「不」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 39 件
「不」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
相手にとって不足はない(あいてにとってふそくはない)
相手が相当な実力者で、自分と競い合うのに十分である。
合うも不思議合わぬも不思議(あうもふしぎあわぬもふしぎ)
夢はそもそも不思議なものだから、現実が夢のとおりになっても不思議ではないということ。
悪妻は六十年の不作(あくさいはろくじゅうねんのふさく)
連れ合いを選び違えると、その痛手は死ぬまで、ときには次の代まで尾を引く。 一度きりの選び方が、その後のすべてに影を落とす。 「悪妻は百年の不作」ともいう。
医者の不養生(いしゃのふようじょう)
口では立派なことを言いながら、自分では実行していないことのたとえ。患者に養生を勧める医者が自分の健康に注意しない意から。
一抹の不安(いちまつのふあん)
ほんの少し、気がかりなことがある。 「一抹」は、絵筆のひとはけの意。
一生の不作(いっしょうのふさく)
生涯にかかわるような失敗。取り返しがつかないほどの失敗。
後ろ弁天、前不動(うしろべんてん、まえふどう)
後ろ姿は見とれるほど美しいのに、正面へ回ると興ざめしてしまう女性をひやかしていう言葉。 弁天は艶やかな天女の姿をした神、不動明王は牙をむいて怒りをあらわにした仏で、その隔たりを言い立てたもの。
置き酌失礼、持たぬが不調法(おきじゃくしつれい、もたぬがぶちょうほう)
膳に置いたままの杯へ酒を注ぐのは礼を欠くが、といって杯を手に取らずにいる側も心得が足りない、ということ。 「置き酌」は杯を置かせたまま注ぐこと、「不調法」は作法を知らないこと。注ぐ側と受ける側のどちらにも間の取り方があるのを言い立てた文句。
金の貸し借り不和の基(かねのかしかりふわのもと)
金銭のやり取りが間に入ると、それまで親しかった間柄でも角が立ちやすい。返す返さぬでこじれて縁まで切れるくらいなら、はじめから貸し借りには手を出さぬがよい。
可もなく不可もなし(かもなくふかもなし)
特によくもなく、悪くもないこと。普通であること。
学者の不身持ち(がくしゃのふみもち)
筋道を説く側の暮らしぶりが、その説くところと食い違っている。 教える立場にありながら、身の慎みだけは人並みに届いていない。
芸が身を助けるほどの不仕合わせ(げいがみをたすけるほどのふしあわせ)
暮らし向きのよい時分に覚えた芸で、どうにか口を糊するありさまに落ちぶれること。 「芸は身を助ける」を裏返して、零落の身の上を皮肉った句。
幸か不幸か(こうかふこうか)
結果として、幸運になるか不運になるかは分からないが。
心安いは不和の基(こころやすいはふわのもと)
あまりに親しくなり過ぎると遠慮がなくなり、かえって仲違いしやすいということ。
小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
器の小さい者は、手の空いた時間の使い道を知らない。 することが無くなったとたん、余計な方へ向かってしまう。 人物のできた相手を前にすると、しでかした分を取り繕おうとする、というところまでが一続きに述べられている。 「小人」は、君子の対で器量のせまい人。「閑居」はひとり暇にしていること。
正法に不思議なし(しょうほうにふしぎなし)
正しい宗教には不思議な利益(りやく)などは存在せずに、不思議な恩恵があるとすればそれは邪教であるということ。 「正法」は「しょうほう」とも読む。 「正法に不思議なし」ともいう。
積不善の家には必ず余殃あり(せきふぜんのいえにはかならずよおうあり)
重ねた悪は当人一人の始末では収まらず、後の代の者が背負うことになる。 「余殃」は、悪の勘定が本人の代で片づかずに繰り越されたものをいう。 「積善の家には必ず余慶あり」と並べて説かれる。
釣り合わぬは不縁のもと(つりあわぬはふえんのもと)
はじめは小さく見えた開きが、暮らしを重ねるうちに軋みになる。 家柄でも懐具合でも、離れすぎた者同士の縁は続きにくい。
念者の不念(ねんじゃのぶねん)
念を入れて慎重に物事を行う人でも、時には不注意なこともしてしまうということ。 「念者」は、念を入れて物事をする人のこと。「ねんしゃ」ともいう。
日照りに不作なし(ひでりにふさくなし)
雨の少ない年は、ところによって水不足の害は出ても、稲の実りは総じて悪くならないということ。 長雨や冷夏に見舞われるより、旱のほうが作柄は落ちないとされた。
百年の不作(ひゃくねんのふさく)
一生悔やまれる失敗。取り返しがつかないほどの失敗。特に結婚での失敗についていう言葉。
不意打ちを食う(ふいうちをくう)
いきなり襲われたり、予想外の災難にあったりすること。
不覚を取る(ふかくをとる)
油断が原因となって失敗すること。
不帰の客となる(ふきのきゃくとなる)
死ぬこと。「不帰」は、再び帰ってこないこと。
不興を買う(ふきょうをかう)
上の立場の人の機嫌を損ねること。
不幸中の幸い(ふこうちゅうのさいわい)
不幸の中でも、いくらか救いがあること。
不肖(ふしょう)
親や師に似ないで愚かなこと。また、自分をへりくだっていう言葉。
不世出(ふせいしゅつ)
何代かに一人しか現れないほど、ずばぬけてすぐれた人物であること。 韓信に仕えた弁士の蒯通が、その功は天下に並ぶ者がなく、その計略は世にまたと出まいと評して、漢から離れ自立するようすすめた。
不足奉公は双方の損(ふそくぼうこうはそうほうのそん)
仕事に不満を持ちながら働くのは奉公人にとって損であるし、主人側にとっても奉公人の仕事がはかどらないのは損だということ。 「不足奉公は両方の損」ともいう。
不徳の致すところ(ふとくのいたすところ)
己の身の修めようが浅かったせいだ、と引き受ける言い方。人前で頭を下げるとき、非を他へ回さずに自分の側へ寄せるために使う。
