犬と猿について
犬と猿
いぬとさる

言葉 | 犬と猿 |
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読み方 | いぬとさる |
意味 | 仲の悪い者同士のたとえ。「犬猿の仲」ともいう。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「犬」を含むことわざ
生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
どんな偉人でも死んでしまってはおしまいだから、凡人でも生きてる方がいいということ。
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)
一人がいいかげんなこと言い出すと、世間の多くの人がそれを真実として広めてしまうことのたとえ。 一匹の犬が何かの影を見て吠え出すと、辺りの百匹の犬がそれにつられて吠え出すという意から。 「影に」は「形に」「虚を」、「百犬」は「千犬」「万犬」、「声に吠ゆ」は「実を伝う」「虚を伝う」「実に吠ゆる」などと多くの表現がある。
犬一代に狸一匹(いぬいちだいにたぬきいっぴき)
めったにない大きなチャンスのたとえ。犬が狸のような大物を捕らえるのは一生に一度あるかどうかということから。
犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
当たり前のことのたとえ。犬が東を向くと、当然尾は西を向くことから。
犬に論語(いぬにろんご)
道理の通じない相手には何を説いても無駄ということのたとえ。犬に論語を説いて聞かせても、まったくわからないことから。
犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
弱い者や臆病な者が、陰で虚勢を張り陰口をたたくことのたとえ。弱い犬は、強い相手に対しては遠くから吠え立てることから。
「猿」を含むことわざ
猿猴、月を取る(えんこう、つきをとる)
自分の能力をわきまえず、欲張ったまねをして失敗することのたとえ。猿が水に映った月を取ろうとして、木の枝が折れ溺れ死んだという故事から。「猿猴が月」ともいう。
猿臂を伸ばす(えんぴをのばす)
物をつかむために、腕を長く伸ばすこと。「猿臂」は、猿のように長い腕。
木から落ちた猿(きからおちたさる)
頼みとするものを失って、途方にくれている状態のたとえ。
毛のない猿(けのないさる)
人としての人情や良心がない人をなじった言葉。体に毛がないことだけが、猿との違いだという意から。「毛のない犬」ともいう。
犬猿の仲(けんえんのなか)
仲の悪い関係のたとえ。「犬猿」ともいう。
猿知恵(さるぢえ)
利口なようで、実はあさはかな知恵。猿が持っている程度の知恵という意から。