「ふる」を含む故事・ことわざ・慣用句
「ふる」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 40 件
頭が古い(あたまがふるい)
物事に対する考え方や価値観が、古臭く時代遅れであること。
新しい酒を古い革袋に盛る(あたらしいさけをふるいかわぶくろにもる)
新しい内容を古い形式にはめ込むこと。多く内容も形式とが、ともに生かされないことにいう。
雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい)
あたりまえのこと、わかりきったことのたとえ。
医者と味噌は古いほどよい(いしゃとみそはふるいほどよい)
医者は経験を積んだ年寄りのほうが信頼できるし、味噌は年月が経ったもののほうがおいしいということ。
厭と頭を縦に振る(いやとかぶりをたてにふる)
うわべの態度と本心とがまるで違うことのたとえ。 口ではいやだと言いながら、首を縦にふって承諾することから。
威を振るう(いをふるう)
権威を誇示する。
内で掃除せぬ馬は外で毛を振る(うちでそうじせぬうまはそとでけをふる)
家庭のしつけが悪い子どもは、外に出るとすぐにわかるということのたとえ。 飼い主の手入れの悪い馬は、外に出た時に毛を振って汚れを落とそうとするので、すぐにわかるとの意から。
腕を振るう(うでをふるう)
身につけた腕前や能力を十分に発揮すること。
縁の目には霧が降る(えんのめにはきりがふる)
縁によって結ばれる者は、互いの欠点が見えにくく、美点ばかりが目につくというたとえ。 霧が降ると物が見えにくくなることから。
大手を振る(おおでをふる)
何の遠慮も気兼ねもなく、堂々と。
大鉈を振るう(おおなたをふるう)
思い切って、予算を削減したり人員を整理したりすること。
怖気を震う(おぞけをふるう)
恐怖におそわれて身震いすること。
尾を振る(おをふる)
相手に気に入られるために、世辞を言うなどして機嫌を取ること。 犬が餌をくれる人に対して尻尾を振ることから。 「尻尾を振る」ともいう。
尾を振る犬は叩かれず(おをふるいぬはたたかれず)
従順な人は誰からも害を加えられることはないというたとえ。尾を振ってなついてくる犬は人から叩かれないということから。
頭を振る(かぶりをふる)
頭を左右にふって、不承知または否定のきもちをあらわす。
首を縦に振る(くびをたてにふる)
頷くこと。また、承諾すること。
采配を振る(さいはいをふる)
先頭に立って指示をすること。指揮をとること。 「采配」は昔の武将が戦場で兵の指揮をとる時に使った道具。 「采配を振るう」ともいうが、本来は誤用。 「采を振る」「采配を取る」「采柄を握る」
三寸の舌を掉う(さんずんのしたをふるう)
大いに弁舌をふるうこと。
四十過ぎての道楽と七つ下がって降る雨は止みそうで止まぬ(しじゅうすぎてのどうらくとななつさがってふるあめはやみそうでやまぬ)
中年になってから始めた道楽と、七つ下がりに降り出した雨は、なかなかやまないということ。「七つ下がり」は午後四時過ぎのこと。
手腕を振るう(しゅわんをふるう)
物事の解決や処理のためにすぐれた能力や技術を発揮すること。
血の雨が降る(ちのあめがふる)
戦争や殺傷事件などによって多くの血が流れる。
長広舌を振るう(ちょうこうぜつをふるう)
滞ることなく、長々としゃべり続けること。 「長広舌」は「広長舌」が転じた言葉。
友と酒は古いほどいい(ともとさけはふるいほどいい)
友人は長い間付き合って気心の知れた人間がいいし、酒も長くねかせた古い酒がおいしいということ。
鉈を振るう(なたをふるう)
思い切って、予算を削減したり人員を整理したりすること。 「鉈」は薪割りなどに用いる刃物。
涙を振るって(なみだをふるって)
私情を捨てて、相手に対してあえて厳しい態度で接すること。 流れでてくる涙を振り払っての意。
涙を揮って馬謖を斬る(なみだをふるってばしゅくをきる)
規律や秩序を維持するために私情を捨て、たとえ愛する者であっても違反した場合には厳しく処罰することのたとえ。 中国の三国時代、蜀の諸葛孔明は、臣下の馬謖が命令に従わずに魏に大敗したため、泣きながら馬謖を斬ったという故事から。
女房と味噌は古いほどよい(にょうぼうとみそはふるいほどよい)
何でも古いほど味わいが出て良いということ。味噌も古くなると熟成されて味がよくなり、妻も長年連れ添うと円満さも増していくということから。
花は根に鳥は古巣に(はなはねにとりはふるすに)
物事はすべて、その根源に戻るということ。咲いた花は木の根元に落ちて肥やしになり、空を飛ぶ鳥もやがては巣に帰ることから。
蛮勇を振るう(ばんゆうをふるう)
物事の是非や理非を考えずに、無茶な行いをすること。
尾大掉わず(びだいふるわず)
上に立つ者より下の者の勢いが強く、制御しにくいことのたとえ。 尾があまりに大きいと、自由に動かせないとの意から。
筆を揮う(ふでをふるう)
文字や絵などを書くこと。揮毫すること。
古い友達と古い葡萄酒に勝るものなし(ふるいともだちとふるいぶどうしゅにまさるものなし)
古い葡萄酒はこくがあって美味しいように、古い友達も気心が知れ、信頼できてよいものだということ。
篩に掛ける(ふるいにかける)
多くのものをより分けて、よいものを選別する。
古川に水絶えず(ふるかわにみずたえず)
栄えた旧家は、衰退してしまってもたやすく潰れることはないというたとえ。また、基礎のしっかりしたものは簡単には壊れないというたとえ。 水が枯れてしまったように見える古い川でも、川底では細々と流れが続いているとの意から。
古傷は痛み易い(ふるきずはいたみやすい)
古傷が季節の変わり目などによく痛むように、過去の悪事や過失も何かにつけて思い出され、心が痛むということ。
古木に手を掛くるな、若木に腰掛くるな(ふるきにてをかくるな、わかぎにこしかくるな)
将来性のないものにかかわりあうべきではなく、また将来性のあるものをあなどったり無理をさせたりしてはいけないというたとえ。 古い木は折れやすいので手をかけてはいけない、若い木は成長の妨げになるので腰掛けてはいけないとの意から。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。 「[[温故知新(おんこちしん)*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1122.html]]」ともいう。
棒に振る(ぼうにふる)
それまでの苦労や努力を無駄にしてしまうたとえ。
枕を振る(まくらをふる)
落語で、本題に入る前に、観客の関心を引いたり、場を和ませたりするために短い話をすること。
我が好きを人に振る舞う(わがすきをひとにふるまう)
相手の好き嫌いを考えずに、自分の好みを人に押し付けること。
故事・ことわざ・慣用句一覧
- /
- 1ページ
- 全1件