「嘘・偽り」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 49 件
「嘘・偽り」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全49件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
商人が商売上の駆け引きで嘘をつくのは、神様もやむを得ないとお許しになるということ。
商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
商人の言葉や約束は、その場の利害で変わりやすく、信用できないということ。 「空誓文」は「からせいもん」とも読む。 また「商人の空誓文と女の怖いは皆嘘」ともいう。
居留守を使う(いるすをつかう)
在宅していながら、出かけている体を通すこと。訪ねてきた相手に応じたくないとき、扉の内側で息を潜める。
嘘から出た実(うそからでたまこと)
嘘として言ったことが、偶然事実となること。
嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)
平気で嘘をつくようになると、泥棒をするのも平気になるということ。
嘘で固める(うそでかためる)
嘘ばかりで話をまとめる。嘘ばかりで繕う。
嘘にも種が要る(うそにもたねがいる)
嘘をつくのにも、何か材料が必要である。何事にもそれ相応の準備が必要で、物事はそう簡単にはいかないということ。
嘘八百(うそはっぴゃく)
やたらに嘘をつくこと。また、まったくのでたらめであること。「八百」は数が多いことの意。
嘘も方便(うそもほうべん)
嘘も時と場合によっては、よい結果を得る手段として必要であるということ。仏教で衆生を真の教えに導くために、仏も嘘を用いたということから。
嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる(うそをつくとえんまさまにしたをぬかれる)
嘘をつくと、死んでから地獄の閻魔大王に悪い舌を抜かれる。だから嘘をついてはいけないと、子どもを戒めたことば。
嘘をつけ(うそをつけ)
相手が見えすいた嘘を言っていることをとがめる言葉。 「嘘を言え」ともいう。
英雄、人を欺く(えいゆう、ひとをあざむく)
英雄といわれるほどの人物は才知にすぐれているので、凡人が考えつかないような策略を用いて人を欺くということ。
大嘘はつくとも小嘘はつくな(おおうそはつくともこうそはつくな)
誰も信用しないような大きな嘘はついても害が少ないが、小さな嘘は真偽がわかりにくく、人が信じ込む恐れがあるので、ついてはいけないということ。
尾に鰭付ける(おにひれつける)
あることないことを付け足して物事を大げさに言うこと。 本体に余計な尾や鰭を付け足すことから。 「尾に尾を付ける」ともいう。
尾鰭が付く(おひれがつく)
話に誇張や嘘が付け加わって物事が大げさになることのたとえ。
看板に偽りあり(かんばんにいつわりあり)
外見と中身が一致していないこと。看板に掲げているものと、実際に売っているものが違っているということから。
郷原は徳の賊(きょうげんはとくのぞく)
うわべの人当たりのよさで郷里の評判を集めている者こそ、世の正しさを内から損なう害だということ。郷原は、村里で立派な人物として通っている見せかけだけの手合い。
口から出任せ(くちからでまかせ)
後先を考えず、その場で浮かんだことをそのまま口にすること。 裏づけのない言葉が次から次へと出てくるさまをいう。
口と腹とは違う(くちとはらとはちがう)
述べていることと、内に抱えている思いとがそろっていない。 腹は本心のたとえ。応対だけを取り繕う人を戒めていう。
巧言令色、鮮なし仁(こうげんれいしょく、すくなしじん)
口先だけで上手を言い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、最高の徳である仁の心が欠けているということ。 「巧言」は巧みな言葉遣い、「令色」は顔色をとりつくろうこと。 「鮮なし」は「少なし」と同じ意味。
巧詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)
巧みに偽りごまかすことは、たとえ拙くても誠意があるものには及ばないということ。
荒唐の言(こうとうのげん)
根も葉もなく、話の構えばかりが大きい物言い。 「荒」も「唐」ももとは広くて果てしないさまをいう字で、二つ重ねてつかみどころのなさを表す。
鷺を烏(さぎをからす)
事実と異なることを事実であると強引に言いくるめること。 色が白い鷺を黒い烏だと言いくるめるということから。
鯖を読む(さばをよむ)
実際より数を多く言ったり少なく言ったりしてごまかすこと。「読む」は、数えるという意。市場で鯖を数える時、早口で読んでその数をごまかしたことからといわれる。
