子供隠された鬼子母神のよう
ことわざ「子供隠された鬼子母神のよう」の意味・読み方・異形などを解説します。
子供隠された鬼子母神のよう
こどもかくされたきしぼじんのよう
| 言葉 | 子供隠された鬼子母神のよう |
|---|---|
| 読み方 | こどもかくされたきしぼじんのよう |
| 意味 | いちばん大事にしていた人や物をなくし、悲しみに取り乱して落ち着きなく騒ぎ立てる様子。わが子の行方が分からずうろたえた鬼子母神のありさまを借りて、そのあわてぶりを言う。
鬼子母神は、よその家の子をさらって食べていた鬼の女神で、自分もたくさんの子を持つ母だった。仏教を開いた釈迦がその末っ子を鉢の下に隠すと、鬼子母神は七日のあいだ探し回っても見つけられず、ひどく嘆き悲しんだ。釈迦は「多くの子のうち一人を失っただけでこれほど苦しむのに、おまえは子が一人か数人しかいない親から子を奪ってきたのだ」と諭し、鬼子母神は二度と人の子を殺さないと誓ったので、釈迦は子を返したという。仏教の経典『雑宝蔵経』の話から。鬼子母神はのちに、子どもが無事に生まれ育つのを守る神として、人々に信仰されている。「鬼子母神」は「きしもじん」とも読み、恐れ入谷の鬼子母神の言葉遊びにも出てくる。 |
| 例文 | 飼い猫が見当たらないと気づいた姉は、子供隠された鬼子母神のように、泣きながら近所を探し回った。 |
| 出典 | 『雑宝蔵経』巻九・鬼子母失子縁 |
| 異形 | 子供隠された鬼子母神のよう(こどもかくされたきしもじんのよう) |
| 場面 | 嘆く / 理性を失う / 神 |
| 使用漢字 | 子 / 供 / 隠 / 鬼 / 母 / 神 |
「子」を含むことわざ
- 赤い信女が子を孕む(あかいしんにょがこをはらむ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 赤子は泣き泣き育つ(あかごはなきなきそだつ)
- 赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう)
- 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 秋の日と娘の子はくれぬようでくれる(あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 熱火子に払う(あつびこにはらう)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
「供」を含むことわざ
- 一粲に供する(いっさんにきょうする)
- 親と子供は銭金で買われぬ(おやとこどもはぜにかねでかわれぬ)
- 供養より施行(くようよりせぎょう)
- 子供川端、火の用心(こどもかわばた、ひのようじん)
- 子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの(こどもしかるなきたみちだものとしよりわらうなゆくみちだもの)
- 子供好きに子なし(こどもずきにこなし)
- 子供の喧嘩に親が出る(こどものけんかにおやがでる)
- 子供の使い(こどものつかい)
- 子供の根問い(こどものねどい)
- 子供は教え殺せ、馬は飼い殺せ(こどもはおしえころせ、うまはかいころせ)
「隠」を含むことわざ
- 空き家の雪隠(あきやのせっちん)
- 頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
- 色の白いは七難隠す(いろのしろいはしちなんかくす)
- 隠逸花(いんいつか)
- 隠密の沙汰は高く言え(おんみつのさたはたかくいえ)
- 柿を盗んで核を隠さず(かきをぬすんでさねをかくさず)
- 隠すより現る(かくすよりあらわる)
- 隠れたるより現るるはなし(かくれたるよりあらわるるはなし)
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
- 隠れ蓑にする(かくれみのにする)
「鬼」を含むことわざ
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
- 天の邪鬼(あまのじゃく)
- 異域の鬼となる(いいきのおにとなる)
- 恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)
- 鬼が住むか蛇が住むか(おにがすむかじゃがすむか)
- 鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)
- 鬼が笑う(おにがわらう)
- 鬼瓦にも化粧(おにがわらにもけしょう)
- 鬼に金棒(おににかなぼう)
- 鬼に瘤を取られる(おににこぶをとられる)
「母」を含むことわざ
- 愛立てないは祖母育ち(あいだてないはばばそだち)
- 雨は花の父母(あめははなのふぼ)
- お乳母日傘(おうばひがさ)
- 恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)
- 勤勉は成功の母(きんべんはせいこうのはは)
- 水母の風向かい(くらげのかぜむかい)
- 水母の行列(くらげのぎょうれつ)
- 水母の骨(くらげのほね)
- 経験は知恵の父記憶の母(けいけんはちえのちちきおくのはは)
- 甲由田申は筆者の誤り、十点千字は継母の謀(こうゆでんしんはひっしゃのあやまり、じってんせんじはけいぼのはかりごと)
「神」を含むことわざ
- 挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)
- 青海苔の答礼に太太神楽を打つ(あおのりのとうれいにだいだいかぐらをうつ)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 過つは人の性、許すは神の心(あやまつはひとのさが、ゆるすはかみのこころ)
- 出雲の神より恵比寿の紙(いずものかみよりえびすのかみ)
- 祈らずとても神や守らん(いのらずとてもかみやまもらん)
- 梅は食うとも核食うな中に天神寝てござる(うめはくうともさねくうななかにてんじんねてござる)
- 王は十善神は九善(おうはじゅうぜんかみはくぜん)
- 臆病の神降ろし(おくびょうのかみおろし)
- 恐れ入谷の鬼子母神(おそれいりやのきしもじん)
