「め」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「め」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 138 件
目の付け所(めのつけどころ)
特に注目すべき点のこと。
目の毒(めのどく)
それを目にすると害になるもの。 または、目にするとほしくなるもの。
目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる)
がっかりして、将来に対する希望を失う様子。 「目の前が真っ暗になる」ともいう。
目の寄る所へは玉も寄る(めのよるところへはたまもよる)
同類が自然に寄り集まることのたとえ。 目が一方へ動けば、それにつれて瞳も動くとの意から。
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
目は心の鏡(めはこころのかがみ)
目を見れば、その人の心の正邪がわかるということ。 目はその人の心を映し出す鏡との意から。
目は毫毛を見るも睫を見ず(めはごうもうをみるもまつげをみず)
人の欠点は細かい点までわかるが、自分のことはなかなか気がつかないというたとえ。 「毫毛」は細かい毛。 目は細かい毛さえも見ることができるのに、自分の睫(まつげ)は見ることができないとの意から。
目端が利く(めはしがきく)
その場の状況に応じたとっさの行動ができること。
目星を付ける(めぼしをつける)
大体の目当てを付けること。
目も当てられない(めもあてられない)
状態があまりにもひどく、まともに見ていることができないさま。
目元千両、口元万両(めもとせんりょう、くちもとまんりょう)
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
目病み女に風邪引き男(めやみおんなにかぜひきおとこ)
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
目を欺く(めをあざむく)
表面を取り繕ったり偽ったりして、相手をだますこと。
目を疑う(めをうたがう)
実際に目にしても、その物事を信じることができない様子。
目を奪う(めをうばう)
素晴らしさや珍しさなどによって、見ずにはいられないような状態になること。
目を覆う(めをおおう)
直視することを避け、目をふさぐこと。
目を落とす(めをおとす)
視線を下のほうに向けること。
目を掛ける(めをかける)
ある人を特別にかわいがったり面倒をみたりすること。
目を掠める(めをかすめる)
人の目の隙を狙って悪事をはたらくこと。
目を配る(めをくばる)
見落としのないように、全体を注意深くみること。
目を凝らす(めをこらす)
じっと見つめること。凝視すること。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、目尻の吊り上がったこわい目付きをすること。
目を白黒させる(めをしろくろさせる)
苦しんだり驚いたりして目玉をはげしく動かすこと。 また、ある出来事にひどく驚き慌てること。
目を据える(めをすえる)
じっと一点をみつめること。
目を注ぐ(めをそそぐ)
注意して見ること。また、注目すること。
目を背ける(めをそむける)
それを見ていられずに、視線を別の方向にむけること。
目を付ける(めをつける)
特に関心をむけて注目すること。 「付ける」は「着ける」とも書く。
芽を摘む(めをつむ)
ものごとが成長や発展する前に、その進行をとめたり、取り除いたりすること。
目を吊り上げる(めをつりあげる)
たかく目尻を上げること。怒った顔つきのたとえ。
目を通す(めをとおす)
文章などを一通りみること。大まかに読むこと。
目を盗む(めをぬすむ)
人に見られないように、こっそり何かを行うこと。
目を離す(めをはなす)
油断して視線を他のものに移すこと。
目を引く(めをひく)
他人の注意をむけさせる。
目を開く(めをひらく)
新たに知識を得るなどして、新しい可能性を見つけ出すこと。
目を塞ぐ(めをふさぐ)
非難したり責めたりせず、見て見ぬふりをすること。
目を伏せる(めをふせる)
視線を下のほうに向けること。
目を丸くする(めをまるくする)
ある出来事に驚いて、目をおおきく見開くこと。
目を回す(めをまわす)
気を失うこと。 また、あまりの忙しさに慌てふためくこと。
目を見張る(めをみはる)
目をおおきく見開くこと。感動したり、驚いたりする様子のたとえ。
目を剝く(めをむく)
驚きや怒りなどにより、目をおおきく見開くこと。
目を向ける(めをむける)
その方向を見ること。また、注意や関心をむけること。
目を遣る(めをやる)
その方向を見ること。視線を向けること。
面が割れる(めんがわれる)
顔や名前、身元などが明らかになること。
面子が立つ(めんつがたつ)
体裁が保たれること。
面倒を見る(めんどうをみる)
人の世話などをすること。
雌鳥うたえば家滅ぶ(めんどりうたえばいえほろぶ)
夫よりも妻の勢力が強い家は、家庭内がうまくいかずにやがて破滅するということ。 雄鶏よりも先に雌鳥が時を告げることは、不吉な兆しであるとの言い伝えから。
雌鶏歌えば家滅ぶ(めんどりうたえばいえほろぶ)
妻が権威を振るうような家は、平和な家庭関係が保てずに崩壊してしまうというたとえ。 雌鶏が雄鶏よりも先に鳴いて朝の時を告げるのは不吉な兆しとされていたことから。
雌鳥につつかれて時をうたう(めんどりにつつかれてときをうたう)
夫が妻のいいなりになることのたとえ。 雄鶏が雌鳥につつかれて時を告げるとの意から。
雌鶏の晨する(めんどりのあしたする)
女性が権勢を振るうことのたとえ。 「牝鶏」はめんどり、「晨す」は夜明けを告げること。 雄が知らせるべき夜明けをめんどりが鳴いて知らせるとの意から。 昔は国や家庭を滅ぼす前兆とされていた。 「雌鶏の晨する」ともいう。
面皮を剝ぐ(めんぴをはぐ)
図々しい人の正体をあばいて恥をかかせること。 「面皮(めんぴ)を剝ぐ」ともいう。
面目が立つ(めんぼくがたつ)
体裁が保たれて、人前で恥ずかしいおもいをせずに済むこと。 「面目」は「めんもく」とも読む。
面目が潰れる(めんぼくがつぶれる)
その人の名誉がひどく傷つくこと。
面目丸潰れ(めんぼくまるつぶれ)
名誉や体面などがひどく傷付けられるさま。
面目を一新する(めんぼくをいっしんする)
今までの様子を改めること。
面目を失う(めんぼくをうしなう)
名誉をひどく傷付けられること。世間からの評判を落とすこと。
面目を施す(めんぼくをほどこす)
素晴らしいことをして、世間からの評判を高めること。
面面の楊貴妃(めんめんのようきひ)
人は自分の妻や恋人を楊貴妃のように美しいと思っているということ。 人それぞれ好みがあり、好きになると欠点も目につかず楊貴妃のような美人に見えるとの意から。 「面面」は、おのおのの意。 「面面楊貴妃」ともいう。
メートルを上げる(めーとるをあげる)
酒に酔った勢いで、威勢のいいことを得意げに言うこと。 「メートル」は、計測器のこと。計測器の針が上がるとの意から。