「やま」から始まる故事・ことわざ・慣用句一覧
絞込み検索
ことわざ一覧
病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)
道楽や趣味などに熱中して、手がつけられなくなることのたとえ。「膏」は心臓の下、「肓」は横隔膜の上の部分で、ともに治療が難しい箇所といわれる。病気がついに膏肓に至ったということから、元来は病気が重くなり治る見込みがなくなったという意。
病上手に死に下手(やまいじょうずにしにべた)
よく病気にかかる人は、自分の健康に気を遣い、長生きすることが多いということ。
病治りて薬師忘る(やまいなおりてくすしわする)
苦しい時が過ぎて楽になると、助けてもらった恩を忘れてしまうということ。 「薬師」は、医者。 病気が治ると世話になった医者のこともすっかり忘れてしまうとの意から。
病には勝たれぬ(やまいにはかたれぬ)
どんなに強い人も、病気になったらどうすることも出来ないということ。
病は癒ゆるに怠る(やまいはいゆるにおこたる)
病気は治りかかる頃につい油断して養生を怠り再発を招くことが多いということ。病気は治り際が大事だということ。
病は気から(やまいはきから)
病気は心の持ち方しだいで良くも悪くもなるということ。
病は口より入り、禍は口より出ず(やまいはくちよりいり、わざわいはくちよりいず)
病気は飲食物と共に体の中に入り込み、禍は口から出る言葉によって引き起こされる。口は慎まなければいけないという戒めのことば。
病は治るが癖は治らぬ(やまいはなおるがくせはなおらぬ)
病気は治療次第で治るが、身についた癖を治すのは難しいということ。
病を護りて医を忌む(やまいをまもりていをいむ)
自分に欠点や過ちがあっても、人の忠告を聞こうとしないことのたとえ。 病気があるのに医者にかかるのを嫌がるとの意から。
山が当たる(やまがあたる)
成功を期待した予想が的中すること。勘が当たること。 鉱山でうまく鉱脈を掘り当てるとの意から。
山が見える(やまがみえる)
困難なことを乗り切って、先の見通しが立つこと。
山師の玄関(やましのげんかん)
内容や実質がないのに見かけだけが立派なことのたとえ。「山師」は投機的な事業で大儲けをたくらむ人。その山師が人を信用させるために玄関を特に立派にすることから。
山師山で果てる(やましやまではてる)
得意な技を持つ人は、その技のために身の破滅を招きやすいということのたとえ。山に慣れた山師は、つい油断して山で命を落とすことが多いということから。
山高きが故に貴からず(やまたかきがゆえにたっとからず)
外観がよくても、内容が伴わなければ立派とはいえないということ。物事は見かけだけで判断してはいけないというたとえ。
山に躓かずして垤に躓く(やまにつまずかずしててつにつまずく)
大きなことには慎重に取り組むので失敗は少ないが、小さなことは油断して失敗しがちだということ。「垤」は、蟻塚(ありづか)のこと。
山に蛤を求む(やまにはまぐりをもとむ)
海にすむ蛤を山でとろうとするように、方法を誤ったために決してできないことのたとえ。
山の芋鰻とならず(やまのいもうなぎとならず)
世の中では突拍子もない変化は起こらないというたとえ。
山の芋鰻になる(やまのいもうなぎになる)
起こるはずのないことが時には起こることのたとえ。また、身分の低い人が急に出世したり金持ちになることのたとえ。 いくら形が似ていても、蕪(かぶら)が鶉(うずら)になったり山芋が鰻になったりすることなどありえないが、それが起こるとの意から。 「山の芋鰻になる」ともいう。
山の芋を蒲焼にする(やまのいもをかばやきにする)
あまりにも早計な行為のたとえ。 [[蕪は鶉となり、山芋は鰻となる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4562.php]](起こるはずのないことが時には起こることのたとえ)という言葉でたとえとして用いられている山芋がまだ鰻にもなっていないのに蒲焼にしようとすることから。
山場を迎える(やまばをむかえる)
物事が、最も重要な局面を迎えること。
山より大きな猪は出ぬ(やまよりおおきないのししはでぬ)
入れ物よりも大きな中身などあり得ないというたとえ。また、大げさな言い方もほどほどにしろということ。 いくら大きな猪でも、山より大きい猪はいないとの意から。
山を当てる(やまをあてる)
万一の成功をねらってやったことがうまくいくこと。 鉱山でうまく鉱脈を掘り当てるとの意から。
山を掛ける(やまをかける)
的中することを期待して物事を行うことのたとえ。 「山」は、鉱山のこと。 鉱山で鉱脈を掘り当てる仕事は大きな賭けであったことから転じて、万一の幸運を当てにすること。 「山を掛ける」ともいう。
山を越す(やまをこす)
物事の最も盛んな時期や危険な時期を過ぎること。 「山を越す」ともいう。
山をなす(やまをなす)
山のように高く積み上げられていること。 また、物がたくさんあること。
山を張る(やまをはる)
的中することを期待して物事を行うことのたとえ。 「山」は、鉱山のこと。 鉱山で鉱脈を掘り当てる仕事は大きな賭けであったことから転じて、万一の幸運を当てにすること。 「山を掛ける」ともいう。