善言は布帛よりも暖かし
ことわざ「善言は布帛よりも暖かし」の意味・読み方・異形などを解説します。
善言は布帛よりも暖かし
ぜんげんはふはくよりもあたたかし
| 言葉 | 善言は布帛よりも暖かし |
|---|---|
| 読み方 | ぜんげんはふはくよりもあたたかし |
| 意味 | 相手を思ってかけるよい言葉は、着ている物にもまさって人の心を温めるということ。言葉が人に与える力の大きさを、衣服のぬくもりに重ねた句である。
「善言」とは、聞く人のためになる言葉。「布帛」は、木綿と絹の布を指す語で、広く織物を表し、この句では身につける着物をいう。 『荀子』の栄辱に「與人善言、煖於布帛」とあるのが元で、すぐ後ろには、人を痛めつける言葉は武器のほこよりも深く刺さる、という意味の句が置かれ、二つで対をなす。言葉の怖さのほうを言ったものに舌の剣は命を絶つがある。 |
| 例文 | 失敗して落ち込んでいたとき、先輩の何気ないひと言に救われた。善言は布帛よりも暖かしという言葉が、今ならよく分かる。 |
| 出典 | 『荀子』栄辱 |
| 異形 | 人に善言を与うるは布帛よりも煖かなり(ひとにぜんげんをあたうるはふはくよりもあたたかなり) |
| 場面 | 言葉遣い / 思いやり |
| 使用漢字 | 善 / 言 / 布 / 帛 / 暖 / 人 / 与 / 煖 |
「善」を含むことわざ
- 愛してその悪を知り、憎みてその善を知る(あいしてそのあくをしり、にくみてそのぜんをしる)
- 悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)
- 悪人あればこそ善人も顕れる(あくにんあればこそぜんにんもあらわれる)
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 悪人は善人の仇(あくにんはぜんにんのかたき)
- 悪の裏は善(あくのうらはぜん)
- 一人善く射れば百夫決拾す(いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす)
- 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 王は十善神は九善(おうはじゅうぜんかみはくぜん)
- 現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
「言」を含むことわざ
- ああ言えばこう言う(ああいえばこういう)
- 合言葉にする(あいことばにする)
- 呆れて物が言えない(あきれてものがいえない)
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
- あっと言う間(あっというま)
- あっと言わせる(あっといわせる)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 穴を掘って言い入れる(あなをほっていいいれる)
- 余りと言えば余り(あまりといえばあまり)
- 有り体に言う(ありていにいう)
「布」を含むことわざ
- 麻布で気が知れぬ(あざぶできがしれぬ)
- 石に布団は着せられず(いしにふとんはきせられず)
- 寒に帷子、土用に布子(かんにかたびら、どようにぬのこ)
- 季布の一諾(きふのいちだく)
- 経も読まずに布施を取る(きょうもよまずにふせをとる)
- 口と財布は締めるが得(くちとさいふはしめるがとく)
- 心ゆるめば財布もゆるむ(こころゆるめばさいふもゆるむ)
- 財布が軽けりゃ心が重い(さいふがかるけりゃこころがおもい)
- 財布の底と心の底は人に見せるな(さいふのそことこころのそこはひとにみせるな)
- 財布の底をはたく(さいふのそこをはたく)
「帛」を含むことわざ
- 衣、帛を重ねず(い、はくをかさねず)
- 雁帛(がんぱく)
- 功名を竹帛に垂る(こうみょうをちくはくにたる)
- 善言は布帛よりも暖かし(ぜんげんはふはくよりもあたたかし)
- 竹帛の功(ちくはくのこう)
「暖」を含むことわざ
- 一日暖めて十日冷やす(いちにちあたためてとおかひやす)
- 梅一輪一輪ずつの暖かさ(うめいちりんいちりんずつのあたたかさ)
- 孔席暖まらず、墨突黔まず(こうせきあたたまらず、ぼくとつくろまず)
- 尻が暖まる(しりがあたたまる)
- 席暖まるに暇あらず(せきあたたまるにいとまあらず)
- 暖を取る(だんをとる)
- 暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
- 暖簾に傷が付く(のれんにきずがつく)
- 暖簾にもたれるよう(のれんにもたれるよう)
- 暖簾を下ろす(のれんをおろす)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「与」を含むことわざ
- 愛は惜しみなく与う(あいはおしみなくあたう)
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 与って力がある(あずかってちからがある)
- 与えるは受けるより幸いなり(あたえるはうけるよりさいわいなり)
- 言質を与える(げんちをあたえる)
- 自由を与えよ、しからずんば死を与えよ(じゆうをあたえよ、しからずんばしをあたえよ)
- 天は二物を与えず(てんはにぶつをあたえず)
- 求めよ、さらば与えられん(もとめよ、さらばあたえられん)
- 与太を飛ばす(よたをとばす)
- 我に自由を与えよしからずんば死を与えよ(われにじゆうをあたえよしからずんばしをあたえよ)
「煖」を含むことわざ
- 人に善言を与うるは布帛よりも煖かなり(ひとにぜんげんをあたうるはふはくよりもあたたかなり)
- 林間に酒を煖めて紅葉を焼く(りんかんにさけをあたためてこうようをたく)
