「差」を含む故事・ことわざ・慣用句
「差」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
嫌気が差す(いやけがさす)
もういやだという気持ちになる。
噂をすれば影が差す(うわさをすればかげがさす)
噂をしていると、不思議と噂の当人がその場に現れるということ。 略して「噂をすれば影」とも、「人事言えば影が差す」いう。
雲泥の差(うんでいのさ)
非常に大きな隔たりのこと。たいへんな差のこと。「雲泥」は、天の雲と地の泥で天地のこと。
影が差す(かげがさす)
不吉で、よくない兆候が現れること。
紙一重の差(かみひとえのさ)
差が極めてわずかなこと。 単に「紙一重」ともいう。
気が差す(きがさす)
自分の言動や行動が気になって、後ろめたい気持ちになること。
差しつ差されつ(さしつさされつ)
親しく酒を飲む様子。互いに酒を注ぎ合うという意味から。
差し出る杭は打たれる(さしでるくいはうたれる)
ひときわ優れた才能がある人は、妬まれたり憎まれたりするということ。また、出過ぎたことをする人は、非難されたり制裁を受けたりするということ。 並んだ杭の中に一本だけ高い杭があれば、高さを揃えるために打たれることから。 「出る釘は打たれる」「差し出る杭は打たれる」ともいう。
タッチの差(たっちのさ)
時間的なほんのわずかな差。 競泳で、ゴールとなる内壁にどちらが先に触れたかという程度のわずかな差に由来する語。
大丈夫、金の脇差(だいじょうぶ、かねのわきざし)
手を差し伸べる(てをさしのべる)
困っている人を進んで助けること。
流れに棹差す(ながれにさおさす)
時流に乗って、物事が順調に進むことのたとえ。 棹を水底にさすことで、うまく水の流れに乗って舟を進めるとの意から。 「時流に逆らう」との意で用いることは本来誤用。
抜き足差し足(ぬきあしさしあし)
物音を立てないように、そっと静かに歩くこと、また、そのさま。
抜き足差し足忍び足(ぬきあしさしあししのびあし)
物音を立てないように、そっと静かに歩くこと、また、そのさま。
抜き差しならない(ぬきさしならない)
動きがとれない、のっぴきならない様子。 抜くことも差すこともできないことから。
人事言えば影が差す(ひとごといえばかげがさす)
噂をしていると、不思議と噂の当人がその場に現れるということ。 略して「噂をすれば影」とも、「人事言えば影が差す」いう。
魔が差す(まがさす)
悪魔が心の中に入りこんでしまったかのように、一瞬の判断や行動を誤ってしまうこと。
水を差す(みずをさす)
物事にけちをつけたり、親しい間柄を裂くようなことをすること。
指を差す(ゆびをさす)
陰で、人の悪口を言ったり非難したりすること。