「たん」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「たん」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 18 件
啖呵を切る(たんかをきる)
歯切れのよい言葉でまくし立てること。 「啖呵」は、ひどく痰の出る病気のこと。もとは「痰火」と書く。 啖呵(痰火)を治療することを「啖呵(痰火)を切る」といい、啖呵(痰火)が治って胸がすっきりするとの意から転じたもの。
胆が据わる(たんがすわる)
どんな状況にも慌てたり恐れたりせず、落ち着いていて度胸がある様子。 「肝」は「胆」とも書く。 また、「胆が据わる」は「たんがすわる」とも読む。
短気は損気(たんきはそんき)
短気を起こすと、結局は失敗して自分の損になるということ。「短気」と「損気」の語呂合わせでできた言葉。
短気は未練の初め(たんきはみれんのはじめ)
短気を起こすと後悔することになり、未練が生じて苦しむことになるということ。
短気は身を亡ぼす腹切り刀(たんきはみをほろぼすはらきりかたな)
短気を起こせば、自滅を招いてしまうことのたとえ。 短気は自分の腹を切る刀と同じであるとの意から。
端倪すべからず(たんげいすべからず)
物事の成り行きを安易に推測することができないこと。 計り知れない、推しはかることができないといった意味で使われる。 「端倪」は、物事の初めと終わり、また物事の初めから終わりまで推測すること。
単糸、線を成さず(たんし、せんをなさず)
人間はひとりでは何もできないというたとえ。 「単糸」は一本の紡績糸のこと。これを何本か撚(よ)り合わせて撚糸(ねんし)にするが、一本の紡績糸だけではそれができないとの意から。
丹精を込める(たんせいをこめる)
真心を込めて物事を行うこと。 「丹精」は「丹誠」とも書く。
丹精を凝らす(たんせいをこらす)
真心を込めて物事を行うこと。 「丹精」は「丹誠」とも書く。
丹精を尽くす(たんせいをつくす)
真心を込めて物事を行うこと。 「丹精」は「丹誠」とも書く。
旦夕に迫る(たんせきにせまる)
危機が間近に迫っている様子。 「旦夕」は朝晩のこと。 この朝か晩かというほどに危機が迫っているとの意から。 多く、「命(めい)旦夕に迫る」の形で、死期が間近に迫っている様子を表す。
胆斗の如し(たんとのごとし)
肝が据わっていることのたとえ。度胸があって落ち着いていることのたとえ。 「斗」は、一斗(十升)入る枡(ます)のこと。 胆の大きさが一斗の枡ほどあるとの意から。
胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す(たんはだいならんことをほっし、こころはしょうならんことをほっす)
度胸は大きく持ちたいし、注意は細やかでありたいということ。 「胆大心小」ともいう。
短兵急(たんぺいきゅう)
だしぬけである様子。いきなり。 「短兵」は短い武器のことで、それを持って急に攻めるとの意から。
短を捨てて長を取る(たんをすててちょうをとる)
欠点や短所を除いて、長所のみを参考として取り入れること。
胆を練る(たんをねる)
物事を恐れたり気おくれしたりしないように、精神力を鍛える。
端を発する(たんをはっする)
そのことがきっかけとなり、物事が始まる。
端を開く(たんをひらく)
新たに物事が始まるきっかけをつくる。
故事・ことわざ・慣用句一覧
- /
- 1ページ
- 全1件