夏の虫、氷を笑うとは
夏の虫、氷を笑う
なつのむし、こおりをわらう

言葉 | 夏の虫、氷を笑う |
---|---|
読み方 | なつのむし、こおりをわらう |
意味 | 見識が狭い者が偉そうにすることのたとえ。
夏の間だけ生きている虫は、氷が何なのかを知らないくせに氷を笑うとの意から。 「夏の虫、氷を知らず」ともいう。 |
異形 | 夏の虫、氷を知らず(なつのむし、こおりをしらず) |
類句 | 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず) |
使用されている漢字
「夏」を含むことわざ
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病(しごとゆうれいめしべんけい、そのくせなつやせかんぼそり、たまたまこゆればはれやまい)
- 天地、夏冬、雪と墨(てんち、なつふゆ、ゆきとすみ)
- 飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
- 夏歌う者は冬泣く(なつうたうものはふゆなく)
- 夏の風邪は犬も食わぬ(なつのかぜはいぬもくわぬ)
- 夏の小袖(なつのこそで)
- 夏は日向を行け、冬は日陰を行け(なつはひなたをいけ、ふゆはひかげをいけ)
- 冬編笠に夏頭巾(ふゆあみがさになつずきん)
「虫」を含むことわざ
- 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- 疳の虫が起こる(かんのむしがおこる)
- 獅子、身中の虫(しし、しんちゅうのむし)
- 小の虫を殺して大の虫を助ける(しょうのむしをころしてだいのむしをたすける)
- 蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)
- 蓼の虫は蓼で死ぬ(たでのむしはたででしぬ)
- 飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
- 鳴く虫は捕らえられる(なくむしはとらえられる)
- 苦虫を噛み潰したよう(にがむしをかみつぶしたよう)
- 塞ぎの虫(ふさぎのむし)
- 虫がいい(むしがいい)
- 虫が知らせる(むしがしらせる)
- 虫が好かない(むしがすかない)
- 虫が付く(むしがつく)
- 虫酸が走る(むしずがはしる)
- 虫でも向かってくるものである(むしでもむかってくるものである)
- 虫の息(むしのいき)
- 虫の居所が悪い(むしのいどころがわるい)
- 虫の知らせ(むしのしらせ)
- 虫も殺さぬ(むしもころさぬ)
- 雪の明日は裸虫の洗濯(ゆきのあしたははだかむしのせんたく)
「氷」を含むことわざ
- 脂に画き、氷に鏤む(あぶらにえがき、こおりにちりばむ)
- 氷は水より出でて水よりも寒し(こおりはみずよりいでてみずよりもさむし)
- 霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
- 小寒の氷大寒に解く(しょうかんのこおりだいかんにとく)
- 薄氷を履むが如し(はくひょうをふむがごとし)
- 氷山の一角(ひょうざんのいっかく)
- 氷炭相愛す(ひょうたんあいあいす)
- 氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)
「笑」を含むことわざ
- 朝のぴっかり姑の笑い(あさのぴっかりしゅうとめのわらい)
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
- 言い出しこき出し笑い出し(いいだしこきだしわらいだし)
- 怒れる拳、笑顔に当たらず(いかれるこぶし、えがおにあたらず)
- 一笑に付す(いっしょうにふす)
- 一笑を買う(いっしょうをかう)
- 一銭を笑う者は一銭に泣く(いっせんをわらうものはいっせんになく)
- 今鳴いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)
- えせ者の空笑い(えせもののそらわらい)
- 笑壺に入る(えつぼにいる)
- 鬼が笑う(おにがわらう)
- 会心の笑みをもらす(かいしんのえみをもらす)
- 顔で笑って心で泣く(かおでわらってこころでなく)
- げらげら笑いのどん腹立て(げらげらわらいのどんばらたて)
- 子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの(こどもしかるなきたみちだものとしよりわらうなゆくみちだもの)
- 最後に笑う者が最もよく笑う(さいごにわらうものがもっともよくわらう)
- 猿の尻笑い(さるのしりわらい)
- 三人子持ちは笑うて暮らす(さんにんこもちはわろうてくらす)
- 失笑を買う(しっしょうをかう)
- 笑殺(しょうさつ)
- 笑殺(しょうさつ)
- 泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生(ないてくらすもいっしょう、わらってくらすもいっしょう)
- 泣いても笑っても(ないてもわらっても)
- 馬鹿を笑うも貧乏を笑うな(ばかをわらうもびんぼうをわらうな)
- 膝が笑う(ひざがわらう)
- 褒姒の一笑国を傾く(ほうじのいっしょうくにをかたむく)
- 目糞、鼻糞を笑う(めくそ、はなくそをわらう)
- モナリザの微笑(もなりざのびしょう)
- 来年の事を言えば鬼が笑う(らいねんのことをいえばおにがわらう)
「知」を含むことわざ
- 相対のことはこちゃ知らぬ(あいたいのことはこちゃしらぬ)
- 明日知らぬ世(あすしらぬよ)
- 過ちを観て仁を知る(あやまちをみてじんをしる)
- 息の臭きは主知らず(いきのくさきはぬししらず)
- いざ知らず(いざしらず)
- 衣食足りて栄辱を知る(いしょくたりてえいじょくをしる)
- 衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)
- 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
- 一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
- 一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
- 一を識りて二を知らず(いちをしりてにをしらず)
- 命知らず (いのちしらず)
- 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
- 言わずと知れた(いわずとしれた)
- 易者、身の上知らず(えきしゃ、みのうえしらず)
- 得体が知れない(えたいがしれない)
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- 大男総身に知恵が回りかね(おおおとこそうみにちえがまわりかね)
- お里が知れる(おさとがしれる)
- 推して知るべし(おしてしるべし)
- おっと合点承知之助(おっとがってんしょうちのすけ)
- 親の心、子知らず(おやのこころ、こしらず)
- 親の十七、子は知らぬ(おやのじゅうしち、こはしらぬ)
- 女の知恵は鼻の先(おんなのちえははなのさき)
- 陰陽師、身の上知らず(おんようじ、みのうえしらず)
- 嘉肴ありと雖も食らわずんばその旨きを知らず(かこうありといえどもくらわずんばそのうまきをしらず)
- 歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
- 勝手を知る(かってをしる)
- 彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
- 奸知に長ける(かんちにたける)