「折」を含む故事・ことわざ・慣用句
「折」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
犬骨折って鷹の餌食(いぬほねおってたかのえじき)
苦労して手に入れかけたものを、横からかすめ取られてしまうことのたとえ。 鷹狩りで、犬が苦労して草むらから追い出した獲物を、鷹が取ることから。
鬼も角折る(おにもつのおる)
悪人がふとしたきっかけで、善いことをしたり真人間になったりすることのたとえ。 鬼が邪悪のシンボルである角を折ることから。
折り合いが付く(おりあいがつく)
互いに譲り合って、納得できる妥協点を見つけること。
折り紙付き(おりがみつき)
絶対に間違いないと保証できること。「折り紙」は、鑑定書のことで、書画や骨董品などに折り紙がついて品質が保証されていたことから。
折り紙を付ける(おりがみをつける)
人物や品物が、確かなものであることを保証すること。 「折り紙」は、書画や刀剣などの鑑定書。
折に触れて(おりにふれて)
機会があるたびに。事あるごとに。
折り目正しい(おりめただしい)
礼儀正しい。行儀作法がきちんとしている。
折も折(おりもおり)
ちょうどその時。この大事な時にあたって。
折も折とて(おりもおりとて)
ちょうどその時。この大事な時にあたって。
懸かるも引くも折による(かかるもひくもおりによる)
事を始めるのも終わらせるのも時機が大事だというたとえ。
陰に居て枝を折る(かげにいてえだをおる)
恩を受けた人にひどいことをするたとえ。 木陰で涼んでいた者がその木の枝を折ることから。また、恩人の見ていない所で恩人の家の木の枝を折ることから。
堅い木は折れる(かたいきはおれる)
ふだんは強情な人が、何か問題にぶつかると意外にもろく、くじけやすいことのたとえ。また、頑丈な人が急に大病で倒れることのたとえ。柔軟性のない堅い木は、風が吹けば折れやすいことから。
刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
物事を続けていく手段がなくなってしまうことのたとえ。 刀が折れ、矢が尽きて戦う手段がなくなってしまうとの意から。 「弓折れ矢尽きる」ともいう。
桂を折る(かつらをおる)
我を折る(がをおる)
自分の主張を無理に通すのをやめて、他人の意見に従うこと。譲歩すること。
気骨が折れる(きぼねがおれる)
あれこれと気を使って、気疲れすること。精神的に苦労すること。
喬木は風に折らる(きょうぼくはかぜにおらる)
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。 高い木ほど強い風を受けて折れやすいことから。 「高木は風に折らる」「喬木は風に折らる」ともいう。
高木は風に折らる(こうぼくはかぜにおらる)
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。 高い木ほど強い風を受けて折れやすいことから。 「高木は風に折らる」「喬木は風に折らる」ともいう。
腰を折る(こしをおる)
腰をまげたり屈めたりすること。 また、物事の途中で邪魔を入れること。
五斗米のために腰を折る(ごとべいのためにこしをおる)
わずかな俸禄を得るために、人の機嫌をとってぺこぺこ頭を下げること。 中国唐の詩人陶淵明が、上役が視察に来るので礼服を着るよう求められた時、五斗米のために腰を折ってへつらうのは嫌だと言って断ったという故事から。 「五斗米」は五斗の米、転じてわずかな給料のこと。
桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿(さくらおるばか、かきおらぬばか)
桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。一方、刃物を嫌う柿は枝を折るほうが新しい枝が茂って多くの実をつけるということ。
末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる)
下の者の勢力が強くなると、上の者は必ず倒されてしまうということ。 松葉が茂り重くなると、強い幹も折れてしまうとの意から。
折檻(せっかん)
厳しく意見すること。また、懲らしめのために体罰を加えること。 中国前漢の成帝が、臣下である朱雲による諫言に怒り、朝廷から引きずり出そうとしたとき、朱雲は欄檻にしがみついて抵抗したため、ついには欄檻が折れてしまった。 国のこと思い諫言を続けた朱雲の行動に、最後は成帝も怒りを収めたという故事から。
節を折る(せつをおる)
信念や主義などを曲げて人に従うこと。 「節」は、節操のこと。 「節を屈する」「節を曲げる」ともいう。
大木は風に折らる(たいぼくはかぜにおらる)
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。 高い木ほど強い風を受けて折れやすいことから。 「高木は風に折らる」「喬木は風に折らる」ともいう。
