「指」を含む故事・ことわざ・慣用句
「指」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
一指を染める(いっしをそめる)
ある物事に、ほんの少し関わる。
後ろ指を指される(うしろゆびをさされる)
他人から非難されること。「後ろ指」は他人を後ろから指差して陰口を言うこと。
五指に余る(ごしにあまる)
めぼしいものや優れたものなどが五つ以上あることのたとえ。
五指に入る(ごしにはいる)
優れていることのたとえ。良いほうから数えて五番以内に入ることのたとえ。
五指のこもごも弾くは捲手の一挃に若かず(ごしのこもごもはじくはけんしゅのいっちつにしかず)
ばらばらな個々の力は、団結した力には及ばないことのたとえ。 五本の指をばらばらにはじく力は、握りこぶしで叩いた一撃には及ばないとの意から。
五本の指に入る(ごほんのゆびにはいる)
優れていることのたとえ。良いほうから数えて五番以内に入ることのたとえ。
鹿を指して馬と言う(しかをさしてうまという)
権力によって間違いや無理を押し通すことのたとえ。 秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と言い張って献上した。皇帝は「これは鹿ではないのか?」と臣下たちに尋ねたが、趙高の権勢を恐れた臣下たちは「馬です」と答えたという故事から。 「鹿を馬」「鹿を指して馬と言う(なす)」ともいう。
鹿を指して馬となす(しかをさしてうまとなす)
権力によって間違いや無理を押し通すことのたとえ。 秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と言い張って献上した。皇帝は「これは鹿ではないのか?」と臣下たちに尋ねたが、趙高の権勢を恐れた臣下たちは「馬です」と答えたという故事から。 「鹿を馬」「鹿を指して馬と言う(なす)」ともいう。
指呼の間(しこのかん)
指さして呼べる、または呼べば答えるほどの近い距離のこと。
食指が動く(しょくしがうごく)
食欲が起こること。また、何かが欲しいと思ったり、何かをしたい気持ちになること。「食指」は人差し指のことで、中国鄭の子公が自分の人指し指が動くのを見て、ごちそうにありつける前兆であると言ったという故事から。
十指に余る(じっしにあまる)
数が多いこと。十本の指で数え切れないということから。
十指の指す所(じっしのさすところ)
多くの人が一致して認めること。 十人の目が見て、十人の指が指し示す所との意から。 「十指の指す所」「十目の視る所、十手の指す所」ともいう。
十目の見る所、十指の指さす所(じゅうもくのみるところ、じっしのゆびさすところ)
多くの人が一致して認めること。 十人の目が見て、十人の指が指し示す所との意から。 「十指の指す所」「十目の視る所、十手の指す所」ともいう。
十目の視る所、十手の指す所(じゅうもくのみるところ、じっしゅのさすところ)
多くの人が一致して認めること。 十人の目が見て、十人の指が指し示す所との意から。 「十指の指す所」「十目の視る所、十手の指す所」ともいう。
図星を指す(ずぼしをさす)
相手が隠していることや弱点などを推測して当てること。 「図星」は弓道の的の中心の点のこと。転じて、核心となる部分や急所などのたとえ。
掌を指す(たなごころをさす)
てのひらにあるものを指して説明するように、物事がきわめて明白であることのたとえ。
月を指せば指を認む(つきをさせばゆびをみとむ)
物事を説明しても、その文字や言葉にこだわって本質を理解しないということ。 月の説明をするために月を指さしても、月を見ずに指している指を見るとの意から。
月を指させば指を認む(つきをゆびさせばゆびをみとむ)
物事を説明しても、その文字や言葉にこだわって本質を理解しないということ。 月の説明をするために月を指さしても、月を見ずに指している指を見るとの意から。
三つ指、目八分(みつゆび、めはちぶ)
正しい行儀作法のこと。お辞儀をする時は親指・人差し指・中指の三本の指を床について頭を下げ、物を運ぶ時は目の高さより少し低くして両手で差し上げるのが正しい作法とされるところから。
指折り数える(ゆびおりかぞえる)
指を一本ずつ折り曲げて数えること。 特に、心待ちにしていることを、あと何日と一日ずつ数えること。
指を差す(ゆびをさす)
陰で、人の悪口を言ったり非難したりすること。
指を染める(ゆびをそめる)
物事に着手すること。