薄氷を履むが如しとは
薄氷を履むが如し
はくひょうをふむがごとし
| 言葉 | 薄氷を履むが如し |
|---|---|
| 読み方 | はくひょうをふむがごとし |
| 意味 | 非常に危険な状況に臨むこと、または極めて危うい状況で、細心の注意を払って行動することのたとえ。
薄くて今にも割れそうな氷の上を踏んで歩くことから。 単に「薄氷を履む」ともいう。 また「履む」は「踏む」とも書く。 |
| 出典 | 『詩経』小雅・小旻 |
| 異形 | 薄氷を踏むが如し(はくひょうをふむがごとし) |
| 薄氷を履む(はくひょうをふむ) | |
| 薄氷を踏む(はくひょうをふむ) | |
| 場面用途 | 危険 |
| 類句 | 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし) |
| 危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし) | |
| 使用語彙 | 薄氷 / 如し |
| 使用漢字 | 薄 / 氷 / 履 / 如 / 踏 |
「薄」を含むことわざ
- 薄皮の剝けたよう(うすかわのむけたよう)
- 薄紙を剝ぐよう(うすがみをはぐよう)
- 薄気味が悪い(うすきみがわるい)
- 薄気味悪い(うすきみわるい)
- 落ち武者は薄の穂にも怖ず(おちむしゃはすすきのほにもおず)
- 影が薄い(かげがうすい)
- 賞は厚くし罰は薄くすべし(しょうはあつくしばつはうすくすべし)
- 伊達の薄着(だてのうすぎ)
- 遠くなれば薄くなる(とおくなればうすくなる)
「氷」を含むことわざ
- 脂に画き、氷に鏤む(あぶらにえがき、こおりにちりばむ)
- 氷に鏤め、脂に描く(こおりにちりばめあぶらにえがく)
- 氷に鏤め、水に描く(こおりにちりばめみずにえがく)
- 氷は水より出でて水よりも寒し(こおりはみずよりいでてみずよりもさむし)
- 霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
- 小寒の氷大寒に解く(しょうかんのこおりだいかんにとく)
- 夏の虫、氷を知らず(なつのむし、こおりをしらず)
- 夏の虫、氷を笑う(なつのむし、こおりをわらう)
- 氷山の一角(ひょうざんのいっかく)
「履」を含むことわざ
- 足駄を履いて首ったけ(あしだをはいてくびったけ)
- 瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)
- 瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず(かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず)
- 下駄を履かせる(げたをはかせる)
- 霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
- 草履に灸(ぞうりにきゅう)
- 草履履き際で仕損じる(ぞうりはきぎわでしそんじる)
- 伊達の素足もないから起こる、あれば天鵞絨の足袋も履く(だてのすあしもないからおこる、あればびろうどのたびもはく)
- 長い草鞋を履く(ながいわらじをはく)
- 二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)
「如」を含むことわざ
- 雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
- 蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
- 如何物食い(いかものぐい)
- 如何せん(いかんせん)
- 市に帰するが如し(いちにきするがごとし)
- 一見、旧の如し(いっけん、きゅうのごとし)
- 魚の木に登るが如し(うおのきにのぼるがごとし)
- 魚の釜中に遊ぶが如し(うおのふちゅうにあそぶがごとし)
