「返」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 32 件
「返」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
他人に愛情を注ぐ者には、その愛が巡り巡って自分に返り、他人に幸福を与える者には、やがて自らも幸福が訪れるということ。
悪事身に返る(あくじみにかえる)
自分の犯した悪事は、めぐりめぐって戻ってきて自分を苦しめる結果になるということ。 「悪事身にとまる」ともいう。
息を吹き返す(いきをふきかえす)
生き返る。また、よくない状態に陥っていたものが、再び勢いを取り戻す。
色よい返事(いろよいへんじ)
望みに叶った期待通りの返事。
裏を返せば(うらをかえせば)
逆の見方をすると。逆を言えば。
鸚鵡返し(おうむがえし)
鸚鵡が人の言葉の真似をするように、人から言われたことと同じことをその人に言い返すこと。
玩具箱を引っ繰り返したよう(おもちゃばこをひっくりかえしたよう)
部屋などがひどく散らかっていることのたとえ。
恩を仇で返す(おんをあだでかえす)
恩を受けた相手に、感謝するどころか害を与えるようなことをすること。 単に「恩を仇」ともいう。
返す刀(かえすかたな)
一方を攻撃したあと、間を置かずに他方を攻撃するさま。 一方を斬りつけた刀を素早くひるがえして、他方に斬りかかる意から。
返す言葉がない(かえすことばがない)
自分の失敗や誤りなどを他者から指摘され、弁解や反論する余地がないこと。
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお)
お金を借りる時は地蔵菩薩のようにやさしい顔をするが、返す時は閻魔大王のような不機嫌な顔をするということ。
借りを返す(かりをかえす)
他人から受けた恩に報いること。 また、他人から受けた仕打ちに対して仕返しをすること。
軽い返事に重い尻(かるいへんじにおもいしり)
簡単に引き受けて、なかなか実行しないことのたとえ。 返事はすぐにしても、なかなか尻を上げないとの意から。
踵を返す(きびすをかえす)
来た道を引き返すこと。後戻りすること。 「踵」は足のかかと。 「きびす」は「くびす」とも読む。
狂瀾を既倒に返す(きょうらんをきとうにかえす)
形勢がすっかり傾いた状態を、元の状態に引き戻すことのたとえ。 「狂瀾」「回瀾(廻瀾)」は荒れ狂う大波。 「既倒」は既に倒れたという意味。 荒れ狂う大波を、向こうへ押し返すとの意から。 「狂瀾を既倒に返す」「回瀾(廻瀾)を既倒に反す」ともいう。
釘の裏を返す(くぎのうらをかえす)
念には念を入れて間違いのないようにすることのたとえ。打った釘の裏の先を曲げてたたくと釘が抜けにくくなることから。
言葉を返す(ことばをかえす)
相手の言ったことに対して答えること。 また、相手に反論したり口答えをしたりすること。 多くは、「お言葉を返す」との形で使われる。
初心に返る(しょしんにかえる)
物事を始めようとした時の気持ちを思い出し、その気持ちをもって物事に取り組むこと。
銭あれば木仏も面を返す(ぜにあればきぶつもつらをかえす)
情の通わぬ相手でも、金子を積めばこちらを向く。 人の心は銭の多寡で動くと言いたてた句。
立つより返事(たつよりへんじ)
人に呼ばれた時には、立つより先にまず返事をせよということ。
掌を返す(たなごころをかえす)
てのひらを返すように物事が簡単に出来ることのたとえ。 または、言葉や態度などをがらりと変えることのたとえ。
手の裏を返す(てのうらをかえす)
言葉や態度などをがらりと変えることのたとえ。 「手の裏を返す」ともいう。 「手を返す」ともいう。
爾に出ずるものは爾に返る(なんじにいずるものはなんじにかえる)
人へ差し向けたものは、そっくり同じ形で差し向けた側の身の上に起こる。 むごい扱いをすれば、いずれ同じ扱いが待っている。 孟子が鄒の君主に、民を責める前に日ごろの仕打ちを見よと迫った場面の言葉。
寝返りを打つ(ねがえりをうつ)
寝たままの状態で、体の方向をかえること。 また、味方を裏切って敵の仲間に加わること。
白紙に返す(はくしにかえす)
いったん決まった事柄や、進めていた計画・約束などをすべて取り消し、最初の状態からやり直すこと。 文字や記録が何も書かれていない白い紙の状態に戻す意から。 「白紙に返す」ともいう。
腸が煮えくり返る(はらわたがにえくりかえる)
怒りや憤りが激しくこみ上げ、我慢できないほど腹立たしい気持ちになる様子。 はらわたが煮えたぎるほど、強烈な憤りを感じることから。 「腸が煮え返る」ともいう。
覆水、盆に返らず(ふくすい、ぼんにかえらず)
別れた夫婦がよりを戻すのは、もはやかなわない。また、済んでしまった事は元へは返らないというたとえ。 読書にふけって暮らしを顧みない夫に愛想を尽かし、妻は家を出た。のちに太公望が斉に封ぜられたと聞いて復縁を願い出たが、太公望は盆の水を地にあけ、これをもとどおりに汲めたならばと答えた。
二つ返事で(ふたつへんじで)
間を置かずに快諾する様子。
分別過ぐれば愚に返る(ふんべつすぐればぐにかえる)
あまり深く考え過ぎると、かえって失敗するということ。「分別」は思慮の意。
落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。
