「たま」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「たま」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 24 件
環の端無きが如し(たまきのはしなきがごとし)
巡り巡って終わりがないことのたとえ。 「環」は、輪の形をした飾り。 輪の形をしている環に端がないように、終わりがないとの意。
卵に目鼻(たまごにめはな)
卵に目と鼻をつけたような、色白でかわいらしい顔だちのたとえ。
卵の四角(たまごのしかく)
あるはずのないことのたとえ。 四角い形の卵は存在しないことから。 「卵の四角と女郎の誠(四角い形の卵が存在しないのと同じで、女郎が誠意を持つことなどない)」ともいう。
卵を盗む者は牛も盗む(たまごをぬすむものはうしもぬすむ)
小さな悪事をはたらいた者は、いずれ大きな犯罪を犯すようになるということ。そのためにも、ちいさな悪事も見逃さずに戒めるべきであるということ。
卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)
順序を考えず、あまりに早計に結果を求めるたとえ。 「時夜」は、鶏が夜明けに鳴いて時を知らせること。 卵のうちから、鶏に成長して時を告げることを待ち望むとの意から。
卵を以て石に投ず(たまごをもっていしにとうず)
損ばかりでなんにもならないことのたとえ。また、道理の通らない愚かな行為のたとえ。石に卵を投げつけても卵が割れるだけで石はなんともないことから。
卵を割らないでオムレツは作れない(たまごをわらないでおむれつはつくれない)
目的を達成するためには犠牲が必要であるというたとえ。西洋のことわざ。
魂が抜ける(たましいがぬける)
気力がなくなること。
魂を入れ替える(たましいをいれかえる)
反省して心を入れ替える。過去の非を悔いて心を改める。
魂を消す(たましいをけす)
とてもさびしい思いをすること。心からさびしく思うこと。 または、非常に驚きおそれること。肝を冷やす。
魂を冷やす(たましいをひやす)
非常に驚きおそれる。肝を冷やす。
玉と欺く(たまとあざむく)
玉であるかのように思わせる。 「玉」は宝石。 多く草の葉の上の露についていう。
玉となって砕くとも瓦となって全からじ(たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ)
名誉を守るために死ぬことはあっても、いたずらに生きながらえるだけのむなしい生涯を送りたくはないということ。 貴重な玉として砕かれてしまってもよいが、無価値な瓦として安全に生涯を全うしたいとは思わないとの意から。
玉なす(たまなす)
玉のように立派である。 また、汗や涙が大粒の玉のようになって出てくる。
玉に瑕(たまにきず)
それさえなければ完全なのに、惜しいことにほんのわずかな欠点があること。
たまに出る子は風に遭う(たまにでるこはかぜにあう)
普段しないようなことをすると、失敗したりひどい目に遭ったりするというたとえ。 めったに外に出ない子がたまに外出すると、その日に限って大風が吹くとの意から。
玉の汗(たまのあせ)
玉のように吹き出る大粒の汗。
玉の輿に乗る(たまのこしにのる)
女性が、身分の高い人や金持ちの妻になること。 「玉の輿」は、貴人の乗る立派な乗り物のこと。
玉の杯、底なきが如し(たまのさかずき、そこなきがごとし)
外見はすばらしいが、肝心なところに欠点があり、実際には約に立たないもののたとえ。 美しい杯も、底がなければ使い物にならないとの意から。
玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)
才能や素質に恵まれていても、努力しなければ立派な人間になることはできないというたとえ。 どれほどすばらしい玉でも、磨かなければ光を放たないとの意から。 「玉磨かざれば器を成さず」ともいう。
堪るものか(たまるものか)
そのようなことがあるはずがない、または、そのような状態のままにしておくわけにはいかないなどの意を表す。
璧を懐いて罪あり(たまをいだいてつみあり)
身分不相応なものを手にすると、災いを招いてしまうということ。 「小人」は凡人のこと。 凡人であることに罪はないが、凡人には不相応な宝玉を持ってしまうとその宝玉が災いを招く原因になるとの意から。 「小人」は「匹夫(ひっぷ)」とも、また単に「璧を懐いて罪あり」ともいう。
玉を転がすよう(たまをころがすよう)
音や声が高く澄んで美しい様子の形容。
玉を衒いて石を売る(たまをてらいていしをうる)
値打ちのある物のように見せかけて、実際は粗末な物を売るたとえ。「衒う」は、見せびらかす意。高価な玉を見せびらかしておいて、実際には値打ちのない石を売りつけるということから。
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