死にたいと麦飯食いたいほど大きな嘘はない(しにたいとむぎめしくいたいほどおおきなうそはない)
人間は時には心にもないことを言うということ。死にたいと言っても本当に死ぬ気のある者はいないし、麦飯を食べたいと言っても本当は粗食を好むわけではないということ。
三味線を弾く(しゃみせんをひく)
相手の話に適当に合わせること。または、適当な嘘で話を誤魔化すこと。歌い手に合わせて三味線を演奏するという意味から。
食言(しょくげん)
前に言ったことと違うことを言ったり、したりすること。嘘をつくこと。 口から出した言葉をもう一度口に入れるという意味から。
千三つ(せんみつ)
土地や建物の売買や貸金の仲介などを行う人。 千の内、三つくらいしか成立しないとの意から。 または、嘘ばかりつく人。嘘つき。 千の内、三つくらいしか正しいことを言わないとの意から。
曽参、人を殺す(そうしん、ひとをころす)
嘘も繰り返して言われると、それを信じてしまうというたとえ。 「曽参」は親孝行で名高い孔子の弟子。 ある時、「曽参が人を殺した」との誤報を曽参の母に告げたが信じなかった。しかし、三人から同じ事を告げられた時、ついに曽参の母は織りかけの機をほうり投げ走り出したという故事から。
底が割れる(そこがわれる)
隠していた本音や嘘などが見破られること。
空を使う(そらをつかう)
知らない振りをすること。とぼけること。または、平気で嘘を言うこと。
損と元値で蔵を建て(そんともとねでくらをたて)
「儲けがない」「仕入れを割る」が口癖の商人ほど、気がつけば蔵が建つほど財を成しているものだということ。商人の泣き言は真に受けられないの意で用いる。
知恵出でて大偽あり(ちえいでてたいぎあり)
人間が知恵を持つようになると、知恵を悪用して嘘やごまかしが広がり、平和だった世の中に混乱をもたらすようになるということ。 素朴で平和な時代には必要なかった法律や規則が、知恵の発展に伴い人々の不正を防ぐために必要となったとの意。
デマを飛ばす(でまをとばす)
根拠のない嘘や噂話などを言いふらすこと。
仲人七嘘(なこうどななうそ)
仲人は縁談を成立させるために、双方の欠点を隠し、長所を誇張して話を進めることが多く、結果として嘘が多くなるということ。 または、調子のよいことを言って話をまとめようとするため、注意が必要であるということ。
二枚舌を使う(にまいじたをつかう)
矛盾したことを言うこと。また、嘘をつくこと。
上り知らずの下り土産(のぼりしらずのくだりみやげ)
知らないことを、さも知っているように話すたとえ。 京へ上ったこともない者が、あたかも行ってきたかのように土産話をすることから。
化けの皮が剝がれる(ばけのかわがはがれる)
包み隠していた本性が現れることのたとえ。「化けの皮」は、素性などを隠すための外見の意。
人の噓は我が嘘(ひとのうそはわがうそ)
人の受け売りで話をすると、もしその話が嘘だった時は、自分が嘘をついたことになる。人の話を簡単に受け売りするなということ。
人の空言は我が空言(ひとのそらごとはわがそらごと)
他人の話を受け売りすると、もしその話が嘘だった時は、自分が嘘をついたのと同じことになる。人の話を簡単に受け売りするなという戒めの言葉。「空言」は何の根拠もない噂のこと。
筆を曲げる(ふでをまげる)
本当のことを知りながら、わざと違えて書くこと。書き手が保身や打算から事実をゆがめる場合にいう。 後漢の臧洪が、袁紹に城を囲まれた中で降伏をすすめる旧友へ返書を送り、斉の史官南史は生き延びるために筆を曲げなかったと記して、節を守って死んだ。
兵は詭道(へいはきどう)
戦争に勝つためには、正当な方法だけでなく、人を欺く方法も用いなければならないということ。「詭道」は正しくない方法のこと。
法螺と喇叭は大きく吹け(ほらとらっぱはおおきくふけ)
嘘をつくなら人が信じないような大ぼらを吹け。そういう嘘なら人も傷つけず、嘘だとわかっても腹も立たないということ。 「法螺」は、山伏が吹く法螺貝のことで、ここではでたらめの意。吹き鳴らす法螺貝と喇叭を調子よく並べた言葉。
法螺を吹く(ほらをふく)
実際よりも大袈裟に言うこと。または、でたらめをいうこと。 「法螺」は法螺貝のことで、吹くと大きな音が出ることから。
真っ赤な嘘(まっかなうそ)
まったくの嘘。
見ぬ京の物語(みぬきょうのものがたり)
一度も足を向けていない土地の様子を、さも居合わせた者の口ぶりで語ってみせる。中身は聞きかじりばかりで裏付けがない。
与太を飛ばす(よたをとばす)
ふざけて、いい加減なことを言うこと。でたらめなことを言うこと。
喇叭を吹く(らっぱをふく)
誇張して大げさなことを言うこと。また、威勢よく実現不可能なことをあたかもできるかのように述べること。
鰐の空涙(わにのそらなみだ)
偽りの涙のたとえ。鰐は偽善の象徴とされ、悲しそうに見せかけて涙を流しながら生き物を食べるという伝説から。
