「昔」を含む故事・ことわざ・慣用句
「昔」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
今は昔(いまはむかし)
今から見ると昔のことだが。むかしむかし。
昨日は今日の昔(きのうはきょうのむかし)
わずか一日前のことでも、今日から見れば昨日は過去であるということ。
今昔の感(こんじゃくのかん)
今と昔を比較して、その変化の大きさをしみじみと感じる気持ちのこと。
年寄りの昔話(としよりのむかしばなし)
年寄りが、昔の自慢話ばかりするのを嘲笑していうことば。
仏も昔は凡夫なり(ほとけもむかしはぼんぷなり)
どんな人間でも努力すれば、仏のように立派になれるということ。 釈迦も元は凡夫だったが、修行の末に悟りを開くことができたとの意から。 「仏も本は凡夫なり」ともいう。
昔から言う事に嘘はない(むかしからいうことにうそはない)
昔から言い伝えられてきた格言やことわざは、多くの先人の経験や知識からできたものなので、どれも真理であるということ。
昔千里も今一里(むかしせんりもいまいちり)
すぐれた人も、年をとれば凡人に劣ってしまうということ。 昔は千里を行くことができた駿馬も、今では一里しか行くことができないとの意から。
昔年寄りに弱い者なし(むかしとしよりによわいものなし)
年寄りに昔話を聞くと、若い頃に弱かった人は一人もいないことになるということ。年寄りの自慢話をからかうことば。
昔取った杵柄(むかしとったきねづか)
若い頃に習得した技量や腕前のこと。また、年月を経てもそれが衰えず十分に発揮できること。
昔の剣、今の菜刀(むかしのつるぎ、いまのながたな)
昔は有能であった人も、年をとると役に立たなくなるというたとえ。また、いくら良いものでも今の役にたたないものより、つまらないものでも今の役にたつもののほうがいいということ。
昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)
昔のことは現代の手本になるので、歴史を学ぶことが将来に役立つということ。
昔は肩で風を切り、今は歩くに息を切る(むかしはかたでかぜをきり、いまはあるくにいきをきる)
昔は威勢のよかった者が、今は衰えてしまったことのたとえ。若いころは肩で風を切ってさっそうと歩いていた者も、年をとって歩くだけで息切れするということから。
昔は昔、今は今(むかしはむかし、いまはいま)
昔と今は状況が違うのだから、昔がこうだから今もこうあるべきだという理屈は成り立たないということ。