「交」を含む故事・ことわざ・慣用句
「交」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
交喙の嘴(いすかのはし)
物事が食い違って思いどおりにならないことのたとえ。 「交喙」は鳥の名で嘴が上下食い違っていることから。
一戦を交える(いっせんをまじえる)
ひと勝負する。一度たたかう。
干戈を交える(かんかをまじえる)
争うこと。また、戦争をすること。 「干戈」は、干(たて)と戈(ほこ)で武器の意から。
管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)
お互いを理解して心から信じ合った友人付き合いのこと。中国、春秋時代の管仲と鮑叔という二人は若い時から仲が良く、終生変わらぬ友情を持ち続けたという故事から。
金石の交わり(きんせきのまじわり)
堅い友情で結ばれた、変わらない交わりのこと。 「金石」は、金と石で、きわめて堅いことのたとえ。
君子の交わりは淡きこと水のごとし(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)
君子の人との交際は、水のようにさっぱりしているが、友情は永く変わることがないということ。
君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず(くんしはまじわりたゆともあくせいをださず)
徳のある人は人と絶交することがあっても相手の悪口は決して言わないということ。
膠漆の交わり(こうしつのまじわり)
きわめて親しく堅い交わりのたとえ。 「膠漆」は、にかわとうるし。 にかわとうるしで塗り固めて離れられないような交わりとの意から。
口頭の交わり(こうとうのまじわり)
口先だけの交際。うわべだけの付き合い。
雑魚の魚交じり(ざこのととまじり)
小物が大物の仲間入りをしていること、また身分・能力にふさわしくない地位に就くことのたとえ。 雑魚が大きな魚の中に入り混じっていることから。
朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)
人は交際する相手によって善にも悪にもなるというたとえ。 赤いものに触れると赤くなるように、人も周りの影響を受けるということ。
爾汝の交わり(じじょのまじわり)
きわめて親密な交わりのたとえ。「爾汝」は、お前・貴様の意。相手をお前・貴様と遠慮なく呼び合うような親しい交際の意から。
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
とても仲がよく、離れがたい交際や友情のこと。 その関係を魚と水にたとえた言葉。 三国時代、蜀の劉備が仲の良かった孔明を軍師に迎えたときに、古参の武将は不満をもらしたが、魚に水が必要なように私には孔明が必要だと言ったという故事から。
体を交わす(たいをかわす)
相手の非難・追及などからうまく逃れること。体を向きを変えて衝突を避ける意から。 「交わす」は「躱す」とも書く。
断金の交わり(だんきんのまじわり)
深い友情で結ばれた親しい交わりのこと。金を断ち切るほどに堅い交際の意から。 「断金の契り」ともいう。
契りを交わす(ちぎりをかわす)
固い約束をする。特に夫婦になる約束をする。
膝を交える(ひざをまじえる)
同じ席で親しく話すこと。親しく語り合うこと。
布衣の交わり(ふいのまじわり)
身分・地位などにこだわらない親しい交際のこと。また、庶民同士の付き合いのこと。 「布衣」は昔、中国の庶民が着ていた服のことで、転じて一般庶民のこと。
刎頚の交わり(ふんけいのまじわり)
きわめて親しい交際のたとえ。 「刎頸」は首をはねること。 相手のためなら、たとえ首をはねられても後悔しないほどの交わりとの意から。 また、この交わりで結ばれた親友を「刎頸の友」という。
砲火を交える(ほうかをまじえる)
戦闘を始めること。
矛を交える(ほこをまじえる)
戦うこと。
忘形の交わり(ぼうけいのまじわり)
容貌や地位などにとらわれない親しい交わり。
忘年の交わり(ぼうねんのまじわり)
年齢差に関係なく、親しく交際すること。
枕を交わす(まくらをかわす)
男女が同じ夜具で寝ること。