家柄より芋茎について

言葉 | 家柄より芋茎 |
---|---|
読み方 | いえがらよりいもがら |
意味 | 良い家柄より、食べられる芋がらの方が値打ちがあるということ。「家柄」と「芋茎」の語呂合わせで、落ちぶれた名家をあざける言葉。 |
出典 | - |
類句 | お家がらがら(おいえがらがら) |
使用されている漢字
「家」を含むことわざ
空き家で声嗄らす(あきやでこえからす)
努力しても報われないことのたとえ。空き家で大声で案内を求めても返事がないことから。
空き家の雪隠(あきやのせっちん)
返事がない、応答がないことのたとえ。「雪隠」は便所のことで、空き家では使う人がないから「肥えなし」でそれを「声なし」にかけたしゃれ。
家鴨も鴨の気位(あひるもかものきぐらい)
それほどでもない者が、高い気位を持っていることのたとえ。姿がよくない家鴨が、鴨の気位を持つという意から。
家に杖つく(いえにつえつく)
五十歳のこと。昔、中国では五十歳になれば屋敷内で杖をつくことが許されたことから。
家に女房なきは火のない炉のごとし(いえににょうぼうなきはひのないろのごとし)
家に主婦がいないのは、炉の中に火がないのと同じで、大事なものが欠けていて寂しいということ。
家に鼠、国に盗人(いえにねずみ、くににぬすびと)
規模の違いはあるが、どんな所にも悪いことをする者がいるということ。
「柄」を含むことわざ
家柄より芋茎(いえがらよりいもがら)
柄のない所に柄をすげる(えのないところにえをすげる)
無理やり理屈をこじつけること。柄が必要ないものにも無理に柄をつけるという意から。
柄にもない(がらにもない)
その人の性格や能力、地位などに似つかわしくない言動をするさま。
百姓の泣き言と医者の手柄話(ひゃくしょうのなきごとといしゃのてがらばなし)
昔取った杵柄(むかしとったきねづか)
若い頃に習得した技量や腕前のこと。また、年月を経てもそれが衰えず十分に発揮できること。
藪医者の手柄話(やぶいしゃのてがらばなし)
実力のない者ほど自慢話をしたがるというたとえ。
「芋」を含むことわざ
芋頭でも頭は頭(いもがしらでもかしらはかしら)
どんなに小さな集団の長でも、長にかわりはないということ。「芋頭」は里芋の球茎、親芋。
芋蔓式(いもづるしき)
ある物事がきっかけとなり、それに関連する人物や物などが次々と明らかになる様子。 芋の蔓をたどると、土の中から次々に芋が出てくることから。
芋の煮えたも御存じない(いものにえたもごぞんじない)
世間知らずな者を馬鹿にしていう言葉。芋が煮えたか煮えてないのかの判断もできないという意から。
芋を洗うよう(いもをあらうよう)
狭い所で大勢の人が込み合う様子。たくさんの芋を桶に入れて、かき回して洗うようすから。
蕪は鶉となり、山芋は鰻となる(かぶらはうずらとなり、やまいもはうなぎとなる)
起こるはずのないことが時には起こるというたとえ。また、身分の低い人が急に出世したり金持ちになることのたとえ。 いくら形が似ていたとしても、蕪(かぶら)が鶉(うずら)になったり山芋が鰻になったりすることなどありえないが、それが起こるという意から。 「山の芋鰻になる」ともいう。
擂り粉木で芋を盛る(すりこぎでいもをもる)
絶対にできないことのたとえ。不可能なことのたとえ。 「擂り粉木」は、すり鉢で物をするときに用いる先の丸い棒。 丸い棒を用いて、丸い芋を皿に盛りつけようとしてもできないとの意から。
「茎」を含むことわざ
家柄より芋茎(いえがらよりいもがら)