「っ」を含む故事・ことわざ・慣用句
「っ」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 666 件
陽気発する処、金石も亦透る(ようきはっするところ、きんせきもまたとおる)
どんな困難なことでも、精神を集中すればできないことはないということ。 「陽気」は万物が生じて活動しようとする気。 陽気が発生すれば、金属や石のように硬いものでも貫くとの意から。
因って来たる(よってきたる)
もととなる。原因となる。由来する。
寄って集って(よってたかって)
大勢が集まって。大勢が一緒になって。
世の中は三日見ぬ間の桜かな(よのなかはみっかみぬまのさくらかな)
桜の花があっという間に散ってしまうように、世間の移り変わりは激しいものだということ。 もとは江戸時代の俳人大島蓼太の句「世の中は三日見ぬ間に桜かな」から。 この句は「桜が散ってしまうこと」ではなく「桜が咲きそろうこと」を詠んだもの。 単に「三日見ぬ間の桜」ともいう。
選りに選って(よりによって)
他にもっとよい選び方があるのに。こともあろうに。
世渡りの殺生は釈迦も許す(よわたりのせっしょうはしゃかもゆるす)
生活のためならば、多少の不道徳や無慈悲な行いはやむを得ないということ。
落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。
落花情あれども流水意なし(らっかじょうあれどもりゅうすいいなし)
一方には恋しく思う気持ちがあるのに、相手に思いが通じないことのたとえ。 散る花は流れる水を慕うが、川はそしらぬ顔で流れていくことから。
落花流水の情(らっかりゅうすいのじょう)
男女が慕い合う気持ちを持っていることのたとえ。散る花は、流れのままに流されて行きたいと思い、流れる水は散った花を浮かべて流れたいと思っている意から。
喇叭を吹く(らっぱをふく)
誇張して大げさなことを言うこと。また、威勢よく実現不可能なことをあたかもできるかのように述べること。
六国を滅ぼす者は六国なり(りっこくをほろぼすものはりっこくなり)
国が滅びるのは、国の内部に原因があるということ。また、悪い結果の原因は、自分自身にあることが多いことのたとえ。 「六国」は中国、戦国時代の斉(せい)・楚(そ)・燕(えん)・韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)のこと。 六国が滅びたのは六国相互の争いの結果によるもので、他の国に滅ぼされたわけではないとの意から。
立錐の余地もない(りっすいのよちもない)
人や物ががぎっしりと詰まってまったく余裕がない様子。錐を立てるほどの隙間もない意から。
理に勝って非に落ちる(りにかってひにおちる)
理屈では相手に勝っても、実質上は負けたと同様の不利な立場に陥ること。「理に勝って非に負ける」とも言う。
竜は一寸にして昇天の気あり(りゅうはいっすんにしてしょうてんのきあり)
すぐれた人物は幼少期からすぐれたところがあることのたとえ。 竜は一寸の大きさの頃から天に昇ろうとする気迫に満ちているということから。
両両相俟って(りょうりょうあいまって)
互いが互いの欠点などを補い合って、良い効果を生む様子。
悋気嫉妬は女の常(りんきしっとはおんなのつね)
女はやきもちを焼くものだということ。「悋気」はやきもちの意で「悋気」と「嫉妬」を重ねておもしろく言ったもの。
類を以て集まる(るいをもってあつまる)
似通った者同士は自然に寄り集まるということのたとえ。
例によって例の如し(れいによってれいのごとし)
目新しいことや変わったこともなく、いつも通りということ。
礼を失する(れいをしっする)
礼儀を欠いた態度をとること。
レッテルを貼る(れってるをはる)
ある物事や人に対して、一方的、または、断定的に評価を下すこと。 「レッテル」はオランダ語で、名称や品質などを書き記して商品に張る紙のこと。
若い時の辛労は買ってもせよ(わかいときのしんろうはかってもせよ)
若い時の苦労は将来役に立つ貴重な経験となるから、自分から進んで苦労するほうがよいということ。
我が身を抓って人の痛さを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)
自分の身に引き比べて、人の苦しみや痛みを思いやることが大切だということ。
割った茶碗を接いでみる(わったちゃわんをついでみる)
いまさら取り返しがつかないのに、諦めきれずにあれこれすることのたとえ。割れた茶碗はもとどおりにならないのに、接ぎ合わせてみることから。
割って入る(わってはいる)
物の間や会話などに強引に入ること。
笑って損した者なし(わらってそんしたものなし)
いつも明るくにこにこしている人は、他人に好かれ幸福を招くということ。
和を以て貴しとなす(わをもってとうとしとなす)
人々の和こそが、世の中でもっとも尊く大切なことだということ。聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条にある言葉。