握れば拳、開けば掌について
握れば拳、開けば掌
にぎればこぶし、ひらけばてのひら

言葉 | 握れば拳、開けば掌 |
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読み方 | にぎればこぶし、ひらけばてのひら |
意味 | たとえ同じものでも、気持ちや状況次第で変化することのたとえ。
手を握ると人を殴る拳になり、手を開けば人をなでる掌(てのひら)になるという意から。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「握」を含むことわざ
鍵を握る(かぎをにぎる)
ものごとの最も重要な手掛かりをもっていることのたとえ。
急所を握る(きゅうしょをにぎる)
相手の致命的な弱点や嫌がる所を的確に見抜くこと。
財布を握る(さいふをにぎる)
金銭の出し入れに関する権限を持つこと。 「財布の紐を握る」ともいう。
手に汗を握る(てにあせをにぎる)
危険な状態や緊迫したことを前にして、緊張したり、興奮したりする様子。
手を握る(てをにぎる)
協力して取り組むこと。 または、和解すること。
握れば拳、開けば掌(にぎればこぶし、ひらけばてのひら)
「拳」を含むことわざ
怒れる拳、笑顔に当たらず(いかれるこぶし、えがおにあたらず)
怒って強い態度で向かってきた者に対しても、優しい態度で接するほうが効果的であるということ。怒って振り上げた拳も、相手の笑顔に気勢をそがれて打ち下ろせないという意から。
握れば拳、開けば掌(にぎればこぶし、ひらけばてのひら)
「開」を含むことわざ
開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)
相手の言葉や行動にあきれてものも言えない様子。
開いた口には戸はたたぬ(あいたくちにはとはたたぬ)
世間の噂は防ぎようがないということ。「人の口に戸は立てられぬ」「世間の口に戸は立てられぬ」ともいう。
開いた口へ牡丹餅(あいたくちへぼたもち)
努力もなしに思いがけない幸運がやってくること。
開けて悔しき玉手箱(あけてくやしきたまてばこ)
期待がはずれてがっかりすること。浦島太郎が竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けたとたん、白い煙が出てあっという間に年をとってしまったという浦島太郎の伝説から。
穴が開く(あながあく)
商売で損失が生じること。また、必要な人員が欠けたり予定がなくなったりすること。
穴の開くほど(あなのあくほど)
何かをじっと見つめるさま。
「掌」を含むことわざ
孤掌鳴らし難し(こしょうならしがたし)
人間は一人きりでは生きられないこと、何もすることが出来ないことのたとえ。「孤掌」は、片方の手のひら。片方の手のひらだけでは、手を打ち鳴らすことは出来ないという意から。
掌上に運らす(しょうじょうにめぐらす)
掌中に収める(しょうちゅうにおさめる)
望んでいたものを自分のものにすること。 「手中に収める」ともいう。
掌中の珠(しょうちゅうのたま)
もっとも大切にしているもの。特に最愛の子ども。「珠」は尊いものの意で、いつも自分の手の中にある大切なものということから。
掌の内(たなごころのうち)
まるで手の中にあるかのように、物事が自分の思い通りになること。 「掌」は、てのひらのこと。
掌を合わす(たなごころをあわす)
手を合わせて拝むこと。 「掌」は、てのひらのこと。