「空」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 42 件
「空」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
空いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)
とうてい真に受けられないようなふるまいや物言いに接して、ものを言う気も失せてしまうこと。 あきれ果てて開いたきりの口が、そのまま閉じられずにいる姿からいう。
空樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)
中身のない人間ほど得意そうにしゃべりたてるというたとえ。 空の樽ほど、叩いたときの響きが大きいことから。
秋の空は七度半変わる(あきのそらはななたびはんかわる)
秋の空模様が非常に移ろいやすく、一日のうちで何度も変化すること。 転じて、人の心や物事の状態がめまぐるしく変わり、定まりにくいことのたとえ。
空き家で声嗄らす(あきやでこえからす)
努力しても報われないことのたとえ。空き家で大声で案内を求めても返事がないことから。
空き家の雪隠(あきやのせっちん)
返事がない、応答がないことのたとえ。「雪隠」は便所のことで、空き家では使う人がないから「肥えなし」でそれを「声なし」にかけたしゃれ。
商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
商人の言葉や約束は、その場の利害で変わりやすく、信用できないということ。 「空誓文」は「からせいもん」とも読む。 また「商人の空誓文と女の怖いは皆嘘」ともいう。
商人の空値(あきんどのそらね)
商人が駆け引きしてつける値段は、信用しがたいということ。
足を空(あしをそら)
1.非常にあわてふためいて、足が地につかないほど急いで歩き回ること。また、その様子。 2.心が浮き立って気もそぞろになり、浮かれ歩くさま。 「足も空」ともいう。
穴が空く(あながあく)
商売で損失が生じること。また、必要な人員が欠けたり予定がなくなったりすること。
穴の空くほど(あなのあくほど)
何かをじっと見つめるさま。
穴を空ける(あなをあける)
金を使い込んだり、損失を生じさせたりすること。 また、物事が予定通り進まず空白の状態にしてしまうこと。
生きた空もない(いきたそらもない)
恐ろしさのあまり、生きているという感じがしないこと。
えせ者の空笑い(えせもののそらわらい)
腹に下心を抱えた者が、それを表に出すまいとして、少しもおかしくないのに愛想笑いを浮かべること。 「えせ者」は見せかけばかりで中身のない人物。「似非者」とも書く。
男心と秋の空(おとこごころとあきのそら)
男の愛情は、秋の空模様のように変わりやすいということ。 「男心と秋の空は一夜に七度変わる」ともいう。
女心と秋の空(おんなごころとあきのそら)
秋の空模様のように、女性の心が変わりやすいということ。
嬶天下に空っ風(かかあでんかにからっかぜ)
家の中では妻の言うことが通り、夫が頭を上げられないこと。 上州(いまの群馬県)では蚕を飼い糸を取る仕事を女が受け持ち、家に入る金の多くを女が稼いだため、この言葉が上州を指して使われるようになった。 冬に山を越えて吹きつける水気のない風「空っ風」と組にして、「嬶天下に空っ風」ともいう。
空馬に怪我なし(からうまにけがなし)
無一物の人は損のしようがないというたとえ。 「空馬」は、人や荷物などなにも乗せていない馬。
空世辞は馬鹿を嬉しがらせる(からせじはばかをうれしがらせる)
愚か者は、口先だけのお世辞に喜ぶということ。
体が空く(からだがあく)
仕事・用事が終わって時間ができること。
空振りに終わる(からぶりにおわる)
企てたことが失敗におわること。 「空振り」は、野球やテニスなどでバットやラケットにボールがあたらないこと。
机上の空論(きじょうのくうろん)
頭の中だけで考えられた、実際には役に立たない理論。
空谷の跫音(くうこくのきょうおん)
退屈な時や孤独な時に、思いがけない訪問があったり便りが届いたりする喜びのたとえ。 「空谷」はひと気のないさびしい谷間、「跫音」は足音のこと。 人のいないさびしい山奥で聞く人の足音との意から。
空腹は最上のソース(くうふくはさいじょうのそーす)
空腹の時は何を食べてもおいしいということ。
管を以て大空を測る(くだをもっておおぞらをはかる)
自分の狭い見識で、大きな問題について勝手に判断することのたとえ。 「管」は「かん」とも読む。 「管を以て大空を測る」「管の穴から天を覗く」「針の穴から天を覗く」ともいう。
喧嘩過ぎての空威張り(けんかすぎてのからいばり)
喧嘩の最中は意気地なくこそこそし、喧嘩が終わったとたん虚勢を張って強がること。 「喧嘩過ぎての向こう鉢巻」ともいう。
座して食らえば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)
入るものが絶えたまま食べる一方では、どれほど積み上げた蓄えでも先細って消えてしまう。 手を動かさずに日を送る者へ突きつける言葉。
色即是空、空即是色(しきそくぜくう、くうそくぜしき)
この世の形あるすべてのものは、空しい仮の存在であり永遠に存在するものはないということ。同時に、すべてのものの本質は実体のない空なものであるが、それがこの世を形作っているということ。「色」は形あるすべてのもの、「即」はそのままの意。
四大空に帰す(しだいくうにきす)
肉体が消滅すること。死ぬこと。肉体が四大に戻るという意味から。 「四大」は地・水・火・風のことで、仏教ではこれによって肉体が構成されているということから肉体という意味。
空き腹にまずい物なし(すきばらにまずいものなし)
腹が十分に空いてさえいれば、出されたものに文句は出ない。 味の良し悪しは、皿の上より食べる側の具合で決まる。 「ひもじい時にまずい物なし」「ひだるい時にまずい物なし」ともいう。
空に三つ廊下(そらにみつろうか)
天気が安定しないことを洒落て言う言葉。 「降ろうか」、「照ろうか」、「曇ろうか」の三つの「ろうか」を「廊下」に掛けた言葉。
