雲無心にして岫を出ず
ことわざ「雲無心にして岫を出ず」の意味・読み方を解説します。
雲無心にして岫を出ず
くもむしんにしてしゅうをいず
| 言葉 | 雲無心にして岫を出ず |
|---|---|
| 読み方 | くもむしんにしてしゅうをいず |
| 意味 | 雲が何のねらいもなく山のほら穴からわき上がるのに似て、人の世のしがらみにしばられず、自然のなりゆきにまかせて、ゆったりと日を送ること。
陶淵明という中国の詩人が、役人の勤めをやめてふるさとへ帰るときの思いをつづった文の一節に基づく。「岫」の字は山のほら穴を指す。原文の次の句は、飛ぶのにくたびれた鳥がすみかへ帰っていくさまをえがいている。 この文の題からできた言葉に「帰去来」がある。世の中の面倒ごとから離れ、好きなように日々を過ごすさまは、四字熟語なら「悠悠自適」が近い。 |
| 例文 | 会社を退いた祖父は、海辺の町で釣りと庭いじりをしながら、雲無心にして岫を出ずといった日々を過ごしている。 |
| 出典 | 陶淵明「帰去来辞」 |
| 場面 | 隠者 / 自由 |
| 使用漢字 | 雲 / 無 / 心 / 岫 / 出 |
「雲」を含むことわざ
- 遏雲の曲(あつうんのきょく)
- 出雲の神より恵比寿の紙(いずものかみよりえびすのかみ)
- 一片の雲も日を蔽う(いっぺんのくももひをおおう)
- 雲泥の差(うんでいのさ)
- 雲となり雨となる(くもとなりあめとなる)
- 雲に梯(くもにかけはし)
- 雲に汁(くもにしる)
- 雲は竜に従い風は虎に従う(くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう)
- 雲行きが怪しい(くもゆきがあやしい)
- 雲を霞(くもをかすみ)
「無」を含むことわざ
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
- 有っても苦労、無くても苦労(あってもくろう、なくてもくろう)
- 網無くして淵にのぞむな(あみなくしてふちにのぞむな)
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし)
- 有りそうで無いのが金、無さそうで有るのが借金(ありそうでないのがかね、なさそうであるのがしゃっきん)
- 有るか無きか(あるかなきか)
- 有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 家に無くてならぬものは上がり框と女房(いえになくてならぬものはあがりがまちとにょうぼう)
「心」を含むことわざ
- 諦めは心の養生(あきらめはこころのようじょう)
- 明日ありと思う心の仇桜(あすありとおもうこころのあだざくら)
- 頭剃るより心を剃れ(あたまそるよりこころをそれ)
- 過つは人の性、許すは神の心(あやまつはひとのさが、ゆるすはかみのこころ)
- 怒り心頭に発する(いかりしんとうにはっする)
- 生きた心地もしない(いきたここちもしない)
- 一心岩をも通す(いっしんいわをもとおす)
- 鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
- 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 運用の妙は一心に存す(うんようのみょうはいっしんにそんす)
「岫」を含むことわざ
- 雲無心にして岫を出ず(くもむしんにしてしゅうをいず)
