落ち武者は薄の穂にも怖ずとは
落ち武者は薄の穂にも怖ず
おちむしゃはすすきのほにもおず
| 言葉 | 落ち武者は薄の穂にも怖ず | 
|---|---|
| 読み方 | おちむしゃはすすきのほにもおず | 
| 意味 | 怖いと思えば、なんでもないものまで怖く感じることのたとえ。戦に負けて逃げる落ち武者は、揺れるすすきの穂まで怖がるということから。 | 
| 場面用途 | 怯える | 
| 類句 | 杯中の蛇影(はいちゅうのだえい) | 
| 疑心、暗鬼を生ず(ぎしん、あんきをしょうず) | |
| 幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな) | |
| 化け物の正体見たり枯れ尾花 | |
| 使用語彙 | 落ち武者 / 落ち / 武者 / 薄 | 
| 使用漢字 | 落 / 武 / 者 / 薄 / 穂 / 怖 | 
「落」を含むことわざ
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
 - 秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)
 - 顎が落ちそう(あごがおちそう)
 - 顎が落ちる(あごがおちる)
 - 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
 - 言うに落ちず語るに落ちる(いうにおちずかたるにおちる)
 - 一段落つく(いちだんらくつく)
 - 一葉落ちて天下の秋を知る(いちようおちててんかのあきをしる)
 - 胃の腑に落ちる(いのふにおちる)
 - 鰯で精進落ち(いわしでしょうじんおち)
 
「武」を含むことわざ
- 一合取っても武士は武士(いちごうとってもぶしはぶし)
 - 花は桜木、人は武士(はなはさくらぎ、ひとはぶし)
 - 武士に二言はない(ぶしににごんはない)
 - 武士の情け(ぶしのなさけ)
 - 武士は相身互い(ぶしはあいみたがい)
 - 武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)
 
「者」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
 - 青表紙を叩いた者にはかなわぬ(あおびょうしをたたいたものにはかなわぬ)
 - 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
 - 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
 - 当たった者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
 - 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
 - 医者が取るか坊主が取るか(いしゃがとるかぼうずがとるか)
 - 医者寒からず儒者寒し(いしゃさむからずじゅしゃさむし)
 - 医者上手にかかり下手(いしゃじょうずにかかりべた)
 - 医者と味噌は古いほどよい(いしゃとみそはふるいほどよい)
 
「薄」を含むことわざ
- 薄皮の剝けたよう(うすかわのむけたよう)
 - 薄紙を剝ぐよう(うすがみをはぐよう)
 - 薄気味が悪い(うすきみがわるい)
 - 薄気味悪い(うすきみわるい)
 - 影が薄い(かげがうすい)
 - 賞は厚くし罰は薄くすべし(しょうはあつくしばつはうすくすべし)
 - 伊達の薄着(だてのうすぎ)
 - 遠くなれば薄くなる(とおくなればうすくなる)
 - 薄氷を履むが如し(はくひょうをふむがごとし)
 
「穂」を含むことわざ
- 落ち武者は薄の穂にも怖ず(おちむしゃはすすきのほにもおず)
 - 鷹は飢えても穂を摘まず(たかはうえてもほをつまず)
 - 実るほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
 - 実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)
 
        
    