禍福門なし唯人の招く所
ことわざ「禍福門なし唯人の招く所」の意味・読み方・異形などを解説します。
禍福門なし唯人の招く所
かふくもんなしただひとのまねくところ
| 言葉 | 禍福門なし唯人の招く所 |
|---|---|
| 読み方 | かふくもんなしただひとのまねくところ |
| 意味 | 幸せも災いも、通ってくる入り口が初めから用意されているわけでなく、どちらを迎えるかは本人のふるまいしだいで、結局は自分で引き寄せているのだと教える言葉。
「唯」は「ただ…だけ」の意味で、幸と不幸を招くのはほかでもない人自身だとはっきり示している。行いがまずければ災いを、正しければ幸せを、それぞれが我が身へ呼び寄せる、という考え方だ。 出典の『春秋左氏伝』では、家の跡継ぎになれずに腹を立てて閉じこもった公鉏(こうしょ)を、閔子馬(びんしば)が「父の言いつけを敬って孝行に励めば父の家(季孫氏)の倍の富も得られ、道に外れればふつうの人の倍の災いを受ける」と諭した場面に出てくる。公鉏はこれに従って朝夕つつしんで勤め、のちに家は豊かになった。 似た教えを説くことわざには「禍福己による」が、四字熟語には「禍福無門」がある。なお、「禍福」で始まる「禍福は糾える縄の如し」は、幸と不幸がかわるがわる訪れることをいう別の教えである。 |
| 例文 | 受験に落ちたのを運が悪かったせいにしていた弟に、父は禍福門なし唯人の招く所だと言い、まず自分の勉強のやり方を見直すよう諭した。 |
| 出典 | 『春秋左氏伝』襄公二十三年 |
| 異形 | 禍福は門なし唯人の招く所なり(かふくはもんなしただひとのまねくところなり) |
| 禍福は門なし唯人の招く所(かふくはもんなしただひとのまねくところ) | |
| 場面 | 行いの報いを受ける / 運命 |
| 使用漢字 | 禍 / 福 / 門 / 唯 / 人 / 招 / 所 |
「禍」を含むことわざ
- 禍福己による(かふくおのれによる)
- 禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
- 口は禍の元(くちはわざわいのもと)
- 舌は禍の根(したはわざわいのね)
- 身に過ぎた果報は禍の元(みにすぎたかほうはわざわいのもと)
- 病は口より入り、禍は口より出ず(やまいはくちよりいり、わざわいはくちよりいず)
- 禍も三年経てば用に立つ(わざわいもさんねんたてばようにたつ)
- 禍を転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)
「福」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
- 余り茶に福あり(あまりちゃにふくあり)
- 余り物には福がある(あまりものにはふくがある)
- 愚か者に福あり(おろかものにふくあり)
- 禍福己による(かふくおのれによる)
- 禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
- 残り物には福がある(のこりものにはふくがある)
- 福者二代なし(ふくしゃにだいなし)
- 禍を転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)
- 笑う門には福来る(わらうかどにはふくきたる)
「門」を含むことわざ
- 商いは門門(あきないはかどかど)
- 朝酒は門田を売っても飲め(あさざけはかどたをうってものめ)
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 倚門の望(いもんのぼう)
- 大門を打つ(おおもんをうつ)
- お門違い(おかどちがい)
- 女は門開き(おんなはかどびらき)
- 固まり法華に徒党門徒(かたまりぼっけにととうもんと)
- 門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
- 門を塞ぐ(かどをふさぐ)
「唯」を含むことわざ
- 禍福門なし唯人の招く所(かふくもんなしただひとのまねくところ)
- 天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「招」を含むことわざ
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 怒りを招く(いかりをまねく)
- 禍福門なし唯人の招く所(かふくもんなしただひとのまねくところ)
- 満は損を招く(まんはそんをまねく)
