「首」を含む故事・ことわざ・慣用句
「首」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
匕首に鍔(あいくちにつば)
釣りあわない物、ふさわしくない物のたとえ。「匕首」は鍔のない短刀のこと。「鍔」は刀の柄と刀身の間にあり拳を防御する金具。匕首に鍔をつけても不似合いなことから。
足駄を履いて首ったけ(あしだをはいてくびったけ)
異性に惚れ込み夢中になることのたとえ。 「足駄」は歯の高い下駄のこと。 足駄を履いていても首のあたりまで深みにはまるとの意から。
鬼の首を取ったよう(おにのくびをとったよう)
まるで鬼を退治して首を取るという大手柄を立てたかのように得意になるようす。
鎌首をもたげる(かまくびをもたげる)
よくないことが起こる気配がある。また、暫く鳴りをひそめていた動きが再び活発化すること。 「鎌首」は、ヘビやカマキリなどが威嚇や攻撃をするために、鎌のように持ち上げた首。 「もたげる」は、持ち上げること。多くは、よくない動きについていう。
鎌首を擡げる(かまくびをもたげる)
よくないことが起こる気配がある。また、暫く鳴りをひそめていた動きが再び活発化すること。 「鎌首」は、ヘビやカマキリなどが威嚇や攻撃をするために、鎌のように持ち上げた首。 「もたげる」は、持ち上げること。多くは、よくない動きについていう。
雁首を揃える(がんくびをそろえる)
その場に関係者が集まる様子。 「雁首」は人の首や頭の俗称。
雁首を並べる(がんくびをならべる)
その場に関係者が集まる様子。 「雁首」は人の首や頭の俗称。
首が危ない(くびがあぶない)
解雇されそうな状態のこと。
首が飛ぶ(くびがとぶ)
解雇されること。
首が回らない(くびがまわらない)
借金が重なって、お金の遣り繰りがつかなくなるさま。
首縊りの足を引く(くびくくりのあしをひく)
首をくくって死のうとしている人の足を引っぱるような、むごいことをするたとえ。
首にする(くびにする)
一方的に解雇すること。
首になる(くびになる)
解雇されること。
首の皮一枚(くびのかわいちまい)
ほんの僅かではあるが、可能性がのこっている様子。 もとは、斬首刑で斬られた首と胴体が皮一枚でつながっている状態をいった言葉で、現在用いられる意味とは異なる。
首振り三年、ころ八年(くびふりさんねん、ころはちねん)
尺八は、首を振りながら吹けるようになるのに三年かかり、ころころというよい音を出すのには八年かかるということ。何事を成すにも、それ相応の修練が要るというたとえにもいう。
首を切る(くびをきる)
一方的に解雇すること。
首を縦に振る(くびをたてにふる)
頷くこと。また、承諾すること。
首を突っ込む(くびをつっこむ)
興味や関心のある物事に関わりを持つ。仲間になる。また、深入りする。
首を長くする(くびをながくする)
あることが実現するのを待ち望むさま。
首を振る(くびをふる)
頭を左右にふって、不承知または否定のきもちをあらわす。
首を横に振る(くびをよこにふる)
頭を左右にふって、不承知または否定のきもちをあらわす。
褻にも晴れにも歌一首(けにもはれにもうたいっしゅ)
普段の時も晴れの席でも、同じ歌一首しか詠めないということ。無能無芸を嘲笑う言葉。「褻」は、普段。
小首を傾げる(こくびをかしげる)
首を軽く傾けて考えること。また、その動作。
子は三界の首枷(こはさんがいのくびかせ)
親は子どものことにとらわれて、終生自由を束縛されてしまうということ。「三界」は、過去・現在・未来の三世のこと。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を束縛する刑具。子どもは三界にわたって親の自由を拘束する首枷のようなものだということ。
財布の紐は首に掛けるより心に掛けよ(さいふのひもはくびにかけるよりこころにかけよ)
財布の紐を首に掛けて金を盗まれないようにするより無駄遣いしないように心がけるほうが大事だということ。、
思案投げ首(しあんなげくび)
よい案が浮かばずに悩み、首を傾けている様子。 「思案」はいろいろと考えること。 「投げ首」は首を傾げている様子。
身首処を異にす(しんしゅところをことにす)
首と体が離れること。首を切られること。 「処」は「所」とも書く。
身首所を異にす(しんしゅところをことにす)
首と体が離れること。首を切られること。 「処」は「所」とも書く。
人参飲んで首縊る(にんじんのんでくびくくる)
身分不相応なことや無計画なことをして、災いを招くことのたとえ。高価な高麗人参を飲んで病気は治ったが、その代金が払えずに首をくくるということから。
寝首を掻く(ねくびをかく)
相手が油断している隙に不意をついて陥れることのたとえ。 ぐっすり寝ている人の首を切るとの意から。
寝首を搔く(ねくびをかく)
相手が油断している隙に不意をついて陥れることのたとえ。 ぐっすり寝ている人の首を切るとの意から。
猫の首に鈴(ねこのくびにすず)
名案であっても、実行するのが困難であることのたとえ。 ネズミたちが集まって協議し、猫が近づいたことを察知できるように、猫の首に鈴をつけることを考えたが、実行段階になると引き受けるネズミは誰もいなかったというイソップ寓話(ぐうわ)から。 「猫の首に鈴」ともいう。
猫の首に鈴をつける(ねこのくびにすずをつける)
名案であっても、実行するのが困難であることのたとえ。 ネズミたちが集まって協議し、猫が近づいたことを察知できるように、猫の首に鈴をつけることを考えたが、実行段階になると引き受けるネズミは誰もいなかったというイソップ寓話(ぐうわ)から。 「猫の首に鈴」ともいう。
真綿で首を絞める(まわたでくびをしめる)
遠まわしに、じわじわといじめたり痛めつけたりすることのたとえ。柔らかい真綿で首を絞めると、じわじわと絞まって時間がかかり余計に苦しむことから。
我が刀で首切る(わがかたなでくびきる)
自分のおこないで自分自身が苦しむ結果になるたとえ。