「笑」を含む故事・ことわざ・慣用句
「笑」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 36 件
- 朝のぴっかり姑の笑い(あさのぴっかりしゅうとめのわらい)- 当てにならないことのたとえ。 朝さんさんと日がさすよい天気と姑の笑顔は、変わりやすく当てにはできないという意味から。 
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)- 先のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。 
- 言い出しこき出し笑い出し(いいだしこきだしわらいだし)- 臭いと最初に言い出した者、笑い出した者が、おならをした犯人であるということ。転じて、人から聞いたと噂話を話す人が、噂を作り出した張本人であることが多いというたとえ。 
- 怒れる拳、笑顔に当たらず(いかれるこぶし、えがおにあたらず)- 怒って強い態度で向かってきた者に対しても、優しい態度で接するほうが効果的であるということ。怒って振り上げた拳も、相手の笑顔に気勢をそがれて打ち下ろせないとの意から。 
- 一笑に付す(いっしょうにふす)- ただ笑って、まったく問題にしない。 
- 一笑を買う(いっしょうをかう)- 周囲の人から笑いものにされること。 
- 一銭を笑う者は一銭に泣く(いっせんをわらうものはいっせんになく)- わずかな金銭を粗末に扱うものは、いつかそのわずかな金銭に泣くはめになる。たとえわずかな金額でも大事にしなければならないという戒めのことば。 
- 今鳴いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)- 今まで泣いていた子どもが、すぐに機嫌を直して笑うこと。 
- えせ者の空笑い(えせもののそらわらい)- 軽薄な者や、したたかな者が真実をかくすため,おかしくもないのに追従笑いなどをすること。「えせ者」な偽者の意。 
- 笑壺に入る(えつぼにいる)- 思い通りに事が運んで大喜びすること。 
- 鬼が笑う(おにがわらう)- 現実味のないことを言ったり、予測のつかないことを言ったりする相手を、からかって言う言葉。 
- 会心の笑みをもらす(かいしんのえみをもらす)- 思い描いた通りの結果となり、満足して喜びの表情をすること。 
- 顔で笑って心で泣く(かおでわらってこころでなく)- 泣きたいほどつらくても顔では笑ってみせるということ。 
- げらげら笑いのどん腹立て(げらげらわらいのどんばらたて)- 大声で笑っていたかと思うと突然腹を立てるような感情の起伏の激しい人のこと。 「どん腹立て」の「どん」は、腹を立てることを強める接頭語。 「げたげた笑いのどん腹立て」ともいう。 
- 子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの(こどもしかるなきたみちだものとしよりわらうなゆくみちだもの)- 子どものいたずらなどは誰しも身に覚えがあるので叱るべきではないし、自分もいずれ年をとるので老人を笑いものにすべきではないということ。 
- 最後に笑う者が最もよく笑う(さいごにわらうものがもっともよくわらう)- 最初に笑っていた者も最後に泣くこともある。最終の結果が出たあとに笑える者が最高であるということ。 
- 猿の尻笑い(さるのしりわらい)- 自分の欠点に気づかず、他人の欠点を嘲笑することのたとえ。 猿が自分の尻が赤いことに気付かずに、他の猿の尻を見て笑うことから。 
- 三人子持ちは笑うて暮らす(さんにんこもちはわろうてくらす)- 子どもを持つなら三人くらいがちょうどよく、幸せな暮らしができるということ。 
- 失笑を買う(しっしょうをかう)- 愚かな言動をして他人から笑われること。 「失笑」は笑いを堪え切れずに吹き出してしまうこと。 
- 笑殺(しょうさつ)- 笑って取り合わないこと。または、馬鹿にして笑うこと。 
- 泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生(ないてくらすもいっしょう、わらってくらすもいっしょう)- 泣いて暮らすのも笑って暮らすのも、同じ一生に変わりがないのなら、なるべく楽しく暮らすほうがよいということ。 
- 泣いて育てて笑うてかかれ(ないてそだててわろうてかかれ)- 子育ては苦労が伴うものだが、子どもを立派に育て上げれば、老後にはその子が世話をしてくれ、安らかな余生を送ることができるということ。 また、将来の安楽のために、今の苦労を惜しまずに子育てに励むべきだという教え。 
- 泣いても笑っても(ないてもわらっても)- 今更どんなことをしても。どんなにあがいても。 
- 夏の虫、氷を笑う(なつのむし、こおりをわらう)- 見識が狭い者が偉そうにすることのたとえ。 夏の間だけ生きている虫は、氷が何なのかを知らないくせに氷を笑うとの意から。 「夏の虫、氷を知らず」ともいう。 
- 馬鹿を笑うも貧乏を笑うな(ばかをわらうもびんぼうをわらうな)- 愚か者は自分が悪いのだが、貧乏は本人のせいばかりではないので、笑ってはいけないという戒めの言葉。 
- 膝が笑う(ひざがわらう)- 歩き疲れたりして膝に力が入らなくなり、がくがくすること。 
- 褒姒の一笑国を傾く(ほうじのいっしょうくにをかたむく)- 美女のために国が滅びること。 「褒姒」とは中国、周の幽王の后。 めったに笑わない褒姒が、手違いで上がったのろしによって諸侯が参集するのを見て笑ったため、幽王が平時にたびたびのろしを上げさせたので、本当の戦乱の時には諸侯が集まらず国が滅びたという故事から。 
- 目糞、鼻糞を笑う(めくそ、はなくそをわらう)- 自分の欠点に気付かず、他人の欠点をあざ笑うたとえ。 目糞が鼻糞のことを汚いと笑うとの意から。 「鼻糞が目糞を笑う」ともいう。 
- モナリザの微笑(もなりざのびしょう)- 喜びとも悲しみともつかない、謎めいた微笑のこと。レオナルド・ダ・ビンチが描いた絵画「モナリザ」の謎めいた微笑から。 
- 来年の事を言えば鬼が笑う(らいねんのことをいえばおにがわらう)- 来年のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。 
- 笑いが止まらない(わらいがとまらない)- 予想外の利益によって、嬉しくてたまらない様子。 
- 笑い事ではない(わらいごとではない)- 関わりのない人から見ると大した問題ではないが、関係者にとっては非常に深刻である様子。 
- 笑いは人の薬(わらいはひとのくすり)- 適度な笑いは心や身体に良いということ。 
- 笑う顔に矢立たず(わらうかおにやたたず)- 笑顔で接してくる者には、憎しみも自然に消えるというたとえ。 
- 笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)- いつも明るくにこにこしている人の所には、自然に幸福が訪れてくるということ。 
- 笑って損した者なし(わらってそんしたものなし)- いつも明るくにこにこしている人は、他人に好かれ幸福を招くということ。 
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