「気」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「気」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 82 件
気合が入る(きあいがはいる)
ある物事に全力で取り組もうとする気力がわいている様子。 「気合が掛かる」ともいう。
気合を入れる(きあいをいれる)
精神を集中して力をこめること。 また、叱ったり励ましの言葉をかけたりして発奮させること。 「気合を掛ける」ともいう。
気炎を上げる(きえんをあげる)
威勢のいいことを得意げに言うこと。また、意気盛んに議論を交わすこと。 「上げる」は「揚げる」とも書く。 また「気炎を吐く」ともいう。
気が合う(きがあう)
互いに物事の考え方や感じ方、好みなどが似ていて付き合いやすいこと。
気が多い(きがおおい)
多方面に興味や関心を持ち、移り気であるさま。
気が大きい(きがおおきい)
細かいことを気にせず、度量が大きいこと。
気が置けない(きがおけない)
気兼ねや遠慮の必要がなく親しく付き合えるようす。
気が重い(きがおもい)
心に負担を感じて気持ちが沈むさま。
気が利きすぎて間が抜ける(きがききすぎてまがぬける)
気を利かせすぎて、肝心なところが抜けているということ。
気が利く(きがきく)
細かなところまで注意が行き届いていて、臨機応変な対応ができること。
気が気でない(きがきでない)
とても気になって落ち着かないさま。
気が差す(きがさす)
自分の言動や行動が気になって、後ろめたい気持ちになること。
気が沈む(きがしずむ)
気になることがあって気分が晴れないさま。
気が知れない(きがしれない)
相手の考えや気持ちが理解できない。どんなつもりでいるのかわからない。
気が進まない(きがすすまない)
自ら積極的に何かをしようという気持ちにならないこと。
気が済む(きがすむ)
心の負担や不満などがなくなり、気持ちが落ち着くこと。
気が急く(きがせく)
物事を早く進めようとしたり、急がなければいけないと思ったりして、気持ちが落ち着かないさま。
気が立つ(きがたつ)
感情が高ぶって、興奮したりいらいらしたりするさま。
気が散る(きがちる)
他の事が気になって、ひとつのことに集中できなくなるさま。
気が付く(きがつく)
細かなところまで注意が行きとどくこと。
気が詰まる(きがつまる)
その場の雰囲気などが窮屈に感じ、重苦しい気持ちになること。
気が強い(きがつよい)
気性が激しく、自分の主張を変えないさま。
気が咎める(きがとがめる)
自分の言動や行動にやましさを感じ、申し訳ない気分になること。
気が長い(きがながい)
気持ちがのんびりとしていて、焦ることがない様子。
気が抜ける(きがぬける)
緊張感がなくなってぼんやりすること。 また、炭酸飲料などの風味が失われること。
気が乗らない(きがのらない)
それをしたいという気持ちにならないこと。また、興味が湧かないこと。
気が弾む(きがはずむ)
楽しいことや嬉しいことがあって、気持ちがうきうきすること。 「気が弾む」ともいう。
気が早い(きがはやい)
せっかちな様子。急いで物事をおこなう様子。
気が張る(きがはる)
緊張して心にゆとりがなくなる状態のこと。
気が引ける(きがひける)
自分の言動や行動にやましさを感じ、気後れすること。
気が触れる(きがふれる)
精神の状態がおかしくなること。
気が紛れる(きがまぎれる)
何か他のことをすることで、一時的に嫌な気持ちなどを忘れること。
気が回る(きがまわる)
細かなところまで注意が行き届くこと。
気が短い(きがみじかい)
せっかちで、すぐに怒ったりいらいらしたりする性質のこと。
気が向く(きがむく)
それをやろうという気持ちになること。
気が滅入る(きがめいる)
憂鬱な気持ちになる。
気が休まる(きがやすまる)
心配事がなく、心が落ち着くこと。
気が緩む(きがゆるむ)
緊張感がなくなって、気持ちがたるむこと。
気が弱い(きがよわい)
他人の目が気になって、自分の思い通りの言動ができない様子。
