紅炉上一点の雪
ことわざ「紅炉上一点の雪」の意味・読み方を解説します。
紅炉上一点の雪
こうろじょういってんのゆき
| 言葉 | 紅炉上一点の雪 |
|---|---|
| 読み方 | こうろじょういってんのゆき |
| 意味 | 胸の内にある迷いや欲、疑いといったものが、一瞬のうちにあとかたもなく消えうせる、というたとえ。
「紅炉(こうろ)」は、炭火が赤々と燃えさかるいろりのこと。そこへひとひらの雪が舞い落ちても、触れたとたんにとけて跡も残らない。迷いや欲が消え去るさまを、この光景で表している。 禅の書『碧巌録(へきがんろく)』で用いられた言葉。また、宋の学者の朱子は、孔子の門人である顔回(がんかい)が自分の欲に打ち勝つさまを、このたとえで語っている。 |
| 例文 | 師の一言を聞いたとたん、長年の迷いが紅炉上一点の雪となって、心の中から消えていった。 |
| 出典 | 『碧巌録』 |
| 場面 | 無欲 |
| 使用漢字 | 紅 / 炉 / 上 / 一 / 点 / 雪 |
「紅」を含むことわざ
- 朝紅は雨、夕紅は日和(あさべにはあめ、ゆうべにはひより)
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる(あしたにこうがんありてゆうべにはっこつとなる)
- 顔に紅葉を散らす(かおにもみじをちらす)
- 紅は園生に植えても隠れなし(くれないはそのうにうえてもかくれなし)
- 紅一点(こういってん)
- 紅於(こうお)
- 紅灯の巷(こうとうのちまた)
- 紅涙を絞る(こうるいをしぼる)
- 誰に見しょとて紅鉄漿つける(だれにみしょとてべにかねつける)
- 万緑叢中紅一点(ばんりょくそうちゅうこういってん)
「炉」を含むことわざ
- 家に女房なきは火のない炉のごとし(いえににょうぼうなきはひのないろのごとし)
- 鴻毛を以て炉炭の上に燎く(こうもうをもってろたんのうえにやく)
- 紅炉上一点の雪(こうろじょういってんのゆき)
- 香炉峰の雪は簾をかかげて見る(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
「上」を含むことわざ
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 上げ潮に乗る(あげしおにのる)
- 上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)
- 上げたり下げたり(あげたりさげたり)
- 顎が干上がる(あごがひあがる)
- 梓に上す(あずさにのぼす)
- 頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
- 頭が上がらない(あたまがあがらない)
- 頭に血が上る(あたまにちがのぼる)
- 頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「点」を含むことわざ
- 赤信号が点く(あかしんごうがつく)
- 一点張り(いってんばり)
- 合点承知之助(がってんしょうちのすけ)
- 合点が行く(がてんがいく)
- 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)
- 原点に帰る(げんてんにかえる)
- 紅一点(こういってん)
- 甲由田申は筆者の誤り、十点千字は継母の謀(こうゆでんしんはひっしゃのあやまり、じってんせんじはけいぼのはかりごと)
- 焦点を合わせる(しょうてんをあわせる)
- 焦点を絞る(しょうてんをしぼる)
