脂に画き、氷に鏤むとは
脂に画き、氷に鏤む
あぶらにえがき、こおりにちりばむ

言葉 | 脂に画き、氷に鏤む |
---|---|
読み方 | あぶらにえがき、こおりにちりばむ |
意味 | 努力や苦労が報われず、徒労に終わることのたとえ。
「鏤む」は彫刻すること。 脂に絵を描いても、氷に彫刻しても、残らず消えてしまうということから。 「氷に鏤め、脂に画く」「氷に鏤め、水に描く」ともいう。 |
出典 | 『塩鉄論』 |
異形 | 氷に鏤め、脂に描く(こおりにちりばめあぶらにえがく) |
氷に鏤め、水に描く(こおりにちりばめみずにえがく) | |
類句 | 水に絵を描く(みずにえをかく) |
使用されている漢字
「脂」を含むことわざ
- 脂が乗る(あぶらがのる)
- 脂に画き、氷に鏤む(あぶらにえがき、こおりにちりばむ)
「画」を含むことわざ
- 脂に画き、氷に鏤む(あぶらにえがき、こおりにちりばむ)
- 一線を画す(いっせんをかくす)
- 画餅(がべい)
- 画餅に帰す(がべいにきす)
- 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)
- 竜を画いて狗に類す(りゅうをえがいていぬにるいす)
「氷」を含むことわざ
- 氷は水より出でて水よりも寒し(こおりはみずよりいでてみずよりもさむし)
- 霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
- 小寒の氷大寒に解く(しょうかんのこおりだいかんにとく)
- 夏の虫、氷を笑う(なつのむし、こおりをわらう)
- 薄氷を履むが如し(はくひょうをふむがごとし)
- 氷山の一角(ひょうざんのいっかく)
- 氷炭相愛す(ひょうたんあいあいす)
- 氷炭相容れず(ひょうたんあいいれず)
「鏤」を含むことわざ
- 梓に鏤める(あずさにちりばめる)
- 脂に画き、氷に鏤む(あぶらにえがき、こおりにちりばむ)
「描」を含むことわざ
- 青写真を描く(あおじゃしんをえがく)
- 絵に描いた地震(えにかいたじしん)
- 絵に描いた餅(えにかいたもち)
- 絵に描いたよう(えにかいたよう)
- 虎を描いて狗に類す(とらをえがいていぬにるいす)
- 虎を描いて猫に類す(とらをえがいてねこにるいす)
- 猫でない証拠に竹を描いておき(ねこでないしょうこにたけをかいておき)
- 水に絵を描く(みずにえをかく)
- 夢を描く(ゆめをえがく)
「水」を含むことわざ
- 明日食う塩辛に今日から水を飲む(あすくうしおからにきょうからみずをのむ)
- 汗水垂らす(あせみずたらす)
- 汗水流す(あせみずながす)
- 頭から水を浴びたよう(あたまからみずをあびたよう)
- 頭から水を掛けられたよう(あたまからみずをかけられたよう)
- 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 魚と水(うおとみず)
- 魚の水に離れたよう(うおのみずにはなれたよう)
- 魚の水を得たよう(うおのみずをえたよう)
- 魚の目に水見えず(うおのめにみずみえず)
- 馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない(うまをみずべにつれていけてもみずをのませることはできない)
- 遠水、近火を救わず(えんすい、きんかをすくわず)
- 大水に飲み水なし(おおみずにのみみずなし)
- 落ちれば同じ谷川の水(おちればおなじたにがわのみず)
- 蛙の面に水(かえるのつらにみず)
- 陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき)
- 籠で水を汲む(かごでみずをくむ)
- 筐の水(かたみのみず)
- 渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)
- 河童に水練(かっぱにすいれん)
- 鴨の水搔き(かものみずかき)
- 烏の行水(からすのぎょうずい)
- 川に水運ぶ(かわにみずはこぶ)
- 餓鬼の目に水見えず(がきのめにみずみえず)
- 曲水の宴(きょくすいのえん)
- 清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)
- 窪い所に水溜まる(くぼいところにみずたまる)
- 水母の風向かい(くらげのかぜむかい)
- 水母の行列(くらげのぎょうれつ)
- 君子の交わりは淡きこと水のごとし(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)