を出して、心証をよくしようと振る舞うこと。宋の丁謂が、宰相寇準の椀の汁で汚れたひげを拭ってみせ、当の寇準から大臣のする仕事ではあるまいと笑われた故事から。
風の前の塵(かぜのまえのちり)
物事のはかないことのたとえ。また、危険が間近に迫っていることのたとえ。塵は風にひとたまりもなく吹き飛ばされてしまうことから。
金と塵は積もるほど汚い(かねとちりはつもるほどきたない)
金は貯まれば貯まるほど惜しくなり、持てば持つほど手放せなくなるという皮肉。 掃き寄せた塵は積もるほど見苦しくなるが、金もまた溜まるにつれて持ち主の心根まで汚していく。
孔丘盗跖、倶に塵埃(こうきゅうとうせき、ともにじんあい)
聖人と呼ばれた孔子も、名うての盗賊も、死ねば等しく土くれに戻る。 身分や善悪の隔ては生きている間のものにすぎない、という詠嘆。 杜甫が「酔時歌」でうたった句から。孔丘は孔子、盗跖は春秋時代の大盗賊の名。
後塵を拝する(こうじんをはいする)
勢いのある人をまぶしく見上げること。また、すぐれた人物の背中を追う立場に回ること。「後塵」は車馬が過ぎ去ったあとに舞い上がる塵で、それを浴びる側に立つ意。
書を校するは塵を掃うが如し(しょをこうするはちりをはらうがごとし)
書き写した文の誤りを正す仕事は、はらうそばから降りかかる埃を相手にするようなもので、どこまで手を入れても取りこぼしは残るということ。
水晶は塵を受けず(すいしょうはちりをうけず)
身を正しく保つ人は、後ろ暗い誘いを寄せつけないということ。 透きとおった石が塵ひとつまとわないのになぞらえた言い方。
大海は塵を択ばず(たいかいはちりをえらばず)
懐の深い人は、誰が相手でも門戸を閉ざさないというたとえ。 海は流れ込む塵芥さえ厭わないことから。 「芥」は塵やごみを指す。
抱いた子の塵を食うを知らぬ(だいたこのちりをくうをしらぬ)
内輪のことには案外気が回らないというたとえ。 抱いている子どもが、ごみを口に入れても気がつかないことがあるとの意から。
塵に立つ(ちりにたつ)
世間にうわさが立つこと。
塵に継ぐ(ちりにつぐ)
前を行った者が舞い上げていったものの中へ、後から踏み込んでいく。 先に道を開いた人の仕事を学び、その続きを担うことをいう。
塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)
一粒ずつでは数にも入らないものが、こぼさず貯めていけば見上げる高さになる。 日々の小さな積み立てや、逆に小さな浪費についても言う。
塵も灰もつかぬように言う(ちりもはいもつかぬようにいう)
相手が言葉を継げないほど、そっけなく切って落とす物言い。 こちらの頼みごとが少しも引っかからないまま返ってくる。
塵を出ず(ちりをいず)
濁った世の外へ身を移す。 髪を下ろして仏門に入ることをさす。 「塵」は、世の煩わしさをたとえた語。
塵を絶つ(ちりをたつ)
足跡すら残さぬ速さで先へ行き、後ろの者を寄せつけない。 そこから、世のわずらいに染まらぬ身の置き方や、抜きん出た人柄をいう。
塵を望んで拝す(ちりをのぞんではいす)
羽振りのよい人に取り入ろうとして、そこまでするかというほど身を低くすること。晋の石崇らが、その車の巻き上げた土けむりを遠くに認めるや、その場に額づいたという故事から。
塵を捻る(ちりをひねる)
間が持たず、手元の何かをいじりながらうつむいている様子。 気まずさを持て余しているときのしぐさをいう。
塵を結んでも志(ちりをむすんでもこころざし)
塵をひとつまみ結んだほどの品であっても、渡す人の思いはそこに宿るということ。
光を和らげ塵に同ず(ひかりをやわらげちりにどうず)
持っているものをことさら見せず、世の人と同じ高さに身を置いて付き合う。 救う側が形を落としてこの世に現れるという仏の説き方から出た言葉で、今は人の身の処し方にもいう。 「塵に同ず」とも。
微塵もない(みじんもない)
そのような気持ちなどが全くない。すこしもない。
梁塵を動かす(りょうじんをうごかす)
歌いぶりが人の耳をとらえて離さないほど見事なこと。転じて、音曲の腕前がきわだっている場合にもいう。 魯の虞公が声を張ると、その響きで屋根を支える梁に積もった塵まで舞い上がったと伝える。
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