鹿待つところの狸
ことわざ「鹿待つところの狸」の意味・読み方・異形などを解説します。
鹿待つところの狸
しかまつところのたぬき
| 言葉 | 鹿待つところの狸 |
|---|---|
| 読み方 | しかまつところのたぬき |
| 意味 | ねらっていた大物は姿を見せず、値打ちの低い小物しか手にできない結末になること。期待外れのたとえ。
一方で、たいした物でなくても、何も取れないよりはまだよい、という受け止め方を示す場合もある。 鹿をしとめようと待ち構えていたところへ、鹿ではなく狸がやって来たので、その狸を捕らえたという場面が、この言葉の起こり。 古くは『源平盛衰記』に、相手がねらっていた敵ではなかったと分かったときの言葉として見える。 |
| 例文 | 大きなタイをねらって一日じゅう釣り糸を垂らしたが、かかったのは小さなフグ一匹だけで、鹿待つところの狸に終わった。 |
| 異形 | 鹿待つ時の狸(しかまつときのたぬき) |
| 鹿待つ所の兎(しかまつところのうさぎ) | |
| 場面 | 意外性 / 期待できない |
| 使用語彙 | 鹿 / 狸 / 兎 |
| 使用漢字 | 鹿 / 待 / 狸 / 時 / 所 / 兎 |
「鹿」を含むことわざ
- 秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 馬を鹿(うまをしか)
- 江戸紫に京鹿の子(えどむらさきにきょうがのこ)
- 親馬鹿(おやばか)
- 親馬鹿子馬鹿(おやばかこばか)
- 女の足駄にて作れる笛には秋の鹿寄る(おんなのあしだにてつくれるふえにはあきのしかよる)
- 鹿島立ち(かしまだち)
- 火事場の馬鹿力(かじばのばかぢから)
- 金があれば馬鹿も旦那(かねがあればばかもだんな)
「待」を含むことわざ
- 鮟鱇の餌待ち(あんこうのえまち)
- 鮟鱇の待ち食い(あんこうのまちぐい)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 運は寝て待て(うんはねてまて)
- 運を待つは死を待つに等し(うんをまつはしをまつにひとし)
- 縁と浮き世は末を待て(えんとうきよはすえをまて)
- 刮目して相待つべし(かつもくしてあいまつべし)
- 株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)
- 果報は寝て待て(かほうはねてまて)
- 首を洗って待つ(くびをあらってまつ)
「狸」を含むことわざ
- 犬一代に狸一匹(いぬいちだいにたぬきいっぴき)
- 同じ穴の狸(おなじあなのたぬき)
- 狐と狸(きつねとたぬき)
- 狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)
- 狐七化け、狸は八化け(きつねななばけ、たぬきはやばけ)
- 豺狼路に当たれり、安んぞ狐狸を問わん(さいろうみちにあたれり、いずくんぞこりをとわん)
- 狸が人に化かされる(たぬきがひとにばかされる)
- 狸の腹鼓(たぬきのはらつづみ)
- 捕らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
「時」を含むことわざ
- 挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)
- ある時は米の飯(あるときはこめのめし)
- ある時払いの催促なし(あるときばらいのさいそくなし)
- いざという時(いざというとき)
- 何時にない(いつにない)
- 今を時めく(いまをときめく)
- 飢えたる時は食を択ばず(うえたるときはしょくをえらばず)
「所」を含むことわざ
- 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ(あぶないところにのぼらねばじゅくしはくえぬ)
- 余す所なく(あますところなく)
- 過ちは好む所にあり(あやまちはこのむところにあり)
- 意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
- 痛い所をつく(いたいところをつく)
- 一町に三所(いっちょうにみところ)
- 犬になるとも大所の犬になれ(いぬになるともおおどこのいぬになれ)
- 意のある所(いのあるところ)
- 柄のない所に柄をすげる(えのないところにえをすげる)
- 選ぶ所がない(えらぶところがない)
