虱を捫って当世の務を談ず
ことわざ「虱を捫って当世の務を談ず」の意味・読み方・異形などを解説します。
虱を捫って当世の務を談ず
しらみをひねってとうせいのむをだんず
| 言葉 | 虱を捫って当世の務を談ず |
|---|---|
| 読み方 | しらみをひねってとうせいのむをだんず |
| 意味 | 礼儀や作法にかまわず、人前でもおじけることなく、世の中の情勢や政治について堂々と論じるようす。さらに、まわりの人を気にとめず、何事にもこだわらずに自分の思うとおりに行動することもいう。
「捫って」は「ひねって」と読み、指先でつまんでひねりつぶすこと。中国の東晋のころ、山にこもっていた王猛は、北へ攻め上った将軍桓温をそまつな衣服のままで訪ね、虱をつまみつぶしつつ当時の天下のなりゆきを語った。その姿は、あたかも周りにだれ一人いない場にいるかのごとくであったとされ、ここから生まれた句である。 この故事の原文にも「旁若無人」の四字が見え、傍らに人無きが如しや四字熟語の傍若無人と同じく、人目をはばからない振る舞いを指す。 |
| 例文 | 彼は社長の前でも足を組んだまま政治談義を続け、まさに虱を捫って当世の務を談ずを地で行くふるまいに、周りの役員たちはあきれていた。 |
| 出典 | 『晋書』王猛載記 |
| 異形 | 虱をひねって当世の事を談ず(しらみをひねってとうせいのことをだんず) |
| 場面 | 議論 / 傲慢 |
| 使用語彙 | 当世 |
| 使用漢字 | 虱 / 捫 / 当 / 世 / 務 / 談 / 事 |
「虱」を含むことわざ
- 口中の虱(こうちゅうのしらみ)
- 猿の空虱(さるのそらじらみ)
- 虱つぶし(しらみつぶし)
- 虱の皮を千枚に剝ぐ(しらみのかわをせんまいにはぐ)
- 虱の皮を槍で剝ぐ(しらみのかわをやりではぐ)
- 虱を捫って当世の務を談ず(しらみをひねってとうせいのむをだんず)
「捫」を含むことわざ
- 虱を捫って当世の務を談ず(しらみをひねってとうせいのむをだんず)
「当」を含むことわざ
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 当たった者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
- 当たって砕けろ(あたってくだけろ)
- 当たらず触らず(あたらずさわらず)
- 当たらずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当たらぬ蜂には刺されぬ(あたらぬはちにはさされぬ)
- 当たりがいい(あたりがいい)
- 当たり障りのない(あたりさわりのない)
- 当たり散らす(あたりちらす)
- 当たりを付ける(あたりをつける)
「世」を含むことわざ
- 明日知らぬ世(あすしらぬよ)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 言えば世の常(いえばよのつね)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一日敵を縦せば数世の患い(いちじつてきをゆるせばすうせいのうれい)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 一世を風靡する(いっせいをふうびする)
- 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く(いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく)
- いらぬお世話の蒲焼(いらぬおせわのかばやき)
- 有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)
「務」を含むことわざ
- 兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ(けいていかきにせめげどもそとそのあなどりをふせぐ)
- 虱を捫って当世の務を談ず(しらみをひねってとうせいのむをだんず)
「談」を含むことわざ
- 冗談から駒が出る(じょうだんからこまがでる)
- 冗談じゃない(じょうだんじゃない)
- 冗談にも程がある(じょうだんにもほどがある)
- 冗談も休み休み言え(じょうだんもやすみやすみいえ)
- 相談に乗る(そうだんにのる)
- 談義説法は出家の生計(だんぎせっぽうはしゅっけのせいけい)
- 出来ない相談(できないそうだん)
- 同日の談にあらず(どうじつのだんにあらず)
- 膝とも談合(ひざともだんごう)
- 懐と相談(ふところとそうだん)
