水火器を一つにせず
ことわざ「水火器を一つにせず」の意味・読み方・異形などを解説します。
水火器を一つにせず
すいかうつわものをひとつにせず
| 言葉 | 水火器を一つにせず |
|---|---|
| 読み方 | すいかうつわものをひとつにせず |
| 意味 | 水と火がそうであるように、持ち前の性質が正反対である二つのものは、一つにまとめようとしても決してなじみ合わない、ということ。善と悪とは同じ場所にいっしょには置けない、の意味合いで口にする人もいる。
「水火」は水と火、「器(うつわもの)」は入れ物のこと。水と火を一つの器に入れてそろえておくのは無理だ、との見立てによる。「水火器物を一つにせず」の書き方もある。 古い例としては『日葡辞書』に載っており、この辞書は江戸時代の初めにイエズス会の宣教師たちが編み、一六〇三年に長崎で本編が出された、日本語の単語にポルトガル語の説明をつけた書物だ。「水火」の字を含む句には水火の争いがあり、意味がよく似た句に水と油・氷炭相容れず・薫蕕器を同じゅうせずがある。 |
| 例文 | せっかちな職人と、何度も理屈を確かめたがる番頭を同じ持ち場に置いたら、言い争いが毎日絶えない。親方は「まさに水火器を一つにせずだ」とため息をつき、二人の持ち場を分けた。 |
| 異形 | 水火器物を一つにせず(すいかうつわものをひとつにせず) |
| 場面 | 正反対 / 両立しない |
| 使用漢字 | 水 / 火 / 器 / 一 / 物 |
「水」を含むことわざ
- 明日食う塩辛に今日から水を飲む(あすくうしおからにきょうからみずをのむ)
- 汗水垂らす(あせみずたらす)
- 汗水流す(あせみずながす)
- 頭から水を浴びたよう(あたまからみずをあびたよう)
- 油紙に水を注ぐよう(あぶらがみにみずをそそぐよう)
- 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 魚と水(うおとみず)
- 魚の水に離れたよう(うおのみずにはなれたよう)
- 魚の水を得たよう(うおのみずをえたよう)
- 魚の水を得たるが如し(うおのみずをえたるがごとし)
「火」を含むことわざ
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 悪業の猛火(あくごうのみょうか)
- 朝風呂丹前長火鉢(あさぶろたんぜんながひばち)
- 足下に火が付く(あしもとにひがつく)
- 頭から火が付く(あたまからひがつく)
- 熱火子に払う(あつびこにはらう)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 油紙に火の付いたよう(あぶらがみにひのついたよう)
- 暗夜に灯火を失う(あんやにともしびをうしなう)
- 家に女房なきは火のない炉のごとし(いえににょうぼうなきはひのないろのごとし)
「器」を含むことわざ
- 渭浜の器(いひんのき)
- 虚器を擁す(きょきをようす)
- 器用貧乏人宝(きようびんぼうひとだから)
- 器量は当座の花(きりょうはとうざのはな)
- 器量より気前(きりょうよりきまえ)
- 器量を下げる(きりょうをさげる)
- 君子は器ならず(くんしはきならず)
- 薫蕕器を同じゅうせず(くんゆううつわをおなじゅうせず)
- 食を願わば器物(しょくをねがわばうつわもの)
- 玉磨かざれば器を成さず(たまみがかざればきをなさず)
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