気が若い(きがわかい)
年齢の割に、気持ちの持ち方が若い様子。
気位が高い(きぐらいがたかい)
自分の品位に誇りをもっていて、他者を見下すような態度をとる様子。
気色が悪い(きしょくがわるい)
気味が悪く不快に感じるさま。
気に入る(きにいる)
自分の好みにあって満足する様子。
気に掛かる(きにかかる)
心配事があって、心に引っかかっている様子。
気に掛ける(きにかける)
心に留めて心配すること。
気に食わない(きにくわない)
自分の好みや考えに合わず気に入らない様子。
気に障る(きにさわる)
相手の言動を不愉快だと感じること。
気にする(きにする)
心にとめて心配すること。
気に染まない(きにそまない)
不満な点があって、それを積極的に受け入れようと思わない様子。
気になる(きになる)
心配で心に引っかかる様子。
気に病む(きにやむ)
あれこれと心配して深刻に悩むこと。
気の利いた化け物は引っ込む時分(きのきいたばけものはひっこむじぶん)
長居する客や、なかなか引退せずに長く地位を占めている人を皮肉って言う言葉。 気の利いた化け物は引き時を心得ているとの意から。 単に「化け物も引っ込む時分」ともいう。
気の毒は身の毒(きのどくはみのどく)
「気の毒」は自分の気持ちの毒になることの意で、心配事は身体に悪いということ。
気の病(きのやまい)
精神の疲れなどが原因で起こる病気。
気は心(きはこころ)
少ない量でも真心をこめているということ。贈り物をする時に使う言葉。
気骨が折れる(きぼねがおれる)
あれこれと気を使って、気疲れすること。精神的に苦労すること。
気味がいい(きみがいい)
嫌いな人の失敗などを見て、痛快な気分になる様子。 「いい気味」ともいう。
気味が悪い(きみがわるい)
不愉快に感じる。また、恐ろしく感じる。
気脈を通じる(きみゃくをつうじる)
互いにひそかに連絡をとって意志を通じ合うこと。「気脈」は、血液の通う道筋から転じて、考えや気持ちのつながりの意。
気脈を通ずる(きみゃくをつうずる)
他に知られないように連絡を取り合って気持ちを通じ合わせること。
気持ちが傾く(きもちがかたむく)
当初とは考え方や感じ方が変わり、次第にそれが好ましく感じられて惹きつけられること。
気持ちを汲む(きもちをくむ)
相手の意向や事情を推察する。
気を入れる(きをいれる)
やる気をだして物事に取り組むことのたとえ。
気を失う(きをうしなう)
意識がなくなることのたとえ。
気を落とす(きをおとす)
物事が自分の思い通りにならず失望すること。
気を利かせる(きをきかせる)
相手の気持ちや周りの状況を配慮し、ふさわしい対応をすること。
気を配る(きをくばる)
さまざまな方面に配慮したり、注意を払ったりすること。
気を静める(きをしずめる)
気持ちをおちつかせること。
気を確かに持つ(きをたしかにもつ)
気持ちを抑えてしっかりと意識を保つこと。
気を使う(きをつかう)
周りの人などに配慮しながら、細かいところにまで意識をかたむけること。 「使う」は「遣う」とも書く。
気を付ける(きをつける)
注意すること。
気を取られる(きをとられる)
他のことに興味・関心が向いてしまい、気持ちが逸らされること。
気を取り直す(きをとりなおす)
失望したり不快な気持ちを切り替えて、もう一度元気を出すこと。
気を抜く(きをぬく)
それまでの緊張感を緩め、リラックスすること。
気を呑まれる(きをのまれる)
相手の勢いやその場の雰囲気に圧倒されて萎縮すること。
気を吐く(きをはく)
威勢のいいことを得意げに言ったり、意気盛んなところを見せたりすること。
気を引く(きをひく)
相手の気持ちをそれとなく探ること。 また、相手の関心を自分に向けさせようとすること。
気を回す(きをまわす)
相手の気持ちをあれこれと必要以上に推量すること。
気を持たせる(きをもたせる)
思わせぶりな言動をして、相手に期待や希望をいだかせること。
気を揉む(きをもむ)
あれこれと良くないことばかりを想定して心配すること。 「気が揉める」ともいう。