角を折る(つのをおる)
自分の主張を無理に通すのをやめて、他人の意見に従うこと。譲歩すること。
出端を折る(ではなをおる)
出鼻を折る(ではなをおる)
出端を折る(でばなをおる)
出鼻を折る(でばなをおる)
七重の膝を八重に折る(ななえのひざをやえにおる)
この上ないほど丁寧な態度で、頼みごとをしたり詫びたりする様子。 実際には二重にしか折れない膝を、七重にも八重にも折りたいほどの気持ちだということ。
名を折る(なをおる)
名誉に反する行為をして、その名誉を傷つけること。
担えば棒が折れる(になえばぼうがおれる)
二つの荷物がどちらとも同じように重いので、担ごうとすると担い棒が折れてしまうということ。 二つの物がどちらも捨てがたく、優劣もつけがたいことのたとえ。
担ったら棒が折れる(になったらぼうがおれる)
二つの荷物がどちらとも同じように重いので、担ごうとすると担い棒が折れてしまうということ。 二つの物がどちらも捨てがたく、優劣もつけがたいことのたとえ。
担うたら棒が折れる(にのうたらぼうがおれる)
二つの荷物がどちらとも同じように重いので、担ごうとすると担い棒が折れてしまうということ。 二つの物がどちらも捨てがたく、優劣もつけがたいことのたとえ。
話の腰を折る(はなしのこしをおる)
相手が話している途中で口を出して、話を中断させること。
鼻っ柱を折る(はなっぱしらをおる)
得意げな相手の心をくじいて恥をかかせること。 「鼻っ柱を折る」ともいう。
花は折りたし梢は高し(はなはおりたしこずえはたかし)
欲しいけれど手に入れる方法がないこと、また思うようにいかないことのたとえ。 「梢」は、木の幹や枝の先の部分。 花のついた枝を折りたいが、梢が高くて届かないことから。
花も折らず実も取らず(はなもおらずみもとらず)
欲張って両方を手に入れようとして、結局どちらも得られないことのたとえ。
鼻を折る(はなをおる)
得意げな相手の心をくじいて恥をかかせること。 「鼻っ柱を折る」ともいう。
膝を折る(ひざをおる)
負けを認めて相手に従うこと。屈服すること。 膝を折り曲げて身を低くするということから。
一筋の矢は折るべし十筋の矢は折り難し(ひとすじのやはおるべしとすじのやはおりがたし)
一人の力は弱くても、大勢が力を合わせれば強大な力を発揮できるということ。 一本の矢は簡単に折ることができるが、十本では折るのは難しいとの意から。
筆を折る(ふでをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。
ペンを折る(ぺんをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。
骨折り損のくたびれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
苦労するだけで、少しも成果が上がらないこと。江戸いろはがるたの一つ。
骨が折れる(ほねがおれる)
その物事を行うには、多くの手間が必要であること。
骨を折る(ほねをおる)
物事を行うために苦労すること。
三度肘を折って良医となる(みたびひじをおってりょういとなる)
人は多くの苦労を重ね経験を積んで、初めて円熟した人間になれるということ。 医者は自分のひじを何度も折り、苦痛や治療を経験して初めて良医になることができるとの意から。
無駄骨を折る(むだぼねをおる)
積極的に取り組んできたことが、なんの役にも立たず徒労に終わること。
柳に風折れなし(やなぎにかぜおれなし)
一見弱そうに見えても、柔らかいものは堅いものよりも耐久力があるということのたとえ。 柳の枝はしなやかに曲がるので、雪が積もっても折れることがないとの意から。 「柳の枝に雪折れはなし」「柳に風折れなし」ともいう。
柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
一見弱そうに見えても、柔らかいものは堅いものよりも耐久力があるということのたとえ。 柳の枝はしなやかに曲がるので、雪が積もっても折れることがないとの意から。 「柳の枝に雪折れはなし」「柳に風折れなし」ともいう。
柳の枝に雪折れはなし(やなぎのえだにゆきおれはなし)
一見弱そうに見えても、柔らかいものは堅いものよりも耐久力があるということのたとえ。 柳の枝はしなやかに曲がるので、雪が積もっても折れることがないとの意から。 「柳の枝に雪折れはなし」「柳に風折れなし」ともいう。
柳を折る(やなぎをおる)
旅に出発する人を見送ること。 昔、中国で柳の枝を折って旅に出発する人を見送ったことから。
指折り数える(ゆびおりかぞえる)
指を一本ずつ折り曲げて数えること。 特に、心待ちにしていることを、あと何日と一日ずつ数えること。
弓折れ、矢尽きる(ゆみおれ、やつきる)
物事を続けていく手段がなくなってしまうことのたとえ。 刀が折れ、矢が尽きて戦う手段がなくなってしまうとの意から。 「弓折れ矢尽きる」ともいう。