雄鶏自らその尾を断つ
ことわざ「雄鶏自らその尾を断つ」の意味・読み方・異形などを解説します。
雄鶏自らその尾を断つ
ゆうけいみずからそのおをたつ
| 言葉 | 雄鶏自らその尾を断つ |
|---|---|
| 読み方 | ゆうけいみずからそのおをたつ |
| 意味 | 力のすぐれた人が、それがもとで周りから目をつけられて痛い目を見ることのないよう、わざと取りえのない者を装って身を守ること。
「雄鶏(ゆうけい)」は、おすのにわとり、おんどりのこと。見事な長い尾のおんどりほど、神を祭る儀式のいけにえに選ばれやすい。それを嫌ったおんどりが自分から尾を断ち切る姿を、人の身の振り方に重ねている。 出どころは、昔の中国のできごとを記した『春秋左氏伝』の一節である。周の王に仕えていた賓孟(ひんもう)という人が都の外へ出たとき、おんどりが自分の尾を断ち切っているのを目にした。供の者の話では、いけにえに使われるのが嫌で、おんどりはみずから尾を落としているのだった。 才能をむやみに見せないことをいう能ある鷹は爪を隠すと似ているが、この句は、災いをよけるためにわざと劣って見せるところに重みがある。 |
| 例文 | 兄たちの跡目争いに巻きこまれまいと、知恵の回る末の王子は遊び好きの愚か者を演じ続けた。雄鶏自らその尾を断つを地で行く生き方だった。 |
| 出典 | 『春秋左氏伝』昭公二十二年 |
| 異形 | 雄鶏自ら其の尾を断つ(ゆうけいみずからそのおをたつ) |
| 場面 | 才能を隠す / 鳥 |
| 使用漢字 | 雄 / 鶏 / 自 / 尾 / 断 / 其 |
「雄」を含むことわざ
- 英雄、色を好む(えいゆう、いろをこのむ)
- 英雄、閑日月あり(えいゆう、かんじつげつあり)
- 英雄、人を欺く(えいゆう、ひとをあざむく)
- 雌雄を決する(しゆうをけっする)
- 誰か烏の雌雄を知らんや(たれかからすのしゆうをしらんや)
- 雌鶏勧めて雄鶏時を作る(めんどりすすめておんどりときをつくる)
- 雄弁は銀、沈黙は金(ゆうべんはぎん、ちんもくはきん)
- 乱世の英雄(らんせのえいゆう)
- 両雄並び立たず(りょうゆうならびたたず)
「鶏」を含むことわざ
- 函谷関の鶏鳴(かんこくかんのけいめい)
- 鶏群の一鶴(けいぐんのいっかく)
- 鶏犬相聞こゆ(けいけんあいきこゆ)
- 鶏口となるも牛後となるなかれ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
- 鶏肋(けいろく)
- 鶏冠に来る(とさかにくる)
- どこの鶏も裸足(どこのとりもはだし)
- 鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん(にわとりをさくにいずくんぞぎゅうとうをもちいん)
- 牝鶏晨す(ひんけいあしたす)
- 雌鶏歌えば家滅ぶ(めんどりうたえばいえほろぶ)
「自」を含むことわざ
- 相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ(あいぼれうぬぼれかたぼれおかぼれ)
- 医者の自脈効き目なし(いしゃのじみゃくききめなし)
- 医者よ自らを癒せ(いしゃよみずからをいやせ)
- 自惚れと瘡気のない者はない(うぬぼれとかさけのないものはない)
- 臆病の自火に責めらる(おくびょうのじかにせめらる)
- 勝った自慢は負けての後悔(かったじまんはまけてのこうかい)
- 口自慢の仕事下手(くちじまんのしごとべた)
- 薫は香を以て自ら焼く(くんはこうをもってみずからやく)
- 怪我と弁当は自分持ち(けがとべんとうはじぶんもち)
- 剛戻自ら用う(ごうれいみずからもちう)
「尾」を含むことわざ
- 頭が動けば尾も動く(あたまがうごけばおもうごく)
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつおわりなごやはしろでもつ)
- 犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
- 犬の尾を食うて回る(いぬのおをくうてまわる)
- 鰯の頭をせんより鯛の尾に付け(いわしのかしらをせんよりたいのおにつけ)
- 尾に鰭付ける(おにひれつける)
- 尾羽打ち枯らす(おはうちからす)
- 尾鰭が付く(おひれがつく)
- 尾鰭を付ける(おひれをつける)
「断」を含むことわざ
- 朝油断の夕かがみ(あさゆだんのゆうかがみ)
- 旨い物食わす人に油断すな(うまいものくわすひとにゆだんすな)
- 快刀、乱麻を断つ(かいとう、らんまをたつ)
- 餓鬼の断食(がきのだんじき)
- 禁断の木の実(きんだんのこのみ)
- 後悔は平日の油断(こうかいはへいじつのゆだん)
- 乞食の断食(こじきのだんじき)
- 断機の戒め(だんきのいましめ)
- 断金(だんきん)
- 断金の交わり(だんきんのまじわり)
