「土」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 34 件
「土」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
お土砂を掛ける(おどしゃをかける)
お世辞やおだての言葉で、相手の心をほぐすこと。 仏教の一派である密教で「土砂加持」という祈りの儀式を行うときに使う、清めた白い砂を「お土砂」という。この砂を掛けると、亡くなって硬くなった体さえやわらかくなるとされた。その力にたとえて、こわばった人の心をほぐす言い方として使う。 同じく、お世辞で人に取り入る様子を表す句に「[[胡麻を擂る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6364.php]]」がある。
門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
正月ごとに立てるあの飾りは、行き着く先までの道のりを一区切りずつ数える標でもある。 一休の狂歌とされ、「めでたくもありめでたくもなし」と続けていう。 「冥土」はあの世、「一里塚」は、どこまで来たかを知らせる道しるべとして街道に築かれた塚。
鐘鋳るまでの土鋳型(かねいるまでのつちいがた)
鐘を造るときの土の型は、鐘が仕上がるまでは欠かせないが、できあがれば用ずみになる。これと同じで、ねらいを遂げるまでの間だけ手立てとして使うものをさす。 また、望みがかなうまでは、ありあわせの安っぽい物でしのいで辛抱するというたとえ。 「鋳る」は、とかした金属を型に流しこんで品物を作ること。「鐘鋳るまでの泥鋳型(どろいがた)」ともいう。
寒に帷子、土用に布子(かんにかたびら、どようにぬのこ)
物事が逆さまであること。また、季節はずれで役に立たないことのたとえ。 「帷子」は裏地をつけない夏物の衣類、「布子」は木綿の綿入れのこと。 冬の寒い時に単衣の帷子を着て、夏の暑い時に綿入れを着るということから。 「土用布子(綿入れ)に寒帷子」「夏布子の寒帷子」ともいう。
九層の台は累土より起こる(きゅうそうのうてなはるいどよりおこる)
どんなに大きな物事も、小さな物事を一つずつ積み上げることで出来上がる、というたとえ。 九階もある高い建物でさえ、最初はひと盛りの土を置くところから築いていく。そのようすを、物事の成り立ちに当てはめている。「台(うてな)」は、遠くまで見わたせるように高く造った建物のこと。「累土」は、積み重ねた土のこと。 『老子』の同じ章で、この句に続けて述べられるのが[[千里の行も足下より始まる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3534.php]]である。考え方が近い句には、[[塵も積もれば山となる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3732.php]]がある。
形骸を土木にす(けいがいをどぼくにす)
なりふりに手を入れず、削り出したままの木や土くれのように過ごす。 体裁を繕う気がまるでない人の様子をいう。
白髪は冥土の使い(しらがはめいどのつかい)
年をとって増えてくる白髪は、死が近づきつつある証拠であるということ。
西瓜は土で作れ南瓜は手で作れ(すいかはつちでつくれかぼちゃはてでつくれ)
西瓜を作るときは肥料と土壌が大事で、南瓜を作るときは念入りに手入れすることが大事ということ。作物の上手な作り方をいった言葉。
積土山を成す(せきどやまをなす)
学びも人の徳も、一日で高くなることはない。日ごとの小さな盛り足しが、そのまま丈をつくる。 土を積んで山ができれば風雨が起こり、水が集まって淵になれば竜が棲みつくと説かれ、「積水淵を成す」を対の句とする。
雪駄の土用干し(せったのどようぼし)
ふんぞり返って、偉そうに歩く者をあざけっていう言葉。 雪駄を土用の頃、日に干すと反り返るところから。
率土の浜(そっとのひん)
陸地の果てのこと。また、国土のこと。
泰山は土壌を譲らず(たいざんはどじょうをゆずらず)
人の上に立つ器の者は、取るに足りぬ声にも耳を貸し、そうして己の見方を広げていくというたとえ。 泰山があれほどの高さになったのは、わずかな土くれ一つもはねつけなかったからにほかならない。 「泰山」は山東省にある中国有数の名山。 「泰山」は「太山」とも書く。
高みに土盛る(たかみにつちもる)
無駄な骨折りのたとえ。十分高い所に、さらに土を盛り上げるということから。「高み」は、高い所の意。
土一升金一升(つちいっしょうかねいっしょう)
土地の値段が非常に高いことのたとえ。 土一升が金一升に相当するとの意から。
土が付く(つちがつく)
相撲で負けること。または、勝負事で負けること。
土積もりて山となる(つちつもりてやまとなる)
一粒ずつでは数にも入らないものが、こぼさず貯めていけば見上げる高さになる。 日々の小さな積み立てや、逆に小さな浪費についても言う。
土に還る(つちにかえる)
命が尽きて、体が大地に溶けていくこと。人の死をやわらげて言うときに使う。
土に灸(つちにきゅう)
土くれに灸をすえても、そこには治すべき体がない。 はじめから効き目の生まれようがない相手に手を尽くす、いたずらな骨折りをいう。 先にあった「石に灸」から生まれた言い方といわれる。
土になる(つちになる)
体が分解されて土に変わること。死ぬこと。 「土となる」ともいう。
土仏の水遊び(つちぼとけのみずあそび)
無謀なふるまいで、自分から破滅に向かうことのたとえ。 土で作られた仏が水遊びをすると溶けてしまうことから。 「土人形の水遊び」「雪仏の水遊び(日向遊び)」ともいう。
土仏の夕立に逢ったよう(つちぼとけのゆうだちにあったよう)
意気が削がれて、うなだれたまま立ち直れずにいる姿。 土をこねて作った仏像は、雨に打たれればたちまち形を失う。見る影もない姿をそれになぞらえた。
土を踏む(つちをふむ)
その場所に到着すること。 その地の土を踏むという意味から。
天に二日無し、土に二王無し(てんににじつなし、どににおうなし)
天に太陽が二つないように、君主もただ一人だけで、二人存在してはならないということ。 「二日」は、二つの太陽。 「天に二日無し、土に二王無し」「天に二つの日無し」ともいう。
泥裡に土塊を洗う(でいりにどかいをあらう)
汚さや醜さの程度が甚だしいことのたとえ。 または、意味のないことや理解ができないことのたとえ。 土の塊を泥の中に入れて洗うということから。
土壇場(どたんば)
切羽詰った状況のこと。また、決断を迫られる最後の瞬間・場面のこと。もと、斬首の刑を行うために築いた壇のこと。
土手っ腹に風穴をあける(どてっぱらにかざあなをあける)
銃や刀などで胴体を貫くような穴を開けるという脅し文句のこと。 また、組織や状態が硬直しているところに、新しい風を吹きこむことのたとえ。
土俵を割る(どひょうをわる)
相撲で、相手に攻められて土俵の外に出る。 「俵を割る」ともいう。
土用の筍(どようのたけのこ)
役に立たず、無駄なことのたとえ。土用に出た筍は竹にはならないことから。
上り知らずの下り土産(のぼりしらずのくだりみやげ)
知らないことを、さも知っているように話すたとえ。 京へ上ったこともない者が、あたかも行ってきたかのように土産話をすることから。
普天の下、率土の浜(ふてんのもと、そっとのひん)
全世界のこと。 「普天の下」は天の下、「率土の浜」は地の果てのこと。 「[[普天率土(ふてんそつど)*https://yoji.jitenon.jp/yojih/3845.html]]」ともいう。
