善も積まざれば以て名を成すに足らず
ことわざ「善も積まざれば以て名を成すに足らず」の意味・読み方・異形などを解説します。
善も積まざれば以て名を成すに足らず
ぜんもつまざればもってなをなすにたらず
| 言葉 | 善も積まざれば以て名を成すに足らず |
|---|---|
| 読み方 | ぜんもつまざればもってなをなすにたらず |
| 意味 | よい行いも、たまに少しするくらいでは、世間に立派な人だと認められるまでには届かない。長く重ねていくことで、はじめて名が上がるものだという教訓。
「以て」は「それによって」、「名を成す」は「世に名を知られる」、「足らず」は「十分ではない」の意味。 『易経』の繋辞下伝にある言葉で、原文は「善不積不足以成名」。このあとに、悪事も積み重ならなければ身を滅ぼすまでにはならないと続き、器の小さい者は小さな善を無益と見てせず、小さな悪を害がないと見て改めないと説く。 |
| 例文 | 善も積まざれば以て名を成すに足らずと昔の本にもあるとおり、地域の清掃に一度出ただけで、町の人に顔を覚えてもらおうというのは虫がよすぎる。 |
| 出典 | 『易経』繋辞下 |
| 異形 | 善も積まざれば名を成すに足らず(ぜんもつまざればなをなすにたらず) |
| 場面 | 積み重ね / 善悪 / 名誉 |
| 使用漢字 | 善 / 積 / 以 / 名 / 成 / 足 |
「善」を含むことわざ
- 愛してその悪を知り、憎みてその善を知る(あいしてそのあくをしり、にくみてそのぜんをしる)
- 悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)
- 悪人あればこそ善人も顕れる(あくにんあればこそぜんにんもあらわれる)
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 悪人は善人の仇(あくにんはぜんにんのかたき)
- 悪の裏は善(あくのうらはぜん)
- 一人善く射れば百夫決拾す(いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす)
- 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 王は十善神は九善(おうはじゅうぜんかみはくぜん)
- 現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
「積」を含むことわざ
- 蟻の塔を積む如し(ありのとうをつむごとし)
- 砂を集めて塔を積む(いさごをあつめてとうをつむ)
- 金と塵は積もるほど汚い(かねとちりはつもるほどきたない)
- 蛍雪の功を積む(けいせつのこうをつむ)
- 滴り積もりて淵となる(したたりつもりてふちとなる)
- 積悪の家には必ず余殃あり(せきあくのいえにはかならずよおうあり)
- 積羽舟を沈む(せきうふねをしずむ)
- 積薪の嘆(せきしんのたん)
- 積善の家には必ず余慶あり(せきぜんのいえにはかならずよけいあり)
- 積土山を成す(せきどやまをなす)
「以」を含むことわざ
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 嬰児の貝を以て巨海を測る(えいじのかいをもってきょかいをはかる)
- 王事を以て家事を辞す(おうじをもってかじをじす)
「名」を含むことわざ
- 相手のさする功名(あいてのさするこうみょう)
- 言い勝ち功名(いいがちこうみょう)
- 伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつおわりなごやはしろでもつ)
- 命より名を惜しむ(いのちよりなをおしむ)
- 異名をとる(いみょうをとる)
- 浮き名を流す(うきなをながす)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 汚名を雪ぐ(おめいをすすぐ)
- 歌人は居ながらにして名所を知る(かじんはいながらにしてめいしょをしる)
「成」を含むことわざ
- 仇花に実は成らぬ(あだばなにみはならぬ)
- あるは厭なり思うは成らず(あるはいやなりおもうはならず)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
- 一家の言を成す(いっかのげんをなす)
- 一家を成す(いっかをなす)
- 一将功成りて万骨枯る(いっしょうこうなりてばんこつかる)
- 重きを成す(おもきをなす)
- 咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)
- 学若し成らずんば死すとも帰らず(がくもしならずんばしすともかえらず)
